先月、ご自宅訪問して着物チェックをさせて頂いたマダム宅へ第一回出張レッスンにお伺いしました。
GWに関西のご実家に帰られた際にまた着物や帯を持って来たとのことで、今日は一番お気に入りというおばさまの単衣の紬でレッスン開始。
若い頃に着物でお茶のお稽古に行っていたことがあるというだけに、全くの初心者ではないマダム。
ブランクに心配そうにしていましたが、レッスンを始めてみると手が覚えているし、何も言わなくても直すところは自然と自分で気がつくし、やっぱり覚えているから進みが早いなーという印象でした。
とりあえず帯まで一度形にするところまでやってみようと思っていましたが、おそらくご本人もびっくりする位スムーズに帯まで出来ました。
数十年ぶりのブランクあき、初回の着付けとは思えないくらいの素敵な着姿!
スッキリとした色柄の紬がよくお似合い。
帯は練習用の使いやすいものにしましたが、色もピッタリ。
マダムは羨ましい位の外人体型で、背も高く、小顔で脚長、美脚の持ち主。
(タップ仲間内でも有名。ホントうらやましい。。。)
帯の位置が高く思えるのは、腰の位置が高いからで。
(最近外国人の方々の着付けをしていて納得した出来事)
お太鼓も綺麗に出来ました。
おはしょりを1枚にするための三角にする処理や帯枕をつけた後の下の処理の仕方などは初めて知った!とおっしゃっていましたが、それ以外はトントンと。
細かいところはこれから、少しずつ練習して慣れていけばよいので、後は復習と練習あるのみ。
今日は一通りご自分で着れたことが、「とっても嬉しい♪」とおっしゃって頂けたので私もとても嬉しかったです。
普段はスタイルの良さから洋装がお似合いなのですが、着物姿になると所作も着物仕様になっているのを見て、やっぱり着物を着ると着物に合うようになるんだなーと思いました。
実は着付けを習い直したいと言われていながら、早4-5年経っていたマダム。
ご主人が海外赴任中でかなりご多忙だったマダムと私も当時はOLをしていたので、土日や平日夜しか時間が合わずじまいで。
やっといいタイミングが来たのかもねーと話していました。
一度着ることが出来た!という実感があれば、後は練習していくだけなので、上手になればなるだけまた着物が楽しいと思えるようになります。
昔着付けを習って着れたのに、今は着れなくなってしまった。
おばあさまやお母様からの着物はあって着せてもらっていたけど自分では着方がわからない。
など、きっかけさえつかめれば着物を着れる環境にある方は多いと思います。
ブランクのある方のレッスンをするのはお二人めなのですが、ご自身が思っているよりずっと体が覚えていることがほとんどです。
あとは、着る機会を無理矢理作ること!かもしれないですね♪
勇気をだしてはじめの一歩を踏み出してみませんか?