久しぶりに衣装スタイリングのお仕事をさせて頂きました。
依頼があったのは長年のダンス友達。
先日こちらにもアップした作品撮りのコーデを見て、「これだ!」と思って連絡をしたとのこと。
今回は夜桜お七の曲で中森明菜の「DESIRE」のイメージの衣装にしたいというお話。衣装のイメージカラーは紫。
まずはイメージに合うかどうかメンバー2人に衣装合わせに来てもらい、様子見を。着物は普段全然着ないそうですが、キャーキャー言いながら、あれがいいこれがいいトーク(笑)
私の私物に感動して頂き、私も嬉しかったり♪
とりあえず着せ替えをして、写メを撮り、大体4人分考えてその後リハーサルにお邪魔して着て踊ってみる練習をしました。
各自の衣装はこんな感じで。コルセットチームと帯チームに分けて。
紫の星柄着物は私が袴に合わせて着ていたもの。
コルセットはgoukさんのサンプルセールで買ったもの。今回やっと日の目を浴びた!
紫のお召しは私のお気に入り。これだけちょっと色合いが違うのだけど、すごい評判がよい。帯コルセットは作品撮りでも使った自作のリメイク版。
こちらの紫の縞柄もよく着ていたもの。袖が一番長いのかな。もうひとつ付け帯を作る必要があって、もう1個のに色を合わせて作った踊用の扇柄。文庫の下のたれ部分を長めにしたらいい感じに可愛くなって大成功!
この薔薇柄の紫は裏地がかなり弱っていて、本当はほどいて生地だけ使おうと思って入手していたものでした。今回紫系を探していたら見つかり、案外色が綺麗でよかったのでこちらも日の目を浴びました。付け帯は昔、オペラで振袖ドレスに合わせるために作った踊用の蝶々柄の帯。
帯チームは落ちないように、帯揚げと帯締めも付けて。
皆さんの踊るジャンルはwacckingといって、腕を振り回す女性らしいジャンルの踊りなので、何より袖が邪魔にならないのか動けるのかが心配でした。
そこは意外や意外に大丈夫らしく、着物の丈は膝丈くらいにして調整をし、初回の感想は「意外と崩れないし踊れるね」という感じでした。
衣装合わせは1回では終わらないのが、そういえばいつもそうだったなあと過去のイベントの経験を思い出し。
古いアンティーク着物なので、もともと糸も弱いのでやっぱり身八つ口は破れたりするし、他にも紐が見えたりすると困るので黒いベルトに変えたり、微妙な衣装調節を2回目のリハまでに準備して仕上げました。
衣装が踊りの邪魔をすることはあってはならないことなので!
何より大事なのは踊りやすいこと!は自分が踊ってきたからわかることですね。
2回目のリハも同行し、着付けも動きやすくするため脇の下と胸元をピシっとはしないでゆとりを持たせるようにして、そのために深く胸元を決められないのであえて見せるインナーで調整するようにしました。
みんなも衣装付きで2回踊れたことでだいぶ慣れた様子。
「ねえ、みんな袖顔に当たらない?私だけ?」
「全然バシバシあたるよ。」
なんて、会話もあってちょっと面白かったです。
フリと構成もほぼ決まってからの衣装合わせだったので仕方ないのですが、自分が着物で踊ったことないから色々新鮮で参考になりました。
ドキドキの本番はあっというまで、動画を撮りたかったのでスマホ越しにしか見れていなかったのですが、本当に「綺麗!」としか思えなくて、感動でひとりウルウル。
みんな何度も場数をこなしている人達なので、もちろん本番にガラっと変わる強さみたいのはあるのだけど。
照明の色で着物の色もちょっと変化してムードある感じになるし、化粧ちゃんとしたからとは言っていたけど、お化粧だけじゃなくて表情が全然いつもと違って、「夜桜お七」のイメージ通りな女性らしさや強さみたいな艶っぽさが出ていて着物だからと思ってしまうのは贔屓目だけど、やっぱり女性を色っぽく見せるものなんだなあとつくづく思いました。
そして、こうやって着物と人の相乗効果でキラキラした空間が生まれるのを見るために私はこの仕事をしているんだと改めて思えて。本当に幸せな時間でした。
見ていたお客さまにも衣装がとても好評だという意見も嬉しかったし、何より今回衣装を気に入って踊ってくれたことが本当に嬉しくて。(なかなか着替えたがらなかった。笑)
この日は気持ちは一緒と同じ紫を着て来た私も一緒に仲間にも入れてもらいました。
動画もアップしたのでこちらからどうぞ。
アメブロに添付ができないので(著作権の問題とエラーが)
FBのページからどうぞ♪
https://www.facebook.com/kimonostylingforartists/
本当にありがとうございました!