昨夜、とても素敵な
コンサートに行ってきました!
 
「ライプツィヒ
 弦楽四重奏団 コンサート」
 
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曲目は
 
モーツァルト作
弦楽四重奏曲KV458変ロ長調「狩」
 
ヴィトマン作
弦楽四重奏曲第3番「狩」
 
メンデルスゾーン作
弦楽四重奏曲変ホ長調op.44-3
 
1988年の創立以降、
各時代の作曲家に応じた
柔軟なアプローチに定評がある
ライプツィヒ弦楽四重奏団は
東日本大震災の後
仙台にて復興支援をしながら
コンサートや児童の指導も
行っているそう。
 
 
会場のだいしホール前に着くと
メンバーの一人と思われる方が
外の空気を吸いに来ていたようで
目が合うとニコっとしてくれて
早速嬉しかったです。
 
 
モーツァルトの「狩」は
高校の卒業式の入場に
使われていたので懐かしい気持ちに。
実際に演奏されているところを
見ていると、更に迫力も感じられ
楽器のパート分けも
「ここはこの楽器が演奏してたんだ」
と新たな発見がありました。
 
 
ライプツィヒ弦楽四重奏団の
メンバーは仲がとても良さそう。
息ぴったりの演奏から
それが伝わってきました♪
演奏中に目を見合わせて微笑んだり
時には曲にあわせてしかめ面したり
表情豊かでした。
 
 
ヴィトマンは現代作曲家で
クラリネット奏者でもあるそう。
ライプツィヒ弦楽四重奏団は
このような現代作曲家の曲にも
力を入れているそうです。
「アンサンブル・アヴァンギャルド」
の一員としても活動しています。
 
 
そんなヴィトマンの「狩」は
人間が動物を捕らえる狩のはずが
逆に人間が動物に
捕らえられてしまう様子が
伝わってくる曲です。
 
 
その解説を聞いて、演奏を聴いて
なんだか昨年BUNと
ELPやBill Haley&The Cometsの
曲にあわせて踊った
「宇宙人と人間の闘い」を
思い出しました。
 
あの踊りも、
宇宙人退治に出かけた人間の私が
宇宙人のBUNに退治されてしまう
ものでした!!
 
 
初めは掛け声と少しアレンジされた
シューマンの名曲「パピヨン」の
メロディーや狩のリズムを刻み
人間が勇ましく出かけていくものの
やがて弦楽器は打楽器と化し、
終盤では人間の骸骨が浮かぶような
死が待っています。
 
 
続く不協和音や
バイオリンの音にならない叫び、
メンバーの呻き声など…
そして最終的にチェロだけが
悪者になってしまうような展開は
社会的な行動パターンと
相似している、と
ヴィトマン自身も語っています。
 
 
この曲もメンバーが頭を振って
指揮をしたりまた表情を変えたりと
視覚的にも面白いもので
会場は笑いに包まれたり
突然の展開に目を見張ったりと
映画を観ているようでした。
また、ここでも4人の
息のぴったりさが現れていました。
 
私は楽譜や譜読み、リハーサル…
全ての過程がどのようなものだったか
気になりました!
 
 
ロマン派と古典派を併せ持つ
メンデルスゾーンの曲は
前衛的なヴィトマンの曲の
後であることも手伝って
不思議な安心感に包まれて
夢の中にいるような心地でした。
 
四楽章あるうち
真ん中の楽章は不安な
色合いが感じられて、
終楽章はとても華やかでした。
 
 
コンサート終了後
舞台で何度もおじぎをする
ライプツィヒ弦楽四重奏団の
笑顔もとてもさわやかでした。
 
 
久しぶりにコンサートに足を運び
間近で音楽を楽しんできましたが
何だかとてもいい気持ちになり
今朝も幸せな気分が続いてます。
 
 
1697年製のものから
2003年製のものまで、
様々な年代の楽器を弾きこなす
ライプツィヒ弦楽四重奏団。
また彼らの演奏を
聴きにいきたいです(ゝω∂)
 
 
ALiCE
 
 
(曲の解説や弦楽四重奏団については
パンフレットや新聞から
少し引用させていただきました)