ねぇ、GWなのにお天気が不安定。

なんか寒かったりするし。

先日、心斎橋で仲良しのショップ店員さんと

話ていたら、今年は暦通りの人が多いらしい。

2日と6日は出勤する人多いんだって。

 

そだねぇ、以前なら10連休イエェェェェいっ!

だったかもしれないけど海外旅行も厳しいもんね。

とは言えな、自宅で既に仕事再開をガクブルで

過ごしているあたしの金玉の小ささたるや。

 

さて、続き。

隠居と工場の撤去が開始するので、

あたしはお父ちゃんに頼んでいたことがあった。

「他の不要物も一緒に廃棄してもらえるよう整理しといて」

これは、気分転換をして欲しかった為。

業者さんはプロだから重い物とか、

あっちゅうまに片付けてくれるけどさ。

当時のお父ちゃんんには「娘からの頼まれごと」

で作業してもらうのが妙案と思ってた。

 

ある金曜の夕刻。

あたしは仕事を半ドンにして滋賀に戻った。

家のかたずけ、掃除、洗濯、気になることだらけ。

この家には80の老人と出っ放しの社畜のみ。

それなりに片付けは出来ていたけど、

お父ちゃんは話し相手が戻ってきたことが嬉しい。

 

「ほな、明日、病院行ってみる?」

と、お父ちゃんに聞いたら顔が、

ぱぁぁ💛となった。

「会えんけれどそれでもいいの」

「うん、それでもええ」

「病院見て、帰るだけやで?それでもええの?」

「うん、それでもええ」

「しゃあないなぁ、ほな明日いこか」

 

一気にお父ちゃんに明るさが出た。

 

居間でお父ちゃんとTVをなんとなく見てたら、

TV台に写真の束が積んであった。

「なんこれ?」

「隠居掃除してたら出てきた」

 

確かに、隠居にはいろいろモノが残ってて

雛人形もあるし古いレコードなんかもある。

この写真の束もそれらの1つであったことは

充分に想像ができるくらい隠居にはモノがあった。

その隣の小屋には脱穀機とか火鉢とか、

これぞ農家の家って感じの代物ばかり。

 

で、写真を見たのよ。

昔は親戚近所が集まって宴会をしたものよ。

今は立派ないとこも、写真は可愛い顔のまま。

ああ、おじいちゃん、おばあちゃんもおるね。

隠居も工場もまだ現役の状態で映り込んでた。

 

その中に珍しくお父ちゃんの写真が出てきた。

もともとお父ちゃんは寡黙なひとで、

大人しくて、コミュニケーション下手。

唯一、大きく出れるのはお母ちゃんと子供だけ。

お酒とお造りが大好物。

 

写真を繰りながら止まったのは、

お父ちゃんが楽しそうに宴席で笑ってる写真。

しかも独りでさ、珍しい写真。

「こんな、写真あったんや」

「うん、わしも知らんかった」

「ちょっと若いけど、男前に撮れてるやん」

 

お父ちゃんは満更でもなさそうで

「ほう・・そうかww」

「ほな、葬式用の写真にしとくわ」

「ほやの、そうしてくれw」

 

明日、お母ちゃんの病院に連れて行ってもらえる嬉しさと

しばらく静かな家で独りだったので会話してる今が

とても楽しそうで、少し安堵した。

田舎の夜は19時ともなると静寂しかない。

TVから流れてくる音も、作り物のように乾いてる。

 

「ほな、明日は早く出るから、もう寝ぇや」

そういうと、お父ちゃんは素直に19時半には

布団の中に入っていった。

 

娘としても母親に会えるといいなと思ってるものの

、コロナがドンズバの時期で期待はできないけれど、

家に居るよりはマシだろうと思いながら、

あたしも寝た。

 

これから起きることは、

たまたまのようで全て必然。

縁起でもないと思われても、

虫の知らせと評されても、

やっぱ必然でしかなかった。


一緒に選んだお父ちゃんの写真は

2カ月も経たないうちに

百合や灯籠に囲まれ鎮座してるなんて

想像もしてなかったけど。

あたしとお父ちゃんで2人、

一緒に選んだ写真はそこにあった。

 

ほな、また明日。

仕事がんばろうぜ。

 

にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村