今日もお天気良さげね。

ちょっと街に出ようと思ってる。

 

この連休の初め頃に、筍をわかめと煮た。

少し前にマラニックで竹林に連れてってもらって

あー、今年も筍食べたいなぁと思った。

毎年、お母ちゃんが作ってたりするんだけど、

ここ数年は自分でも煮るようになった。

 

旬のもんは食べたほうがいいぞ。

 

さて。

昨日の続きから。

 

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お父ちゃんが決意表明して寝た。

あたしもお酒飲んでデロデロになって寝てた。

やっぱ、飲まないとやってれねーみたいな。

そんな気持ちになってたのは事実。

 

その翌朝、5時半ごろ。

家の電話が鳴った。

 

こんな時間に鳴る家の電話など

ろくな内容ではないな。

だいたい家族や親せきの不幸だもの。

身体が重いなぁと思いながら電話に出た。

 

「あ!〇〇〇ちゃんか!」

お向かいのおっちゃんからだった。

同じ苗字でご近所で、檀家のリーダー。

うちでは「いっちゃん」で親しんでる。

 

「お父ちゃん、外に倒れてはるで!」

「あん???」

急いで外に出てみたら、

裏口の車近くにうつ伏せになって倒れてた。

「救急車、呼ぶからなっ」

いっちゃんが電話してくれてるあいだに

あたしは、お父ちゃんの反応を確認する。

 

「おとうちゃん、わかる?わかる?

 わかったら手を握ってっ」

あたしが背中を叩きながら聞いてみたら、

うっすらと手を握り返してきたので、

なんとか意識があることが確認できたので、

今度は弟を呼びに行った。

 

「起きてっつ!、お父ちゃん倒れた」

 

そう、珍しくも、珍しくも。

健全な社畜である弟は貴重な休みだった。

いつもなら朝の5時にでて夜の22時まで働き

夜勤勤務もしょっちゅうなので、

お父ちゃんが淋しいと言う理由の1つでもあった。

 

遠くから、救急車が向かってくるのがわかった。

さあどうしたもんか??

なぜなら、お父ちゃんは新聞配達の途中で

倒れていて、横には未配達の新聞が残ったまま。

さすがに代わって、あたしが配るのは無理。

 

お父ちゃんは、あたしが小学生の頃から

新聞配達をしていて生活費に充てていた。

染色業もあったし、辞め時もあったろうけど

配達を頼まれると断れない性格だったし。

60才頃には、ボケ防止に継続すればよいと

あたしも考えていたけど長すぎたかもしれん。

 

救急車がやってきた。

やはり反応は薄く、素人のあたしでも

脳が切れたか何かだろうなと思った。

いろんな想像が一瞬のうちに廻ったけれど、

とりあえず病院についていく必要がある。

新聞配達屋さんに連絡する必要がある。

 

救急車に弟を乗り込ませるかと考えるも、

「救急車に乗らず、自分の車で病院行って!」

 あたしは、新聞をどないかするから、

 病院からまた連絡ちょうだい!」

弟は車で救急車を追い、病院に行く、

あたしは残って新聞を何とかする。

そう言って、行動は二手に分かれた。

 

これ正解になる。

弟が一緒に救急車に乗ってたら

後々の行動に制限がかかり不便になるとこだった。

 

さぁ、さぁ、今度はあたし。

お父ちゃんの携帯電話から新聞屋を探る。

昔から聞いているけど、うろ覚え。

しかも2件の新聞屋から請け負ってた。

何とか連絡がとれて新聞屋さんが来てくれた

あたしは、ひたすら平謝りするしかない。

 

仕方のない事情なんだけれど。

 

「大丈夫ですよ」と、

軽く会釈を交わして新聞を持って行ってくれた。

車が去るまで平謝りしつつ配達員さんの横顔見た。

マネキンのような真顔になり笑顔が消えてた。

あー、やっぱり迷惑しか無いよ。


やっと、あたしも病院に迎える体制が整った時、

弟から電話がかかってきた。

「市の病院じゃ、無理らしい。

 今から日赤に向かうし」

「え、日赤?」

 

えーーーー昨日、

お母ちゃんに会いに行ったとこやん。

あたしまた、行くのぉ?率直にそう思った。

 

結果。

お父ちゃんは変更通り、日赤に運ばれ。

お母ちゃんの入院する同じ棟の同じフロアで、

西と東に分かれて入院することとなった。

両親二人とも同じ場所に入院て。

なんなん?不幸なん?便利なん?

地方の一般的な病院ルートなだけか。

 

なにより。この頃くらいから。

お父ちゃんやお母ちゃんが心配というよりも。

病気に対する感情もなかったし、

親をどうにかちゃんとしとくって感じで、

ちょっと冷たいくらいやったと思う。   

感情より判断が優先される感じ。

 

だから、フツーに笑いながら思ったよ。

「あ、この人、手段を選ばんかったんや」

「そんなけお母ちゃんがええてか」

「姉弟じゃダメてか」

 みたいなこと。


まーでも。

あっぱれをあげるわ。


お父ちゃん、全力の行動やった。

 

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