今年のGWはお天気が良くて、

10日連休を楽しむ人もいれば、

合間に出勤して廃人防止に努める人もいたりして、

日割り的にも動きやすかったかと。

 

あたしは、一人行動が多かったけれど

これじゃいかんなぁ、人と交わらなきゃと

改めて思ったりできて、感覚を修正できた。

じゃ、明日からそうしましょうとはならないけど

自分の環境に没入してしまっちゃダメだなと

気をつけることはできると思う。

 

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おとうちゃんが12月14日に転院したあと、

お母ちゃんは日赤から12月25日に、

日赤から退院してきて年末を迎える。

25日に退院してクリスマスプレゼントだね、

なーんてのんきに話もできたのは一瞬だけ。

 

2ヶ月ほど入院していたおかあちゃんは

筋肉は落ちて歩行もやっとの状態で、

何しか入院ボケがひどかった。

入院期間ってさ、何もかもしてくれるから

率先して脳を働かす必要が無いというか。

 

あたし、かなりそれにイライラした。

幸いにも2ヶ月もしたら筋力は戻りつつ

会話の反応もキレが出て、車の運転もできたけど。

本人を責めてもどうしようもないことって悩ましい。

 

たまたま、地元の旧友達と忘年会をした。

仲良し6人組でそれぞれの生活を送ってるけど

家族の話や病気の話は尽きず、誰も楽してないなと。

で、そのうちの一人は長く葬儀屋で勤めてたから

あたしは近況から想定問答に付き合ってもらった。

 

「いよいよヤバい、って感じたら葬儀屋の会員になって

 予約とかしとくと費用が全然違う」

「あんたのお父ちゃん農協の組合に入ってたりしん?」

「あぁ、そうかも。メイン口座とか持ってたと思う」

「ほな、組合割引ある、葬儀予約したら割引あるで」

 このアドバイスに感謝する事になる。

 

元旦をお母ちゃんと過ごし、

12月は色々と会社を休んでしまってたので

仕事初めの4日には出勤できるよう2日に大阪に戻り、

3日は自分の時間を確保し身体も脳も休めたかった。

 

1月3日、早朝5時に携帯が鳴る。

状態が悪いと病院からの連絡。

すでに大阪に戻って時間帯的にもすぐに動けない。

弟に電話したら出勤途中でUターンしてもらった。

 

あたしも昨日帰ってきたとこやん、

そう思いながら再帰省。

 

お父ちゃんの様子は安定してた。

でも、これは心得とかなあかんと思って、

病院からそのまま3人で農協の葬儀屋に

予約をしに車を走らせた。

 

あーゆーところって年中無休なんやな。

そりゃそうって言われそうだけど、

正月3が日なのに、おじさんが対応してくれる。

「お葬式の予約なんて縁起でもないとか、言うけど。

 そんな時代ではないで、事前準備はフツーにある」

旧友がスタバで説明してくれたことを思い出す。

 

とりあえず、万が一を想定した3人の帰り道。

病院から危篤状態であることの連絡が入った。

3人でいるので説明が省けるようスピーカーホン。

看護師さんからの内容を弟が運転する車内で

あたしは今日は西日が強いなぁと

思いながら聞いていた。

「安く葬式できるよう、予約完了を待ってくれてたんや」

お母ちゃんは言う。

「せやな」とあたしは答え、弟は何も言わなかった。

 

2022年1月3日

いわゆる死に目には、間に合わなかった。

あたしたちが到着する10分ほど前に息を引き取ったという。

静かな時間が少しだけ流れた。

 

さぁ、さぁだ。

実感がない、ないけれど事実は目の前にある。

病院出る、座敷に寝かせる、葬儀準備、親戚連絡、火葬手配

お坊さんはどこにおるん?

全て経験したことのない事柄を覚悟して、

トップギアであたしの何かが一気にスタートする。

 

あたしは電話した。

「さっき、予約したものです。

 お父ちゃん死んだのでお願いします」

 

事前予約で会員価格より5%割引。

お父ちゃん、待っててくれてありがとうだ。

 

 

 

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