もう、GWなんか終わってるし。

ひとまず話も着地させておこうかと。

 

細かいことを書き出したら

いくらでも書けそうな内容なんだけど

キリがないので、機会があればつまみ出して

あん時はねーーーぇ的に残せればと思う。

 

今回は長めで一気に書く。

話がちぐはくなのは平常運転。

ご容赦、ご容赦。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

お葬式って何回くらい経験するんだろうね。

お母ちゃんを見てて経験値って、

ざっと数えると5人のお葬式をこなしてる。

お母ちゃんの実父母

おとうちゃんの実母

おとうちゃんの養父母

 

お父ちゃんのおとうちゃんは

お父ちゃんが小さい頃に亡くなっていて

お父ちゃんは親戚の養子になってた。

だから、あたしには父方に3人、母方に2人の

おじいちゃんとおばあちゃんが存在してたの。

 

その5人とも自宅葬儀したからね。

当時は大変だったろうなぁとおもう。

今回の場合は葬儀会館。

コロナもあって最小限なものの、

それでも大変だなぁと感じたのに。

 

さて。

覚えてる?

お父ちゃんが倒れていると、

一報をくれたお向かいに住む、いっちゃん。

 

気軽にそう呼ばせてくれる70歳手前、

同じ檀家でもあり優しくて頼りになる。

色々教えてもらったし、

段取りも手伝ってくれた。

この人にはマジ感謝しかない。

 

一番大きかったのはお葬式よ。

お寺もお墓も近くにあるんだけれど、

数年前からお坊さん不在のお寺になってる。

2年前から都度都度で

若いお坊さんが京都から来る。

その若いお坊さんにとっても、

担当となって初めての葬儀であるのは

いっちゃんから事前に教えてもらってた。

 

おかあちゃんはお坊さんに聞いた。

「お通夜、葬儀、初七日して四十九日まで

 いくらくらい要ります?」

「約60万くらいですかねぇ」

世間相場

京都からくる

全部あたしら都合

介護の仕事もしてる

 

なるほど。

 

若いおぼうさんはすごくいい人で、

正直に実情をリアルに話してくれた。

事情も変わってきてるなと隣で聞き、

いったん話を終えた。

 

じゃないと、

いろんな方向と話しが必要で、

 お葬式って確認会話が色々ある。

 

農協の葬儀費とお坊さんの費用

葬儀一連の設定と連絡や手続き

親戚はもりかごを出し

姉は蓮の花を出し

従兄弟は灯篭を出し

あたしは共花を出し

田舎なりの役割分担も檀家さんにお願いする。

会館葬儀中、家の留守番は檀家さんの嫁がする。

 

古い風習と思うなかれ。

割り切れない部分を無言で割り切ってくれる。

そこで恩も生まれ、今までやってきた。

 

んでよさ、いっちゃんが言うのよ。

「60万??それはあかんわ、そら高いてぇ」

「でも、そう言わはったんやけど」

「実例になったら他の檀家さんに影響してくる」

「あー、そういうことか」

守らなくちゃいけない横の繋がりがあった。

 

結局、当事者のあたしたちではなく

いっちゃんともう一人の檀家さんが、

先代のお坊さんのところに協議しに行った。

決して、若いお坊さんが悪いわけじゃない。

今回を含めた、これからの定価を決めるため。

 

それと並行して、いっちゃんから。

「明日朝イチに役場に行ってこい」と指示。

目的はは火葬場の14時の枠を死守すること。

設定枠は5枠、早い時間から埋まり残り2枠。

 

葬儀・火葬・初七日の全てを当日中にする。

この冬は雪が多くて本当に寒くて、

車を出すにも毎日の雪かきに辟易してた。

面倒な顔ひとつせず待つ親戚や檀家さんを、

少しでも早く解放してあげたい。

 

いっちゃんは知恵も手段もくれる。

「役場の入口もあるけど、裏からも入れる。

 早よ行って、ほんで、待たしてもらっとき」

「うん、わかった。任せて」

あん時のあたしの使命感ったら半端なかった。

 

翌朝、小さな役場に出向く。

ちょうど始業前の部署朝礼の輪の横に、

出るものはもう何もありません

って顔であたしはいた。

それでも、お前だれ?って感じの近さで。

 

独りの瞬間になると

あたし、魂が抜けてた。

 

で。

役場は役場、時間は守る。

他に人はいなかったのですぐに受付完了。

火葬場の予約確保、達成感すごかった。

 

手続きの中で、

病院から預かってた死亡届を役所に出す。

村の広報に載せますか?

村の掲示放送で流しますか?

火葬費用は後日手続きしたら云々。

諸々、モロモロ、もろもろ。

 

知る事がほんとにたくさんあった。

葬儀についても同様。

 

友引が影響した日程調整

ドライアイス追加せな

葬儀時間はこれくらい

火葬の時間に合わせて

お経はちょっと短縮バージョン

え、できるんや?

位牌は誰が持ちますのん

香典返しはいくつ用意して

お弁当も用意しとくか

葬儀会館には誰が泊まるか

え、何それ?

 

そう、泊まるのよ。

そりゃそうよって話なんだろうけども。

 

あたしはお姉ちゃんと泊まった。

んで、お父ちゃんと最後の晩酌した。

一人3000円かかるんだけど、

遺体だけ泊まらせてはダメで

誰か一人居ないといけない。

今は寝ずの番とは言わないか。

 

まぁ、何しか、何しかよ。

怒らないで頂きたいんだけども。

 

最初に書いた、

あたしのテンションが

ヤバくおかしかったってのは、

必達の予定を確実にさせていく使命と、

その時その時の的を射抜く作業が

達成され楽しかったってのが根底にあった。

恍惚とする部分すらあったくらい。

あと、知らない事を知るって楽しいの。

あたしの好奇心も後押ししてたな。

 

実際、仕事に復帰してから、

自分と異なるおかしさに気づいた。

判断の速さが異常で自分勝手、

あかん、あかん、あたし落ち着け。

そう思ったほど。

 

好奇心と言えば、知ってた?

納棺してる時に聞いたんだけどさ。

お父ちゃんの鼻に綿が詰めて無かったの。

なぜ無いか興味しかなくって、

おくりびとの人に聞いたら、

今は病院とかでゼリーで詰めちゃうんだって。

お葬式とか長く出て無かったから知らなかった。

 

あと、懐かしい思い出も蘇った。

「三途の川はタダちゃうで」

そうだ、そうだ、六文銭いるんだわ。

小さい頃に教えてもらってた。

へぇ、そうなんだと感心した記憶がある。

 

んーーーーー、

ようやっと。

 

半年くらい経過して落ち着いた。

いやぁ、そうでも無いな。

お母ちゃんは再入院してるし。

まだまだ続くよ。

 

でもさ、

あたし一人だけが経験してる訳でもないし。

 

家族とか親子関係ってそれぞれあるけど、

あたしはこんな感じの家族で、

毎度ヒーヒー言いながら波を越えてる。

重なる波で溺れそうになる時もあるし、

脱力して流されてる時もある。

終わりは無いなぁと気も落ちるし。

 

でも、しょうがない。

いっこ、いっこ、やっつけ、しまう。

時には見てみぬふりをして。

それらをくり返す、くり返す。

そんな感じ。

 

ということで。

どの部分も中途半端なまま続いたけど、

ここ半年一連の話はここで終わる。

 

も。

 

もよ。

小出しに書くことになろうぞ。

 

だって。

お父ちゃんもお母ちゃんも、

あたしからは消えないのだ。

 

ひとまず。

じゃ、またね。

 

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