身体均整法マニアな皆さんだけ読んでください。
内容的には学園を卒業してからで充分な内容です。
身体均整法の勉強を深めていく過程で、
“脊髄副交感神経”という言葉が散見されますが、いま書店に寄って探してみても、Googleで検索かけてみても、この言葉は出てきません。
日本の医学用語のバイブル的な存在である南山堂『医学大辞典』にも現在この項目は見当たりません。
ただ、
かつてはありました。
いま南山堂の『医学大辞典』は20版が最新で、これには【脊髄副交感神経】という項目はありませんが、たとえば17版を見てみましょう!
これにはありました!!
【脊髄副交感神経】
副交感神経はかつてはその起始部が中脳、延髄、仙髄にのみ存在すると考えられており、頭部と仙髄にのみ存在するという意味で頭仙系と呼ばれていた。しかし呉は副交感神経の起始は上記の他に全脊髄を通して存在することを発表し、これを脊髄副交感神経系と名付けた。すなわち節前線維は全脊髄の前角、後角間に認められる副交感神経細胞から起こり後根を通り脊髄神経節にある細胞に連絡し、その節後線維は血管拡張、汗腺分泌、立毛筋運動などに関与するとした。しかしこの神経については現在でも議論の多いところである。
(※もっと詳しく知りたい方は、呉建・冲中重雄『自律神経系』を参照してください。)
しかし、基礎資料としてこういったものは残していかないと議論にもなりませんからね。こうしてインターネット上にUPしておくことも意義のあることかなと思って書き起こしてみました。
そしてこれは伏線でもあります。
次回、5月の全国講習会は前会長の村松陽一先生が講師を担当してくださいます。
ここで「脊髄副交感神経とは何か?」ということについて触れてくださるそうです! そして実は以前、身体均整師会として南山堂さんに“どうして【脊髄副交感神経】の項目を削除したんですか??”という質問を投げたことがありました。このあたりの経緯についてもお話が聞けるのではないかと思います。
皆さま5月の全国講習会お楽しみに!!
会場は五反田ゆうぽうとを予定しております。
(小柳)
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