頭と胃
ここでは心包経を頭とみて、心包経の募穴である膻中(だんちゅう)と、胃経の募穴である中脘(ちゅうかん)を組み合わせて使います。
頭痛や胃の痛みであれば想像しやすいのではないでしょうか
胃下垂なんかにも効果があるみたいで、テキストでは胃が上がってくるとあります
上方に優しくさすってあげても良いですね
中脘は指を揃えて圧定して、緩んでくるにつれて少しづつ沈めていきます。
位置はみぞおちとおへその中間(中脘)と覚えると忘れないですよ
ちなみに、
中脘は背骨全体
上脘は腕や上部胸椎
下脘は腰椎や仙骨
を緩めるのに使えるそうですよ
腎臓と大腸
腎経の募穴である京門と、大腸経の募穴である天枢を使います。
天枢に限らずお腹を押す調整全般で使えます
京門は第12肋骨の先端の少し下に反応がありますので、それを少し上げるようにします
脇腹が緩むと胸郭の可動性もあがるので、呼吸が楽になったりもしますよ!
脾臓と生殖器
ここでは三焦経を生殖器とみています。
石門と章門の組み合わせですね
婦人科系や、子宮後屈なんかにも良いよいです。
脾虚になるとくすぐったがりになるため、施術中やたらくすぐったがる人にやってみると効果があるかもしれませんね
募穴応用は以上です。
操作としては単純ですね
ただ、◯◯の痛みといってもよくわからないかも知れませんが、こんな症状にはこれ!というより、これ使えるんじゃないかなと当てはめてやってみたら効果があった、ということがあるので、自分に不調がある時にセルフケアとして色々試してみると良いんじゃないでしょうか
続いて絡穴応用に入ります。
まずは椎骨の固着を取る方法で、任脈と督脈の組み合わせです。
鳩尾(剣状突起の先端)と、長強(尾骨の先端)を優しく擦過します。
デリケートな部位なので、気をつけて行いましょう
前屈動作がかなり改善しました
腰を屈めると痛い、反らすと痛いといった腰痛にも効果があるそうですよ
同じ椎骨の固着でも、横突起の固着に効くのが列欠と飛陽の組み合わせです。
正中線にある督脈と少し脇の膀胱経のラインの違いでイメージすると良いかもしれません。
ここで経絡の鼓舞/抑制の話が出てきました。
経絡に対して虚していれば鼓舞、実していれば抑制をします。
これも飛揚に当てている手を突きこんでいると抑制、引いていれば鼓舞です。
初めは混乱するかもしれませんね…。
別のやり方としては、伏臥位でそのまま圧したり、引いてきても良いです
これは操作したのと反対側が緩みます。
左右に倒したり、ねじったりした時の腰痛に効くようですね
今回紹介したのはとてもソフトな刺激の調整法ばかりですが、時に驚くくらいの変化が出たりします。
ぜひ試してみましょう
30Aクラス助講師 稗島昇平
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