2017年9月 読書メーター | きらるの部屋

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9月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2261
ナイス数:85

鍵の掛かった男鍵の掛かった男感想
とても面白かった。シリーズとしても推理小説としても、普通ではない事件へのアプローチが新鮮。事件そのものよりも、被害者と仮定される一人の男を謎といていくというのは楽しかった。アリスが珍しく(笑)、謎解きにとても役立っているのも良かった。最初は全貌すら分からなかったのに、最後は一気に謎が解き明かされるのはロジックを解いているようだった。このシリーズでは最長の長編ということだけど、それだけの内容だし一番好きかもしれない。
読了日:09月10日 著者:有栖川 有栖
赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS)赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS)感想
電車や駅などが絡んだ短編集。とはいえ、作品の共通点はそれくらいなのでジャンルは決めがたいです。個人的には好き。でも普段の有栖川先生の推理小説を求めている方には合わないかも?それでもどれも短く読みやすいのに、世界観はきっちり構築されているのでオススメです。
読了日:09月12日 著者:有栖川 有栖
自殺予定日自殺予定日感想
インパクトのあるタイトルと『暗黒女子』の作者であるということから、後味の悪さを期待していたけれど大きく裏切られました。でも全然悪くない気分で、得した気持ちです。色々なエピソードがきちんと伏線として機能していたのも、小説の醍醐味!と感じて楽しかったです。久々に一気読みをしてしまう位面白いです。秋吉さんの作品を読んだのは初めてですが、もっと読みたいです。
読了日:09月17日 著者:秋吉 理香子
江神二郎の洞察 (創元推理文庫)江神二郎の洞察 (創元推理文庫)感想
初めての学生アリスシリーズ。邪道かな、と思いつつ短編集から読むことにしました。いやぁ、面白い。特別なシチュエーションでの謎ばかりではなく、学生ならではの出来事の謎を解いていくのが良い。そしてミステリが特別好きなつもりはないけれど、気付くとそればかり読んでいる私でも作中のミステリ談話は楽しいです。作中で挙げられている作品が読みたくなったし、学生アリスシリーズの長編も読みたくなりました。
読了日:09月18日 著者:有栖川 有栖
鬼談百景 (角川文庫)鬼談百景 (角川文庫)感想
読みごたえのある怪談集。なかには他の本で読んだことがあったり、子供のころよく聞いた話のアレンジのようなものが当事者がいるかのように描かれていたりしますがそれも怪談の良いところかな(笑)どの話も内容がしっかりしていて好きでした。新耳袋は私のバイブルなのですが、それが好きな方にはとってもオススメ!難しいかもしれないけれど、シリーズ化してほしいなぁ。
読了日:09月22日 著者:小野 不由美
死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)感想
高校生の時に映画館で爆睡した想い出の作品の原作(笑)それでも心にずっと引っ掛かっていて、結末も覚えている自分にとって謎の作品。とはいえ原作を読む気はなかったのですが、図書館で見かけて借りました。単純に面白かった。伊坂幸太郎さんの文が好きというのが大きいと思いますが、とても面白かった。一人称だからこそ感じられる死神のずれた感じも良いし、物語の主軸は死が関連するけれど変に湿っぽくないのも好みです。今にして思えば短編である作品を上手く映画にしていたのかも。リベンジで映画も見たくなりました。
読了日:09月24日 著者:伊坂 幸太郎

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