2018年1月 読書メーター | きらるの部屋

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1月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4533
ナイス数:195

リング (角川ホラー文庫)リング (角川ホラー文庫)感想
映画があまりに有名なのに、原作を読んだことがなかったので手に取りました。映像とは違う怖さが良かったです。論理的な怖さがホラー小説の醍醐味。劇的で分かりやすいのは映画だけれど、じわじわと追い込まれる怖さは小説です。なにより山村貞子の魅力に引き込まれます。最近のメディアで見られた貞子の安易なキャラクター化は本当に止めて欲しいと感じました。
読了日:01月03日 著者:鈴木 光司
何者 (新潮文庫)何者 (新潮文庫)感想
書かれている言葉が、ぐさぐさと突き刺さりました。理系のため就活はサワ先輩と同じくほぼしていないのですが、それでも胸にくるものがありました。序盤から中盤は拓人と共に観察しているつもりだったけど、終盤の追い込まれ方が凄かったし怖かった。私は確実に拓人よりの人間だと自覚しているけど、自覚しただけでは変わらないのも知っています。もし拓人が変わるのであればその物語も読みたいと思いました。
読了日:01月06日 著者:朝井 リョウ
終末のフール (集英社文庫)終末のフール (集英社文庫)感想
あと数年で地球が滅亡します、と宣言されたら私はどうするのだろうと考えたけど分からなかったです。さくっとモブらしく死んじゃう側かなぁ(笑)
この作品の登場人物は皆、そのときをがむしゃらに生きていて格好良い。どのお話も優劣を付けられない位に気に入りました。私も早々に死ぬとしても、ダサくても良いからがむしゃらに生きたいなぁ。
読了日:01月08日 著者:伊坂 幸太郎
超ど素人が極めるFX超ど素人が極めるFX感想
ちょっと興味が出てきたのでfxのお勉強。基本的なことばかりで、探せばネットでも見つけられるような情報がほとんどです。ただし分かりやすく表などになっているので、ネットの情報より断然理解しやすいです。最初の入門として最適でした。
読了日:01月10日 著者:羊飼い
怪談狩り 四季異聞録 (角川ホラー文庫)怪談狩り 四季異聞録 (角川ホラー文庫)感想
四季によって分類されて怪談が語られます。なんとなく新鮮。怪談といえば夏というイメージがあるけれど、そんなことはない。いつだって説明できないことは起きると思うとワクワクします。
読了日:01月11日 著者:中山 市朗
グラスホッパー (角川文庫)グラスホッパー (角川文庫)感想
個人的に新鮮な読後感。伊坂さんの作品を読んだ後に毎度感じる爽快感に混じる、なんともいえない感覚。解説を読んで、『あぁ、ハードボイルドだからか』と妙に納得。ハードボイルドとは何なのか分かっていないのですが、それでも腑に落ちました(笑)殺し屋たちの物語なので描き方によっては悲壮感が漂いそうですが、そういったものはなく読みやすいです。3人の殺し屋がみんな格好いい。描写はほとんどありませんが、押し屋がいちばん気に入りました。
読了日:01月14日 著者:伊坂 幸太郎
マリアビートル (角川文庫)マリアビートル (角川文庫)感想
ほんっとに、王子が不愉快で仕方ありませんでした。伊坂さんは魅力的な人物と同じくらい、不愉快な人物を描くのがお上手。そして殺し屋たちの物語なので、魅力的な人物が消えていくのも必然で・・・。先に進みたくない気持ちもありつつ、先を知りたい欲求が勝り一気に読んでしまいました。意味が分からなかったタイトルに、読後、はっとさせられました。
読了日:01月17日 著者:伊坂 幸太郎
夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)感想
短編集。イシグロさんの作品は集中力をかなり要求されるイメージがありますが、短編なので一編ずつゆっくり読むことができました。音楽はJ-POPしか聴きませんが、それでも楽しめました。ユーモアと切ない雰囲気がマッチしていて癖になりそうな心地よさです。
読了日:01月20日 著者:カズオ イシグロ
猫弾きのオルオラネ (ハヤカワ文庫JA)猫弾きのオルオラネ (ハヤカワ文庫JA)感想
短編集。人のエグみも描かれているのに、怖さよりも圧倒的に暖かさが溢れている不思議な作品集。幻想小説とは、このようなものを言うのだなと感じた。
読了日:01月20日 著者:夢枕 獏
正しいストーカー殺人正しいストーカー殺人感想
さっくり読める短編。面白いけど、あっさりしすぎてあらすじを読んでいる気分。もっと肉付けされたものを読みたかったなぁ。
読了日:01月21日 著者:誉田 哲也
かにみそ (角川ホラー文庫)かにみそ (角川ホラー文庫)感想
話す蟹とニートの男の子のハートフルファンタジーコメディが始まりそうな表紙なのに、中身はとても気持ち悪いホラー。とても怖くて気持ち悪いのに、どこが?と問われると的確に答えられないのも気持ち悪い。蟹が急に話しだすのも、人を殺すことに何も感じていなかった主人公が罪悪感を急に抱き出すのも自然に描かれているのが凄いと感じました。とりあえず蟹は当分食べたくないし、何ならしばらく食欲は沸かなそうです。疲れた。
読了日:01月22日 著者:倉狩 聡
GOSICK II ゴシック・ その罪は名もなき (角川文庫)GOSICK II ゴシック・ その罪は名もなき (角川文庫)感想
主人公二人に癒されました。ラノベのような読みやすさがあるけれど、細やかな表現がされているので大人でも楽しめる!
読了日:01月26日 著者:桜庭 一樹
去年の冬、きみと別れ (幻冬舎文庫)去年の冬、きみと別れ (幻冬舎文庫)感想
薄めの小説ですが、中身はぎっしり。中村さんの作品『にしては』、暗鬱具合は控えめかも。細部まで伏線が張り巡らされているので、すぐに読み返したくなりました。何を書いてもネタバレになりそうな位に全てが物語の鍵です。映画になる前に読めて良かった。小説だから成立しているこの作品をどのように映像にするのか興味があるけど、主役の方が得意じゃない・・・
読了日:01月28日 著者:中村 文則
朝が来るまでそばにいる朝が来るまでそばにいる感想
ジャンル的には、ホラー。でも怖さはほとんど無いです。幻想的で暖かいけど薄暗い短編たちばかり。『かいぶつの名前』が一番惹かれました。
読了日:01月28日 著者:彩瀬 まる
怪談狩り 禍々しい家 (角川ホラー文庫)怪談狩り 禍々しい家 (角川ホラー文庫)感想
新耳袋ファンとしては見逃せない、『山の牧場』の後日談が読めて満足。全体的に怖いお話が多くておすすめ。
読了日:01月29日 著者:中山 市朗

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