ある飲み会で出会った 過去に鬱だったことがあるAさんは
いろいろな書物などを読んで 鬱を克服されたとおっしゃっていました。
そこで、その克服法の具体的な情報を頂きました。
AさんはADHD(注意欠陥他動性障害)もお持ちのようです。
飲み会ではまったくそのようなかけらも感じさせない紳士でした♪
自閉症児を持つお母さま方は 鬱を抱えていらっしゃる方も少なく
ないようです。以下の情報が鬱に苦しんでいる方のお役に少しでも
なれば幸いです。
また、掲載を許可していただいたAさんにも感謝いたします。
以下Aさんから頂いた情報です。
私はプチうつでしたが家内は結構重度のうつでした。
行動療法は色々な本を読んで知り、結果自分自身の癖を良く知り原因を探りました。苦手なこと、苦手な人、苦手な事象や自分自身が考えすぎて自責するような要因を全て自分の生活から排除しました。
私たち二人まだたまに落ちる事はありますが、基本的には普通の日常生活を送れるようになりました。(あの数年感は絶対出口はないだろうと思っていましたからうそのようです。)
実際に通院したことはありませんが「森田療法」という本を読んで、その考え方には大部助けられた感じがあります。
自分の劣等感を肯定したり、がんばらない生活を心がけたりして大部楽になれました。
また周りにいる家族の理解と協力も大切で 上映中の「ツレがうつになりまして」
http://www.tsureutsu.jp/index.html
の原作マンガは、うつの人がいる家族が読むととてもためになると思います。
http://www.amazon.co.jp /ツレがうつになりまして。-細川-貂々/dp/4344011430
家内は、「いやな気分よさようなら」
http://www.amazon.co.jp /%E3%80%88増補改訂-第2版〉
いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法-デビッド・D-バーンズ/dp/4791102061という本が長くて難しいけど、かなり役立ったと言っています。
家内は、パキシル等の薬を一時は処方されていましたが、薬物療法をかなり拒絶して頑張ったと思います。(結局薬がないとまた元通りになってしまうのが嫌だったからです。)
不眠とPTSDの合併もあったのでかなりしんどかったのですが、せいぜいワイパックスやデパスと睡眠導入剤ぐらいまでにしています。(今でもそれぐらいは二人とも結構飲んでいます。)
私は、自分自身がADHDの傾向がかなり大きいということを発見できたのは大きかったと思います。セロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害するサインバルタやリーマスを2、3日に一度今でも飲んでいますが、人と会っていても衝動的な言動や行動が押さえられて人付き合いが楽になりました。
勿論薬を飲んだからだけではなく、自分自身をより客観的に見れるようになったことが大きかったんだと思います。
うつは、人それぞれ症状も違うものなので自分自身に合った治療法を自分で探すことは大事だと思います。
これは持論ですが、真面目な人に多いこの病気は、人や社会との整合性等を気にするような人がかかりやすいのかもしれません。だから人の評価等を気にしないように大らかに生きて行くには、私の場合は、
「自分は大丈夫だ」「もっと頑張れば良くなる」
等と肯定したり期待せずに、
一度自分を否定しました。
「自分はダメ人間だ。」
「これはきっと直らない。」
「だったら、どうこの病気と付き合って行こうか」
「ダメ人間も悪くない。しばらくロンバケしてなかったし。」
「たとえほんの少ししか良くなっていなくたってこれ以上
はそんなに落ちないだろう。」
「もっと適当に開き直って生きていよう。
長い人生の一部分そんな時があったっていいんだ。」
「生きているだけでめっけもん。」
ぐらいに生きている方が良いのではと思います。
まともに早くなりたいと思う使命感や責任感が強ければ強いほどかえって病状を悪化させる気がします。
主婦の方なら家族の協力は本当に必要ですよね。自分も専業主夫をやって発見しとことは大きかったですよ。(この時期は家内がうつで私はまだなっていなかった時です。)