ほおお 音楽でこういうやり方もあるのか | 如月隼人のブログ

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本稿でご紹介するインド音楽・タブラの演奏動画は【こちら】から

 

私はいわゆる「民族音楽」もよく聴く
インド音楽については決して詳しくはないのだけど
最近はよく耳を傾けるようになり
その魅力が何となく分かってきたかな?
という状態です

さてさて
本日は面白い演奏を見つけた
タブラという楽器の独奏
タブラはインド音楽でよく使われる打楽器で
複数個を組にして奏する

収録時間は50分を超えている
ライブの記録だから演奏以外の時間もあるのだけど
タブラの独奏でどうやってその時間を持たせるのか
と思った

タブラはとても多彩な音色を出せる楽器だけど
旋律を出せない楽器で
どうやってその時間を持たせるのか

聴き始めて分かった
サーランギという擦弦楽器だ

サーランギは独奏楽器としても使われるけど

この演奏では派手な旋律をは扱わず
というか
単調な同じ旋律だけを繰り返す

そこでふと
前に
やはりインド音楽でよく使うタンブーラーという楽器の使い方の
説明を読んだことを思い出した

タンブーラーは普通
シタールとかヴィーナという独奏楽器の伴奏に用いられるのだけれど
独奏楽器とやり合うのではない
西洋音楽の
例えばヴァイオリンソナタでは
独奏楽器がちょっと引っ込む場合に
伴奏楽器が替わりに旋律を奏でたりするのだけど
そういう使い方ではない
同じようなことを延々と続けて
独奏楽器はその響きの中で華麗な技を展開する

タンブーラーは独奏のための「空気」のようなものを提供するので
自らが目立つようなことはしない
でも華麗な独奏を支えるためには
どうしても必要な楽器で
タンブーラーの演奏者の技量が
演奏全体の出来を大きく左右するとのことだった

このタブラの独奏におけるサーランギも同じで
自らが目立つことは絶対にしない
ただサーランギの「バックグラウンド」に乗って
タブラが次々に妙技を披露する
サーランギの響きがあってこその
タブラの独奏

ということが分かった

ほおお 音楽でこういうやり方もあるのか

タブラの独奏者はZakir Hussain(写真)という人で
名手として相当に高く評価されているようだ