まいど、北田です。
今日のテーマは、
「銀行と預金のカラクリ」について。
さて、
「あなたが銀行に貸した(預けた)お金は、
どこに行ってるか知ってる?」
預貯金に利息がつく以上、
そのまま銀行に置いてないのはわかるやん?
預貯金の行き先は、
大きく2つあんねん。
1つは、「貸出し」。
たいてい銀行預金の約半分は、
貸出しに回されてる。
それで、あなたへの利息と貸出し金利で
鞘抜きをする、銀行のメイン業務。
2つ目の行き先は、
「日本国債(投資運用)」。
昔から日本国債の一番のお得意様は、
「銀行(金融機関)」。
2010年3月時点では、
ゆうちょと一般銀行だけで、36.2%を保有。
2010年の国債残高が771兆円やから、
279兆円もの国債を銀行が買ってることになる。
つまり、あなたは間接的に、
誰かにお金を貸し、国債を買ってる。
でもその利益の大半は、銀行へ。
ただし、預かってる以上に貸出したり、
預かってる以上に国債を買ったら、
本来の預金を下ろせなくなるやん?
やから、
「BIS規制」っていう国際基準ができた。
これは、銀行は貸出し総量に対して、
いくら現金がないとアカン!ってやつ。
国際業務を行う銀行なら、
8%以上の自己資本比率を上回ってないと、
国際業務ができなくなる。
もし、銀行誰かに100万円を貸すなら、
手元に現金を8万円以上置いてなさいよと。
でもこれは裏を返すと、
銀行は1の現金に対して、
12.5倍もお金を使えることになる。
(100÷8%=12.5倍)
その証拠に、
現在、日本銀行券の残高は、約67兆円。
そして、日本全体の預金量は、約840兆円。
(2012年3月末)
もし、国民らが一気にお金を出したら、
瞬時に銀行は現金が足りなくなる。
やから、不良債権とかが増えて、
銀行の財務体質が悪くなると、
預金者は、より安全な銀行に移そうと、
大量に現金を出す。
当然、みるみる現金がなくなり、
貸し剥がしや貸し渋りをしても、
支払いや利息に充てるお金がなければ、
倒産するしかない。
自分の身は自分で守る。
これからの時代では、必須のスキル。
世界中の国家が傾くような時代に、
銀行が安全やと絶対に思わんように。
そんな時代はもう、
とっくに終わってるから。
まとめ
「預金は数字、リアルは現金」