これまでと、これから。 | gogo!320che⇒サンフレッチェ

これまでと、これから。

今年は、サンフレッチェのサッカーがまとまらなすぎるので相手チームやよそのチームはどうしているのかをみることも多くなりました。

サンフレッチェはとにかく速く展開することで相手を上回ろうという方法。

90分スピード重視なのです。

しかし相手チームを見てみるとそこまで速さがなくても点が取れている。

ということは、あんなに焦って人に詰めていかなくてもあんなに速くうごかなくても大丈夫では?と思うわけです。

 

ですが、もしかすると選手が監督の言うことを体現できていないからでは?とも思いました。

私たちが何も現象をつかむことができない、それは素人だからなのか?いや、ほかのチームのサッカーは理解できる、それをも上回るサッカーをしようとしているのかもしれない、私たちが理解しえないサッカーをしようとしているのかもしれないから選手も理解できず、監督の提唱するサッカーができないから、得点もできないし、見ている観客も「面白くない」というサッカーになってしまっているのでは?と思ったのです。

 

要は、監督はしっかりやっているが選手ができないのでチームがうまくいかないのであって、この4年のサンフレッチェの成績はでるけど、どうもよくわからないサッカーをしている、というのは、選手が監督に逆らって自分たちのやりたいようにしているからではないのか?という見方もできるのではないかと考えたのです。

 

今年、最初は4バックからスタートしました。

しかし、今年のサンフレッチェにはサイドバックの選手がいなかったのですね。

そのフォーメーションでのサッカーをするにあたり、リーグのサッカーのレベルが上がれば上がるほど複数ポジションをそれなりにこなせばいいという

よりも専門性が求められるようになるのでは?と思っています。

とくに4バックのサイドバック、3バックのリベロというのは、チームの根幹を左右するポジションだと思うので、たとえ技術が他の選手より低くても動きの基礎が体に染みついているかどうか、職人のように動けるかどうかがチームのクオリティを左右すると考えています。

そのうえで中盤、前線の選手の動きかたが自分たちだけが作ればいいというわけでなく、相手ありきで、相手をどう動かすかということまで織り込まれたサッカーをすることがJ1クラスのクオリティになってきたのではと思っています。

 

そうなるとサイドバックの本職がいないこと、サイドを抑える選手がいないのにサイドから攻めて行こうとしたところ、選手側としては、「かみ合わない」とおもい、この4バックのサッカーにチャレンジする思いが無意識にそがれてしまったのではないでしょうか?

 

そこから、どうにもうまく行かないので3バックに変更しました。

今度は、慣れ親しんだ中盤からバックの構成なので守備的には機能しはじめましたが、攻撃が思うようにいかない。

監督が守備系を3バックにしましたが、サイドから前線についてはサイドから攻撃することをかえていないのです。

4バックでも3バックでも人数は変わらないし、誰に運動量の負担が増すかということになるだけで前線へのアプローチは変わっていないのでサイドバックがいなくなった分サイドハーフからウイングバックとなり、上がりっぱなしではいられなくなりますからサイドからとしても攻撃のクオリティを90分保つことはできなくなります。

前線は変わらず、クロスがくるのを待っている前線なので、配球が遅くなればポジションを読まれ相手につぶされる、そうするとより速くという監督の激が飛ぶ

試合の最後ころ、もうさすがにしんどいとなったころ、さらに「やれよ!やれよ!」という指示、これは、とにかく放り込めということなのでしょう、ひたすら後ろからボールを放り込み、結果徒労に終わる。

 

それまでに点が取れそうなチャンス、相手が後手に回っているときなどがあるのですが、その時間に気づかないことが多いのです。

今取っておかないと、相手が慣れてしまう、という時に、そういうときこそスイッチを入れて速く動けばいいのに90分同じスピードで動いているので切り替えができていないんですね。

切り替えというものも、一人が気づいてスイッチを入れるようなパスを出してもそれに気づかない、気づかないからつながらない、ということを繰り返します。

これは、もう、選手の意識統一とクオリティの低さとなるでしょう。

監督がいかに偏ったサッカーを提唱していても、「切り替えの意識」を「全員共有」できるかどうかで、ボールをつなぐこともできるでしょうし、なにより今の

サンフレッチェは焦って動くより、ボールをしっかりとつなぐということが相手より前に進むことができる、自分たちの自信にもつながるのではないでしょうか?

 

しっかりとボールをキープする、オフザボールの選手が走ってスペースを作る、作ったスペースに走り込む、パスで相手を散らす、速度だけでなく、自分たちが完璧にプレイできる技術レベルでできるサッカーとはどういうものなのか、個々が向き合い、それを持ち寄ってチームとしてつながれるサッカーができないものかな?と私は願っています。

 

これだけ不人気になってしまったのに解任されないということは、監督だけが悪者ではないのでしょう。

ファミリーと言われてますが私たちが蚊帳の外なのは、明白。

自分たちのことは、自分たちで決着つけるしかないですよね。

 

私は、あくまで「サポーター」なので、サッカーについては、あれこれ考えもしますが、それは、自分が楽しむため。

あとは、がんばれ、としか言いようがないですよね。