レベルはともかく。 | gogo!320che⇒サンフレッチェ

レベルはともかく。

やりたいことがやれた試合だったと思います。

この「やりたいこと」というのは、選手側の気持ちであり、見る側は、もっとレベルの高い相手で同じことができてなんぼでしょと思うのですが相手のレベルやサッカーの内容はさておき、惑わされず自分たちが相手を圧倒する試合ができた、というのは、今年の流れを思い起こすと上向きになってきたなと思うところです。

相手のミスで、というのもありますが、そもそも今年の前半戦は、そのミスに気付いて追い詰めることもできていなかったということを思い出してほしいのです。

なので柏にあの内容で勝ったからといって、次同じようにセレッソに勝てるかも?という予想ができないところが今のサンフレチェの立ち位置でそれが10位という順位に表れているのだと思うのです。

中断開けから、ボランチが動いて動いてやっと周りが動けていたチームが、動力源がサイドにもトップ下にも居るようになりました。

監督が言うところの「ムーブ」というのは、走る選手が周りを引っ張る、ということなのだということのようですが、チーム全体にそのことを伝えきれていないのではないか?と思ったのです。

 

実際、ムービング、と言ってもじゃあ、どう動けばいいのか?となると、試合中に聞こえてくる声からして「走れ!」とか「行け!」なので動く動線というのは、選手が監督の意図をくみ取る、もしくは、「こういうのどうですか?」と見せて「それ!」となるかどうかでないかと思ったのです。

きっと、よくよくお話を聞いて理解を示せるようになった人は「いいサッカーじゃないか」と思うのかもしれませんが、今年までのチームを見ているだけの

観客には、何がしたいのか伝わっていないのでは、ないかと思いますし、監督もファンにわかってもらおうとしていないのではないかと思うのです。

選手も二転三転するようなサッカーに困っているのでは?と思うこともありましたから、すべては、監督が自分の思っている考えていることを余すことなく選手やサポーターに理解してもらうだけの説得力のあるアピールができていたか、ということに尽きると思うのです。

 

中断中に久保さん(竜彦)が「ポゼッションの練習してるみたいだけど、まだできるときとできない時がある」みたいなことをインタビューで言われてて、おお、今更だけどポゼッションやるんだ、というか、ほんとに今更だけど、ポジションを取ることをしてなかった(走るばかりに完全にポジションレス)のにポゼッションなんかできるのか?と、思っていたところ、中断開けて、ん?もしかして、ポジションとるようになってきた?あ、あおちゃんがみんなのポジション修正してるぞ?佐々木君が若手にポジションの取り方指示してるよ?という具合に「ポジションの取り方確認」という場面が飲水タイムやプレイオフの時に見られるようになりました。

 

強いところには、負けもしますが、自分たちよりできてないチームのウィークポイントを突けるようになってきました。

サイドの若手も一対一で負けなくなりましたし、縦だけの動きじゃなくなり、中盤の構成として補完しあえるポジションが取れるようになりこれまで人に行くだけで中央ぽっかりでスペース使われたり、裏取られたり、という場面が減ってきました。

そういう細かな進歩の前段階として、自分たちから動くことができるチーム、サッカーということをしなければなりませんでした。

ミシャがあおちゃんに言った「エンジン」という言葉です。日本人ならエンジンというのは、自動車のそれですが、英語圏の人のエンジンは、動詞であるということを学んだはずです。

いくらうまい選手が集まったとしても、「チームを動かすエンジンとなる選手」がいなければ、相手へ攻撃のアプローチができないということなのです。

日本人は、ほっといても守備ができる、引いて守ることは、得意で、そこからボールを奪って攻撃に転じることが今も主流なのです。

しかし、いい守備からいい攻撃というの、攻撃することを軸に入らないと守備をして満足というか、守備が精一杯になってしまうことも多いのですよね。

ボールは取った、じゃあ、ということで自分たちから流れを作れない。

特にうちなんて試合の流れを読める人がいなくなってたから、若手だけにしたら、天皇杯で大敗してしまった。


そこからもしかすると気づいたのかもしれないと。

チームを動かすということに。

それで最初はあおちゃんとハイネルを走らせた。

なんか動きそうだったけど動かない。

相手次第では負けないけど引き分け止まり。

中断期間、ポゼッションを進めていたならいまのサンフレッチェは納得だし、できればこのまま残留だけは確立してほしいですよね。


きっと、前半戦と何も変わってないように見えるとも思うんですけど、一人一人を見ていると、なんだかすこし若手は成長したように感じます。

あおちゃんも寄せていかなくて良くなったのか、自分で組み立てるようになったと思うのです。

そこへコーセーさん、藤井くん、東くん、あとは、荒木くんがビシッとと縦に出せれたら完璧です。




しかし、まだまだ若手には波がありますし、ベテランには体力の問題があります。

それでも、若手よりは知ってますから。

適所に走ることができるベテランなら有用性はありますよね。

次もそんな試合が見られたらなぁとすごく期待するんですよー。

たんじゅんなんでー!