■MERS、サムソン・ソウル病院における流行に関して | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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5人の患者が確診されて第2次流行の場とされたサムソン・ソウル病院の閉鎖された応急室。
最初の感染発生病院からこの応急室に転院した患者から広まったためですね。


韓国では、最初のMERS患者(67歳)とその夫人(62歳)が、無事完治段階となり、遺伝子検査を経て、先に夫人のほうが今日退院を果たしました。2次感染者である医療陣二人も退院準備段階にあるということです。


でも最初の感染発生病院に入院していて、自宅に退院したり、転院した患者の中から新たにMERS感染者が現れることで、感染者数は50人になっています。政府は方針を改めて、感染者発生病院を公表するようになりましたが、該当病院の利益を守るような考えをせずに、最初から病院名を公表していたら国民の不安や自体の安定はもっと早かっただろうという批判が集まっています。


ちなみに最初の感染発生病院であり、大半の患者を出しているのは京畿道の平沢聖母病院であり、その病院に入院していて、そこから転院したことで2番目に多い感染者発生の場となってしまったのが、江南区のサムソン・ソウル病院だということです。ただし、最初の病院での流行がすでに収束し、それ以上の拡散を食い止められているように、サムソン・ソウル病院での流行のほうも、明後日をピークに管理され収束していくだろうというのが、政府保健当局の見解となっています。



●済州島旅行してきたのんきな我が妻の家族^^;


保健当局は、「健康な人は、たとえMERSウイルスが浸透しても、免疫力でなんら症状もなくやり過ごし得る反面、糖尿や腎不全、肺疾患、免疫低下などの慢性疾患がある場合には注意が必要である」と発表しています。恐怖や不安のストレスよりも、前向きな考えで健康に過ごすことが、私たちがMERSだけじゃなく、あらゆるウイルスに勝つ免疫力を高める道ですよね。


実は、我が妻なんて、この騒ぎの真っただ中で、姉妹3人で仲良く2泊3日の済州島観光に行って、今日、帰ってきました。妻が空港から戻る途中、私が「帰ったら美味しいネンミョンをつくってあげよう」とカカオトークを送ったために、妻のお姉さん二人も予定を変更して、自宅に向かわれずに我が家に来られました。ただ、私の特製チン・ネンミョン(葛の根のエキスを混ぜた黒いネンミョン)を食べるためだけに…。今、私の目の前には妻のお土産の済州島名物「ハルラボン」がありますが、我が妻の家族は実にのんきですね…。(^^;)


韓国で今広がっているMERSは、サウジアラビアなどの中東地域で流行ったウイルスと99.55%が一致したということで、変種ではないことが明らかになりました。8%以上変わらないと変種にはならないそうです。ということは、昨日ご紹介した『サイエンス』誌に発表されたドイツのボン大学のウイルス専門家クリスチャン・ドロステン博士の研究結果が当てはまるということで、多少安心はできますよね。


他に、科学雑誌『ネイチャー』も、「MERSウイルスは、本来コウモリからラクダを経て人に伝染する動物ウイルスであり、人同士の間では簡単に広がらない。病院という特別な空間で、感染者に長く密接に接する時に限って人に伝染し得たもの」としながら、「韓国でのMERS事態は、大流行には至り得ない」という見解をインターネット版で発表しています。


ということで、心配しすぎてもいけないのですが、とりあえず特に心配なソウルのサムソン・ソウル病院における流行に関する「連合ニュース」の記事を、以下に翻訳してご紹介します。



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■「MERSソウル大型病院で2次流行…明後日が頂点」


「1次流行は鎮静局面…2次流行もすぐ沈まる見通し」
地方自治体と会議開いて病院名簿追加公開することに
14番患者と市外バスに一緒に乗った3人が自宅隔離に


サムソン・ソウル病院で中東呼吸器症侯群(MERS)確診患者が相次いで発生しながら、感染拡散が2次目の局面に入った様相であると、保健当局が6日、明らかにした。


保健福祉部中央MERS管理対策本部は、この日午後1時、政府世宗庁舍でブリーフィングを開き、「D医療機関(サムソン・ソウル病院)応急室で追加患者が多く発生し、こちらが現在第2次流行の状況になることもあり得る」と語った。


対策本部は「B医療機関(平沢聖母病院)で患者大部分が発生し、それが第1次流行だった」としながら、「1次流行は、ある程度鎮静局面であり、D医療機関関連の流行も明後日が頂点となって沈まるとみられる」と見込みを語った。


サムソン・ソウル病院でMERSを拡散させた「14番患者」が、先月27~29日にこの病院の応急室に入院したこと、MERS潜伏期が2~14日である点を考慮すれば、流行の頂点が遠くないという計算だ。


今日現在、国内MERS確診患者50人の平均潜伏期は6~7日水準と集計されている。


対策本部は、「大きな流行の波を起こした所に対しては、もう少し断固として積極的な措置が必要だ」としながら、「抜け落ちているかもしれない接触事例まで探し出すための方案を考慮している」と解説した。


当分の間、感染病危機管理マニュアルの危機段階は、「注意」段階で維持しながらも、「警戒」以上の措置を取るというのが対策本部の方針だ。


対策本部は、「今日、地方自治体と連席会議を開き、2次流行を断ち切ろうと努力することを話した」とし、「3次以上の感染者は発見されておらず、全員、医療機関内の感染であって、管理網の中にあった」と重ねて強調した。


対策本部は、この日午前、ソウル、京畿、大田、忠南など、4つの地方自治体関係者たちと会議を開き、MERSの病院内感染を遮断するために、平沢聖母病院に続き、第2次として病院名簿を公開することに意見をまとめた。


また、MERS患者と密接に接触した住民たちに自宅隔離を案内すると同時に、感染が疑われる患者のための隔離施設と、確診患者のための隔離陰圧病床(※空気が外に出ないように圧力を下げた病室)などを追加確保することにした。


対策本部は、特に先月27日、平沢聖母病院からサムソン・ソウル病院に、市外バスなどに乗って移動した後、3次感染者を多数発生させた「14番患者」に関連する移動経路を把握し、防疫対策を準備している。


対策本部は「14番患者が、先月27日午前11時30分から1時間の間、市道を通ってバスに移動した」とし、「当時のバス乗客6人の連絡先をこの日把握し、残り2人も追跡している」と説明した。


身元が確認されたバス乗客6人のうち3人は自宅隔離となった。他の3人は、カードを取り消して実際にはバスに乗らなかったことが把握された。


対策本部は、隔離観察対象者が前日より46人増加して1,866人に達したと伝えた。このうち1,670人が自宅隔離、196人が機関隔離だ。386人は潜伏期が過ぎて隔離が解除された。


MERS関連相談を担当するコールセンターへの問い合わせ電話は、5日、4,128件で、前日の4,322件より小幅減となった。


[原典] http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=102&oid=001&aid=0007642944



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