■明洞の様子と驚くべき韓国人の“病院ハシゴ”について | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。

明洞のメインストリート。少ない観光客とご老人だけがマスクをしています。



●マスクしているのは主に観光客と老人


今日は、明洞に行ってとっても美味しいパッピンスを食べてきました!MERSのせいで観光客がどれだけ減っているのかという偵察も兼ねてですが、確かに少なかったですね。


でもお昼時だったので、昼食を求める韓国の会社員たちでごった返していました。驚いたのはそれらの方々が誰もマスクをしていなかったこと。マスクしているのは観光客かお年寄りという感じでした。


すでにニュースを通して、MERSは、症状が悪化した患者と共に閉鎖された空間で緊密な接触をした場合にだけ感染する。いいかえれば、病院のような環境でしか感染しないという認識が広がったからだと思います。


そのわりには全国の幼稚園・小中高の1割にあたる計1970校が休校しているということですが、子供たちに対する心配はまた別だからですよね。



●事態広げた“親孝行型病院ハシゴ”


問題は、MERSと分からずに病院を転々とした患者によってすでに広がった感染が、深刻な基底疾患のある患者に広がっているというケースです。私も知らなかったのですが、韓国人は本当に病院をハシゴ(?)するんだという事実。日本人なら医者の推薦でもなければそういうことはないと思いますが、主体的な韓国人は、それに加えて、本人なり家族なりが、一生懸命、病気を治してくれる病院を探して病院を転々とするんですね。


特に多いのが、高齢の親を心配するあまり、何とか努力で治そうという家族の「至誠」によって病院を転々とする“親孝行型病院ハシゴ”のようです。(私が今つくった言葉です^^;)


つまり今回のこのMERS病院内流行は、当初は韓国の医師にMERSの知識がなかったため、「分からない」という診断を受けた患者が、そのたびに本人か家族か、あるいは医師の「努力」によって、その上のグレードの病院を探して移動してしまったことによって起こっているわけです。


そういう場合に、韓国人が、病院を4箇所や5箇所も移動するんだという事実を、私は今回のMERS事態を通して初めて知りました。今回、それほど感染力が強くないMERSがこれだけ同時多発的に広がったという理由の一端がその「病院ハシゴ」であることは間違いないと思います。



●難病患者が集まる三成ソウル病院


現在、最初の発生病院である平沢聖母病院における第1次病院内流行が収束した後、第2次病院内流行がサムソン・ソウル病院で起こってしまっているわけですが、この病院はまさに江南で最高の技術を持つ病院として、他で治り得なかった難病患者が集まる所でもあるわけですよね。そういう所が第2の温床となってしまって、すでに基底疾患の深刻な患者に広がっている可能性も高く、何より死者がさらに出るのではないかということが心配です。


つまり「病院内流行」といっているのは、該当病院の「病院内」だけではなく、その病院でMERS患者が知らずに露出していた間に、その病院を経てまた別の病院に移った患者が、別の病院でMERSを発病するという状況も含めた「病院内」なわけですよね。


それゆえ、現在、一番危険な場所が病院であるという認識になってしまって、病気や怪我にも病院を訪ねずに我慢するという人が増えているようです。それもまた心配ですね。(>_<)


地下鉄の中ではそれでもマスクをしている韓国人をけっこうみかけます。



明洞地下街。こちらはおそらく日本からの観光客ですね。



明洞駅6番出口前。いつもより閑散としています。



おじさんたちは絶対にマスクをしないのではないでしょうか。





昼食に出てきたサラリーマンの方々。



基本、こんな感じです。



ロッテデパートの前です。



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