■[熊本地震] 熊本の「日韓交流菓子」と「日本の底力」報道! | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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ポッドキャスト韓国語マガジン“サランヘヨ・ハングンマル”の編集長が、韓国と韓国文化の見つめ方を伝授します。


「切迫した状況でも輝いた秩序意識…日本の隠れた底力を確認」というYTNニュース。(訳は一番下)


●「私たち忠清南道が痛みを共にします」


今回の日本の地震については、韓国内の言論が、「情が厚いはずの我が国の国民がどうしてこうなってしまったか、残念でならない(정 많은 우리 백성이 왜 이리 됐는지 안타깝기 짝이 없다)」(『中央日報』コラム)と書くほどに、たしかに5年前の東日本震災の時のような、無条件の日本支援ムードが盛り上がり切れずにいることも事実です。


その理由としては、折悪しく反日に傾いた政治的状況や、それを受けて慰安婦の生涯を描いた映画『鬼郷』がヒットを飛ばしている状況などの影響が考えられます。しかし、それにしても私自身も理解ができないため、今は会う韓国人ごとに「情が厚いはずの韓国国民がどうしてこの程度なんだ?」と話していますが、「自分もそれが信じられない」という人や、「韓国人は燃える時はカッと燃えて、冷える時はパタッと冷えるネンビ(鍋)根性があるせいじゃないか」という人、「メディアに訴えてあげる!」といってくれる人もいます。


しかし、いっぽうでそのような中でも、アシアナ航空が毛布1000枚などの救護物資と1億ウォンを寄付すると発表したり、大田市の忠南大学で募金活動が行われているというニュースや、蔚山市長が熊本市長にお見舞いのメッセージを送ったとか、スーパージュニアのキュヒョン、俳優のチョン・イルさん、CNBLUEなどの芸能人が日本へのお見舞いメッセージを公開したなどのニュースも並んでいます。


特に、熊本県と姉妹結縁を結ぶ忠清南道は、災害救護募金、ボランティア派遣、慰労訪問団派遣などを検討しており、忠清南道知事は、「忠清南道と熊本県は古くからの友達」、「地震によって亡くなられた方々の冥福を祈るとともに、怪我をされた方々と今この瞬間にも救助と復旧に苦労しているすべての方々に『勇気を出してください』と伝えたい」、「私たち忠清南道が痛みを共にします!」ということを語っています。



●国を超えて家族になれた「あかし」のお菓子


そういう中で、昨日もご紹介したとおり、熊本と交流がある私の知り合いの方々は、本当に現地の状況を日々心配し続けています。


特にある女性は、今回のことを受けて、熊本の友人家庭に、本気で「家族ぐるみで韓国に引っ越して来たらどうか」と勧めているらしいです。


この方は、京畿道安城市の副議長も歴任された方なのですが、熊本との民間交流を続ける中で、熊本県の伝統胡麻菓子に韓国の安城市の高麗人蔘を入れるという、「日韓交流菓子」を実現し、一昨年から製造発売にこぎつけました。


当初、この副議長が、民間交流の一環として、熊本のある女性のお宅にホームステイしたのですが、その家には病気がちで半分寝たきりのお母さんがいらっしゃいました。ところが副議長は、初対面でそのお母さんにお会いした時に、慕わしさがわき上がるままに、目の前に座っていただいて、韓国式のクンジョル(立った姿勢からひれ伏す敬拝)をし、「オモニ!」といって抱きしめたというのです。


そのようなことがあって、その二人はたった一晩で完全に家族のようになってしまい、この副議長がもう一度、訪問した時には、今度は寝たきりだったそのお母さんが、その副議長のために、着物を着て昔習った日本舞踊を30年ぶりに披露し、それを見ながらみんなで泣いたそうです。


このお二方の、日韓両国を結ぶ心の絆の「あかし」として誕生したのが、実はその「日韓交流菓子」だったわけです。そして、この元副議長が今回の地震で被害を受けた先方の家族に、「家族ぐるみで韓国に引っ越して来たらどうか」と勧めているわけです。これはかなりの部分で本気であり、「自分は経済的に余裕もあるので充分面倒がみられるから」とおっしゃっています。それくらい、この二つの家庭が、国を超えて本当に家族となっている、ということなんですよね。(´ぅ_ ;`)


ということで、最後にそのお菓子の宣伝映像と共に、昨日に続いて、YTNの「日本の底力」を報道したニュースをもう一つ翻訳して下にご紹介します。



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■切迫した状況でも輝いた秩序意識…日本の隠れた底力を確認



日本の熊本県は、連鎖地震によって今まで42人が亡くなり、20万人が待避所などで避難生活をしています。


商店の大部分が閉まり、生活必需品が不足な切迫した状況の中でも日本人特有の秩序意識は変わることがありませんでした。


キム・ジヨン記者が報道します。


―― 記者 ――


二度の強震が襲って過ぎ去った熊本県は、数十人が亡くなり、20万人が待避するなど最悪の状況です。


日本政府は、この地域を特別災害地域に指定して復旧を支援すると発表しました。


しかし、今すぐには、高速道路と鉄道が断たれ、物流機能が麻痺しながら生活必需品がかぎりなく不足な状況です。


市内の大部分のコンビニでは商品が皆品切れになっています。


[熊本市民 : 水などを買いに来たのですが、水どころか何もないです。(水はどうするつもりですか?)違う所ももっと回ってみないと。とても困ります。]


珍しく開いている店の前には列が長く並んでいます。


ずいぶん長い間待っても、1人当たり買うことができる品物は、水2本、カップ麺2個ほどと、限定的です。


[ホンダ・タカフミさん/住民 : 食べ物といったらカップ麺だけです。これも2個だけ買うことができます。]


避難所の状況も劣悪です。


指定の避難所ごとに人があふれ、一部は外で夜を明かさなければなりません。


食事配給の時間ごとに長い列をつくって並ばなければならず、食べ物も不足ですが、お互いに配慮をする姿が目につきます。


停電に断水まで重なって、トイレの使用など生活が不便ですが、大きい声で不平をいうような人は見つけることができません。


[クボ・ナオさん/大学生 : 救護物資が到着して食べ物はあります。でも水が不足で、トイレなど、いろいろたいへんですね。]


突然の天災地変にも、身についた秩序を守っている人々、日本社会の隠れた底力を確認することができます。


[原典] http://www.ytn.co.kr/_ln/0104_201604180507062977?dable=10.1.4




熊本の状況に「避難所など切迫した状況の中で秩序・配慮が輝く」と報道するYTNニュース映像。



熊本県の伝統胡麻菓子に韓国安城市の高麗人蔘を入れたという、「日韓交流菓子」。


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