選択肢のある生き方がしたくて~僕が起業をした理由 | 強みマネジメントのすすめ

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※この記事は動画「僕が起業した理由」の内容をまとめたものです。

動画はこちらからご覧ください。

 

 

僕が起業した時のことの話、起業した理由なんかについて、ちょっと話してみたいと思います。

 

  自由が欲しかった

 

僕が起業した時のことの話、起業した理由なんかについて、ちょっと話してみたいと思います。

僕が起業したのは40代の頃なんですね。
ちょうど僕は今年60歳になるんですけども、今から10年以上前ですが起業しました。


40代で起業するというのは、当時は、周りの人はほぼほぼ反対でした。
会社員で仕事をやって、成功かどうかわからないですが収入も得て、それなりのポジションにいたりしました。


だから起業しようと思って会社を辞めた時も、仲の良かった人たちから「梶さんそれって定年してからやってもいいんじゃない」みたいなことも言われたりしたんですけども、当時の僕は違ってたんですね。
 

その起業した時っていうのは、なんかそういうことではないと。
起業した結果が欲しいんじゃなかったんですよ。
 

起業して成功に向かってた時も、お金ももっと稼げたらいいなと思った時もあります。
けども一番欲しかったのは、僕の場合は「自由」だったんですよ。
 

若い頃から自由への憧れっていうのがあったんですが、どうしたら自由になれるかっていうのがあんまりよくわかってなかったんですよ。


というかぶっちゃけ言うと、自由がどういうものかっていうのあんまりよくわかってなかったなっていうのが正しかったです。
だから、どうしたら自由になれるかなんて、自由がわかってなかったからわからなかったんです。
 

でも、起業して独立して、今の自分を考えると、今の僕は割と自由に生きてると思うんです。
働きたい時に働きたいだけ働いて、別に働きたくなかったら働かないみたいなことが割とえられてるんです。
 

その今言った選べる選べない、要は「自分が生きていく上での選択肢があるかないかというのが、自由に大きく関わってるな」っていうふうに思ってるんですよね。選択肢のある生き方をしたい
 

まあ生きていくんですから、いいことばっかりではないですよね。

嫌なことというか、自分としてはそんなこと経験したくないことまでも経験することって生きていく以上絶対あるんですね。
晴れの日ばっかりじゃない。雨の日もあれば雪の日もある。

時々地震も来るみたいなのが人生だと思うんです。
 

若い頃から「自由ってあんまりないな」「自由に生きるって難しいな」って思ってたんです。

その分自由にへの憧れてめちゃくちゃあったんです。

 

 

  年を重ねるほどに選択肢が減っていく

 

けど40過ぎた頃に、「これ、年を重ねれば重ねるほど選択肢、減ってきてるんじゃないかな」っていうふうに思ったんですよ。

若い頃はまだどういうことをやるかを選択肢が選べたんですよね。


子供の頃に、「プロ野球選手になりたい」「サッカー選手になりたい」「アイドルになりたい」「お花屋さんになりたい」とかいろいろありますけど、選択肢いっぱいあるじゃないですか。可能性あるじゃないですか。
 

でも学校に行きだしていくと選択肢が狭まってくるんですよ。
小学校よりも中学校、中学校よりも高校、高校よりも大学とか専門学校とか社会に出るとか、だんだんだんだん選択肢が狭まっていって、自分の可能性がめっちゃ狭まってるっていう感覚がありました。
 

それが社会人になって、年を取れば取るほど、選択肢が狭まってたんですよね。
 

20代の頃だったら、会社辞めて別のことするとか、1年間放浪の旅に出るとかっていうことも現実にしている人もいるし、やることもできたんです。

それが30代になり40代になり、例えば結婚したり、子供ができたり、家庭ができたりしていると、そういう選択肢が取れなくなてくる。

 

仕事においても、新入社員の時にはそういう選択もできたかもしれない。

けど、それなりのポジションに立って責任があったり、やりがいがあったり収入があったりすると、それをポイっと捨てて別の方に進むっていう選択ができない自分に気づいたんですよ。
 

で、そういう生き方がなんか嫌だなと思ったんですよ。
 

若い頃だとやり直すこともできたんですけども、私いろいろやり直しもしてたんですけど、年を重ねれば重ねるほど選択肢は減るし、やり直しができにくくなる。
やり直しができないっていうことは、失敗したくないと思うし、失敗しないように自分の生き方をまたしていく、狭めていくっていうようなことが繰り返されていく。

 

このルーチン繰り返していったら、自分の先ってなんかもう「全く自分で選べなくなるな」と思ったんですよ。
 

 

  選択できる自分でありたい

 

 

で、起業するっていう風に決めたんですけど、それが40代の割と初めの頃だったんです。
けどもそういう話を他の人にすると、「別に起業って別に今しなくていいやん。定年になってからやってもいいんちゃう」とかって言われたこともあるんです。
 

今から思うと、その意見も正しいというか一理あるなと思うんですが、でも当時の僕は、「いや絶対それは違う」と思ったし、そういう話しました。
「違うんだ」と、定年してから起業するとかじゃなくて今起業したい。
 

起業したいっていうか、「起業するっていう選択肢が欲しい」っていうのが、自分の本音だったんですよね。
「今選択したい。選択肢がほしい。選択できる」っていう状態が、自分にとっては絶対大事だと思ってたんです。
だから定年してやってやるとかなんかそんなんではない。
 

当時は「起業する=起業して成功する」っていうことがセットになってたんで、起業したら成功しないといけないと思ってたんです。

でも、本当の本当に欲しかったのは、その成功が欲しかったわけじゃなくて、「選択できる自分、自分の生き方を自分の思うように選択して生きる」っていうことが僕にとってはめちゃくちゃ大事だったんです。


今の僕自身は、結構自由に選択できてます。
起業した時に、ネクタイしなくてもいい、スーツを着なくてもいい仕事しようとか思ったし、通勤電車に乗らなくてもいい仕事をしようと思ったし、働く時間とか働くタイミングっていうのは自分で決めたいと思ったし、そんなのは全部、今の僕は起業独立して仕事して自由になってると。
 

働きたかったら働けばいい、お金欲しかったら働けばいい、そうじゃなかったら別に働かなくてもいいというような自由度が、当時サラリーマンをしてた僕と今はもう全く違う生活になってます。ある意味自由になってます。
 

自分が起業してそういうことができた時に、俺はあの時に起業したいっていうのは「選択肢が選択できる自分で、何かやり直しとかも自由にできる」そういう生き方が欲しかったんだなっていうのが、改めて50代になって思ったんです。
 

本来そういう風に社会の仕組みが、年を重ねていっても自分で選択肢を狭めることなく選べるような社会であればいいし、いくつになってもやり直しができるっていうそういう社会であればいいんです。

けど、残念ながらそういうふうに世の中はなってないんです。


若い頃よりも年を重ねていけばいくほど、選択しづらくなる、やり直しがしづらくなるそういう社会である。
それであればどうするかというと、自分の責任においてそういう生き方を選ぶしかないんです。

 

その結果、自分がやったのは起業なんです。

 

 

  起業がうまくいかず家庭崩壊

 

僕が起業しようと思ったのは42ぐらいの時です。

会社を辞めたんですけど、当時はそんな大きな会社じゃなかったですけども、コンピューター業界ソフトウェアの業界の中で、それなりに仕事はちゃんとしてたし、会社の中での役職も経営者になるかならないかぐらいのポジションまではいたんです。けども、「なんかこれ、このまま行ったらなんかまずい。こうじゃない」って思ってやめてしまったんです。


42歳でそういう状況なったけども、実際に起業をして自分の中で起業したっていうのは49歳になる前なんです。

49歳になってから「あ、なんかこれでいける」っていう風になったんですが、その間7年間ぐらいは試行錯誤してました。


試行錯誤してたっていうとまあいいですけど、やってもやってもうまくいかない状況がいろいろ続いてました。


会社は辞めて独立しようとしたけども、なんか失敗して、また会社員に戻るというか以前いた会社とかに契約をしてもらってフリーランスとして仕事をやりながら、起業のチャンスをまた探してるみたいな状況があったり。そういうのを点々としたんですよ。


いろいろチャレンジしてはうまくいかず、チャレンジしてはうまくいかずで、その7年間うまくいかなかった結果、40代の大半をそういう試行錯誤に使ってたんで何が起こるかというと、家庭崩壊が起こりました。当たり前ですよね。


40代って働き盛りじゃないですか。
でも、ダメでしたね。収入が安定してるわけでもないし、仕事が安定してるわけでもないし、先行き不透明で48歳の時に、当時の奥さんがいなくなりました。

 

家庭が崩壊して、子供もいたんですけど子供もいなくなった。仕事は当然ボロボロな状態、安定しない、働いてもなんかうまくいかない。
で、しまいには働けないような状態にもなって、当時は地方都市にいて持ち家もあったんですけど手放さざるを得ない。

何もなくなったみたいなことがあったんです。

だから結構しんどい大変な時もありました。借金も当然ありました。


そういう目にあったけども、あの時にやったこと起業しようと思ったことは今の僕が考えてもあの選択は正しかった。


あそこで選択してなかったらおそらく今の自分はないし、結構大変な目に遭ったというか、もっと苦しいというか、生きづらい生き方をせざるを得なかったなっていうふうに思います。

 

 

 

  人生の主導権を取り戻す

 


起業をしようって決めたのは、「自分で選択肢を見つけたい。やり直しやり直しできるようにしたい。自分の生き方を自分が納得したように行きたい」って思ったからなのに、その結果仕事なくして結婚家庭とかもうみんなボロボロになってしまって、当時48歳の僕は、はっきり言って「あ、これで俺の将来終わったかな」っていうぐらいまで落ち込んだんです。


ところがまあそこから不思議なことにうまくいきだしました。

起業をして再起業、再々起業と何度目かの起業してうまくいって、再婚もして奥さんと幸せに暮らして自由に過ごせてる自分がいるなっていうのがあるんですね。
 

なので僕は起業した時、何を思ったかっていうと、「選択肢を自分ので選択できる人生を生きたい」。
これ何かって言うと、今から思い直すと「自分で主導権持ってない」っていうことです。


自分の人生なのに主導権を自分じゃない何者かに渡してる。
お金の稼ぎ方も、会社員の道を選んでしまったら会社に主導権握られてしまってる。だから会社の言うことを聞かざるを得ないとか、そういうようなことだったんです。結婚してしまったら「結婚したから」と僕も思ってましたよ。


起業なぜ40代で起業しようと思ったかって言うと、30代で僕は結婚したんですけど、結婚して家族ができて、子供がいたら子供のために生きないといけない、家族のためにも行けないといけないって思ったんです。

でも根本的にあんまりそういう生き方が僕自身向いてなかったんですよね。


今の僕は強みのコンサルタントとかして、強みとか、その人の個性とかそういうようなものを見てますけど、今の僕が当時の僕を見たら「あなたそういう生き方向いてませんよ」っていう風に言ってたと思います。


そういう間違った生き方をしてしまっていたというか、「家族がいる人はそういいうものだ」みたいなことを思ってたんですよ。
要は、自分の人生の主導権を人にっていうか、なんか別のもの、自分以外のものに握られてしまってた。


だから僕はその40代の時の起業への取り組みっていうのは、僕自身の人生の主導権を取り返す取り組みだったんだなって思ってます。


主導権を取りことに僕はめっちゃ時間かけて大変な目にもあって、現実的に家族とかいろんな人に迷惑もかけたし苦労もかけました。
それでも自分に主導権がない人生を生きるよりも、自分に主導権がある生き方を選んだこと、選んだ自分自身をこれだけは褒めたい
なって思ってるんです。


僕自身、本当に自分に主導権を取り返して、本当に良かったなと思ってるし、おかげで生き方の選択肢が増えてきた。
 

例えば今の僕とかだったら、どこで仕事をしてもいいわけなんですよ。

オンラインさえ繋がれば全然OKみたいな。どれぐらい仕事するかも自分次第です。


今年は仕事頑張ろう、売り上げもっと増やそうと思うのか、いや今年はちょっとスローペースにしようと思うかっていうのは自由なんです。自分の裁量なんです。

 

生活はそれに合わせてやればいいわけなんで、そういうことが自由になって、その生き方の選択肢を増やせた、主導権を自分で握れたっていうのがめちゃくちゃ良かった。

 

 

  うまくいき始めた理由は?


じゃあなぜ40代で7年間も起業をうまくできなかったのに、それがうまくできたか?

 

そこはやっぱり「強み」っていうものが、自分にはどういう強みがあって、自分はどういうことが向いてて、どういうことが向いてない、得意不得意とか強み弱みとかそういうのが分かって、自分がうまくいく生き方を生きていくっていうことが分かってきたからなんですよね。


それができて今の自分があるっていう事なので、あの時で起業して7年間、家族にも迷惑をかけて、自分自身も苦しんだけども起業しようと思って飛び込んで良かったなと思います。
 

僕が起業しようと思ったのは、「人生の主導権を取り返したかったから」「自分で選択したかったから」「自由に行きたかったから」っていうことが、きっかけというか自分の中の大きなテーマだったっていうことでした。

 

※この記事は動画「僕が起業をした理由」をまとめたものです。

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