俺のともだち | ET-KING KLUTCHオフィシャルブログ Powered by Ameba

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18歳の時におんなじ専門学校で異彩を放っていた奴に出会った。
それがいときんやった。
当時、お互いにボディピアスをしていたので興味をもったのか話しかけてきた。

「ごっついのん開けてんなー?何ゲージ?」

それがいときんと始めて交わした会話。
今でもハッキリ覚えてる。
そんないときんは当時、着物に下駄姿でアタマはアフロやった。

第1印象、なんやこいつ?ブッ飛んでるなー。
カジカジとかに載ってそうやなぁ。
でした。

それからよく話すようになってTENNとも友達になって、アメリカ村に一緒に買い物行ったり、好きなアーティストのライブを一緒に見に行ったり、スケボーしたり、地元のツレ以外でこんなにおもろい奴らおるんや!
刺激的やった。

いときんだけが違う学科やったから1年先に卒業して、俺らより先に社会人になった。
たまに学校遊びに来てくれた。
嬉しかった。

俺とTENNも卒業してお互い違う施設に就職した。
仕事にも慣れてきた頃に久しぶりにいときんとTENNとミナミで会う約束をした。
他の学生時代の友達もおって、はじめましての女の子が何人かいてた。
うん、コンパやった。

いときんとTENNに会うのが久しぶり過ぎて嬉しくて女の子そっちのけでお互いの近況報告で盛り上がった。
仕事毎日頑張ってるけど学生時代みたいな刺激が足りない。
3人ともおんなじ気持ちやった。
3人とも音楽好きやったからバンドやろうや!って話になった。
3人とも昔やってたバンドでは楽器やったから次はボーカルやりたい!ってなった。


バンド計画3分で無くなる。
そしてDJスタイルのグループやろうや!
そう、ET-KING結成の瞬間である。
あの時の女の子ごめんなさい。


それから見よう見まねで曲作ってなんかよく分からん歌を歌っていた。
でも楽しかった!
そんなん繰り返してたら当時、ライブDJをやってもらってたいときんの高校の同級生BUCCIが「俺も歌いたい!」と言い出した。
メンバーが4人になった。

さらにLIVEにいつも遊びに来てくれていたセンコウが「俺も歌いたい!」と言い出した。
メンバーが5人になった。

DJやるやつがおらんくなってずっと探してた時に地元の祭りの寄り合いでCISCOレコードの袋もった奴を見つけた!
おんなじ中学校の3つ年下のおとなしい後輩やった。
そいつを毎週土曜日にいときんの家に集まって曲作ってたところに無理矢理つれていった。
むちゃくちゃスクラッチが上手くてビビった。
それがDJ BOOBYの誕生だ!
メンバーが6人になった。

しばらく6人で大阪ミナミを中心にライブやりまくった!
20代前半はホンマに歌いまくってた。
週6ライブとかもあった。
徐々にミナミで名前が売れ出した!
アーティストの仲間、先輩、後輩もたくさん出来た!

そのなかでR4(ルート4)ってグループと仲良くなった。
そこでDJやってたのがコシバKENやった。
ある日、相方が飛んでしまったKENがいときんに「俺もET-KINGに入れてください!」と電話してきた。
メンバーが7人になった。
最強のチームが完成した!

楽しいこと、お客さんが楽しんでくれること、やり続けてたらメジャーデビューする事が出来た!!
こいつらとならどこまでもいけるような気がした!

日本全国に俺らの歌を好きでいてくれる人がたくさん出来た!!
ライブで日本全国すべての都道府県を回らせてもろた。
大阪城ホールでワンマンもやらせてもろた。
とにかくライブするのが生きがいになってた。

そんな矢先にTENNが天国に行ってしまった。
絶望しかなかった。。、
もう歌える気がしなかった。

でも時間かけてみんなで力合わせてまた前向ける様になれた!
また歌えた!
寂しかったけど幸せやった!
よっしゃ!ほなまたやったんぞ!!
そんな矢先にいときんが癌になった。

ショック過ぎた。
悲し過ぎた。
でもいときんは「絶対に治す!」そう言って病気に向き合い戦いだした!
残りのメンバーでいときんがまた帰ってこれる様にしっかりいときんの場所を守っていこう!と誓った。
変わらずにたくさんの人たちが歌を聞いてくれた。
幸せやった。
あとはいときんが帰ってくるの待つだけ。

闘病中は前みたいに頻繁に会えなかったけど、たまに会った時には「命大事にせなあかん!、身体大事にせなあかん!」

病気と本気で向き合って俺らに色んな知識を教えてくれた。
別れ際にはいつも「兄弟、愛してるよ。みんなの事頼むわな!」そう言って抱きしめてくれた。
あったたかった。
安心できた。

そして、去年の12/28のツアーファイナルでいときんはステージに帰ってきてくれた!
最高に幸せやった。
嬉しくて涙が出た。
また一緒に歌える!そう信じていた。

でも太陽みたいな男のいときんは星になってしまった。

昨日のお通夜、今日の告別式、むちゃくちゃ寒かったのにホンマにたくさんの人が集まってくれた。
なんでこんなに愛されてる人が死ななあかんねん!
悔しくていっぱい泣いた。
今も涙が止まらへん!
悔しい。
悔しい。
ホンマに悔しい。

いときんおらんかったらむちゃくちゃ不安やけど、メンバーとBARIKIファミリーと力合わせて、助け合って前向いていくから!
いときんが残した言葉、メロディー、メッセージ、愛をたくさんの人に伝えれるように俺ら頑張るから!
今も昔も、これからも7人で歌い続けるからな。

天国のTENNと一緒に見守っててな。
また会ったら抱きしめてな!
そしてまた一緒に歌おうな!!

いつもみんなのこと引っ張ってくれてありがとう。
しんどい事いっぱい背負ってくれてありがとう。
夢を見させてくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。
愛してくれてありがとう。

おおきにこの出会いに感謝!
愛してるよ。



KLUTCH