画面上の見た目では問題ありませんが、このデータのママ印刷すると、版ズレがおきたときにおかしなところにおかしな色がでてきます。
DTPをやっている以上、印刷工程のことまで考えないといけません。
まず、スミ部分のアミを取っ払います。
アミレイヤーを選択し、アルファチャンネルをコマンドクリック、デリートでスミ部分のアミが消せます。
この状態ではデータは完璧な抜き合わせになっているので、版ズレが起こると今度は白がでてきてしまいます。
これを回避するにはトラップをかけます(罠ではないですよ)。
スミの下にアミを太らせて版ズレが起きても目立たなくする手法です。
問題はトラップの幅をいくつにするかです。600dpiでは1pixelが0.0423ミリなので、0.0423ミリの倍数となります。ここでは2pixel(0.0846ミリ)にします。
アミレイヤーを選択し、自動選択ツール(隣接チェックを外す)で色を選択。選択範囲から選択範囲の変更で2pixel拡張します。
同じ色で塗りつぶしていけば、トラップ処理が完了します。
スミを薄く表示するとトラップがかかっているのがわかります。
境界(スミの主線)が細い場合や、境界の無い部分がおかしくならないよう注意しましょう。
加工用のレイヤーを削除して完成です。