島を塗る4 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

さて、今回は逆パターン。

Illustratorで作成した線画に色を塗りたくても、ベタやグラデでは雰囲気でないしめんどいし、グラデーションメッシュは使えないし…、なんて方多いんじゃないでしょうか?

こーゆーのはペイントソフトで書くのがイチバン! と思っても線画をきれいなまま色を塗るととっても重くなります。

階調のある画像はDTPでは350dpiくらいあれば十分と言われています。手書きの絵ならもう少し落としても大丈夫だと思いますが、そうすると主線がジャギります。

また、いったんRGBにする場合もあり、ちゃんとやれば大丈夫ですが、適当だとスミが掛け合わせになりがちです。

そこで、今回は線画はパスを保ちつつ、ペイントをラスター画像にする方法を。

塗るのは「島」です。
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ブラシでトレスしました。誰?って感じですね。

http://morningmanga.com/lineup/32←公式サイトから画像をお借りしました。
©講談社/弘兼憲史

まず、パスをコピーしてからラスタライズします。この時周囲に余白を入れておきましょう。
解像度は実際に使う大きさにしておきましょう。
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ラスタライズの上に先ほどのパスをペーストします。レイヤー分けしておくとわかりやすいです。

そして、画像を選択してフィルタ→PlugX→ReplaseRaster(過去記事参照)で画像をTiffにして外部に保存します。
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これで画像を書き出して再リンクされた状態になるので、Photoshopで作業する方はオプション+コマンド+ダブルクリックで開きます。

でも、ペイントソフトはやっぱりPainterがオススメですよ~。

書き出した画像の線はレイヤーを別にするなどして最終的に外します。
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色づけが終わったらリンクを貼り替えれば完成。
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線はベクター、色はラスター。線はいくら拡大してもきれいなままで、データは軽いです。
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注意点としては、主線が細い場合は解像度を下げすぎると境界のピクセルがはみ出します。

350dpiだと0.2mmくらいあれば隠れるようです。

※「島」のためだけに画像をお借りしましたが、著作権を侵害するつもりはありませんので訴えないでください。あ、宣伝もしておきますんで。「社長 島耕作」最新刊2010年2月23日発売で~す。