Illustratorの文字編集にRegX その7 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

RegXに、強力な機能追加のお知らせです。

アナウンスはされていませんが、属性変更欄に「異体字切り替え」が追加されております。これは環境によってはのどから手が出るほど欲しい機能ですね。既にユーザの方は最新版に入れ替えましょう。^^

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↑CS3では文字スタイルから設定できない二分字形などもあり

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↑ちなみにこれがCS3の文字スタイルの異体字設定



Illustratorの異体字切り替えは字形パネルからの適用が基本ですが、これ、かなりめんどくさい。マウス移動とクリックが嫌いなワタクシはいっぱいあったら耐えられません。^^
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↑字形パネルの等幅半角字形を選ぶ方法


InDesignのように通常の検索置換では属性の変換はできないし、コピペもフォントが違うと使えない。さらにCS3の文字スタイルでは半角字形の登録はできません(※これは裏技があるのでいきさんのブログ/InDesign居残り補習室でご確認下さい)。
まあ、とにかく字形変更に意地悪な仕様となっているわけです。

やりたいことは単純で、テキストブロック内の全てのハイフンを二分字形に変えるだけ。しかし、それをするためには一つずつ選んで操作しなければならないわけです。

目の前に目的地があるのに無駄に迂回させられる気分です。

実務でよくあるのが、電話番号や住所の間にあるハイフンなど。通常の「-」はアルファベットの小文字に合わせた位置なので、数字の間にあると下がって見えてしまいます。
これを等幅半角字形に切り替えれば数字のセンターになります。
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↑上が通常のハイフン、下が等幅半角字形



しかし、こんなの↓があったら全部をパネルクリックかコピペします?
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↑http://www.shokabo.co.jp/address/hannko.htmlより抜粋

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↑一部拡大。郵便番号や住所にもハイフンあり

また、同じ文中にアルファベット間のハイフンがあってもRegXなら数字間のハイフンだけを簡単に置換できます。

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↑設定はこれだけ

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↑ほらこのとおり。121箇所の置換が設定込みで1分もかかりません


ちなみに異体字切り替えでの変更は属性変更にあたりますので、属性変更消去(InDesignでいうオーバーライド消去)してしまうともとの字形に戻ってしまいますので注意です。これは手動でも同じです。