Illustrator3Dでイラストを描く1 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。


↑缶だけ3Dで作成。ロゴや曲面など手書きでは難しいものも簡単に


このところ、Illustratorの3Dにちょっとばかしはまっておりました。こちらでまとめられている「くるくるリボン」が発端で、神速Illustrator[グラフィックデザイン編]の共著者であるhamkoさんとカワココさんの3D講義ですっかり興味を持ち、何故かゲームキャラばかり立体化。しかも完成度低っ。試行錯誤が優先なので、クオリティを犠牲にしたという言い訳でして…。


↑イラストのようですが…


↑全部3D効果です

そしていろいろやってみると分割面の謎や破綻、いろいろな問題が出てきます。
もともとオマケレベルの機能なので本気で3Dイラストを描くのは無理とは思いつつも、可能性を試してみました。というか単に面白そうと思っただけでなのですが。

しかし試せば試すほど制約が多すぎます。絶対的な座標を持てないうえ、3Dオブジェクト同士を合体することすらできないので単純なものしか作れません。押し出しとベベル、回転体だけではできるものはかなり限られてしまいます。これがあまり積極的に使われない理由でしょう。少なくとも私はそうでした。

その制約のなかで、補助的にでも使えれば儲けものですよね。いろいろやってみてわかったことをここで公開いたします。

●Illustratorの3Dについて
くるくるリボンのハテナブックマークではIllustratorに3Dがあること自体知らなかったとのコメントも少なからずありました。2003年発売のCS1から搭載されているわりに市民権を得ていないのは先日の文字/段落スタイルに共通するものを感じます。

簡単なところでは回転体でオブジェクトを作りマッピングする方法です。よくわからない人はまず、神速Illustrator[グラフィックデザイン編]のP241をご覧ください(とちゃっかり宣伝^^)。

書籍と同じだとまずいので、瓶を作ってみましょう。

1 ます半分のパスを描きます。

2 効果>3D>回転体で360度回転させます

3 シンボル化したマッピングを貼り付けて完成です。


↑左から1、2、3


↑マッピングはUIのおかげでとても貼りづらい


ここで作ったデータは360度グリグリ動かすことや見た目を変更することも可能です。詳しくは、神速Illustrator[グラフィックデザイン編]のP245の一覧を見るとわかりやすいです(しつこい)。


↑設定次第でいろいろなタッチに変更可能。角度もパースも変えられます


そして、アピアランスを分割して加工することも可能です。多分こちらが一般的。


↑分割拡張すれば、普通のオブジェクトとして加工できます


つづく