キューバの英雄カストロ氏の死を悼む | 小林興起オフィシャルブログ「世直しブログ」Powered by Ameba

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 11月25日、その名を歴史に刻む世界の英雄、キューバのカストロ氏逝去の報が世界を駆け巡った。御年90歳、キューバ革命を達成し、長年に渡り指導者としてキューバ国民の生活向上の為に命を懸けられた真に国民の為に働いた英雄と呼べる方であった。1959年、カストロ氏は世界最強の国家アメリカが支援するキューバ政府に対し、その腐敗をついて民衆と共に立ち上がり政権を倒してキューバ革命を成し遂げた。

 

 当時、アメリカが支配した中南米に於いて、アメリカの金融資本はその国の政権と手を結んだが、こういった国々の支配階級は国民の為ではなくアメリカ企業と結託して一般国民を支配下に置いて豊かな生活を営んでいたと言えよう。そうした腐敗する政権の後ろ盾となっていたアメリカと戦わずして国民の解放はなかったという歴史を思い返す時に、キューバ革命を国民が喜んで受け入れ、支援したと思われるが、それにしても軍事大国アメリカに対し反旗を翻すリーダーになる事はまさに命懸けの仕事であり、政治家としての高い志や勇気に感銘を覚えるところである。 
 

 さて、翻ってわが国ではキューバほど政権がアメリカ企業と結託して腐敗しているというわけではないが、戦後一貫してアメリカの支配を許し、冷戦構造が終結してからはアメリカに貢ぐ最大の属国として日本の富が収奪されているにも関わらず、未だに自分の国は自分で守るという独立国としての精神気概を政治家がなくし、米軍基地の返還を唱える政治家も極めて少なく、沖縄では海を埋めて更に米軍基地を増やそうとする情けない国家になり果てている。

 

 日本の国に真の独立国を打ち立て、自由で豊かな国日本を創る為に命懸けの精進を重ねていかなければならないことを、カストロ氏の訃報を受けて改めて確信するところである。