ソフトバンクが楽天モバイル提訴 危ない引き抜きを行った理由とは



5/7(金) 11:30 Yahoo!ニュース 

東スポ




 ソフトバンクは6日、元社員が携帯電話の大容量高速通信規格である5Gに関する営業秘密を持ち出したとして、1月に警視庁に不正競争防止法違反(営業秘密領得)で逮捕された事件について、元社員と転職先の楽天モバイルに対し、10億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。



 ソフトバンクによれば、営業秘密にはネットワーク基地局整備の情報や、基地局と交換機を結ぶ技術情報が含まれているといい、不正に取得した情報を使って建設した基地局の使用停止や廃棄を求めている。



 もし、ソフトバンクの訴えが認められれば、昨年4月に競合3社から大幅に遅れて携帯電話事業に本格参入し、大々的に広告を打って顧客確保に躍起な楽天モバイルにとっては大打撃だ。



 それにしても、なぜ、こんな危ない引き抜きを行ったのか?



 株式評論家・山本伸氏は「5Gは画期的通信技術だが、4Gの電波と違って遠くまで飛ばせない大きな課題を抱えている。それだけに今までの数十倍規模で基地局を設置しなければならず、設置場所は取り合い状態。大幅に遅れて参入した楽天は、当初から基地局の設置場所の確保に悩まされていただけに、こうした情報を喉から手が出るほど欲しかったのかもしれない」と語る。



 5Gの基地局設置は大手キャリア全社が抱える課題だ。



 いまだ都心での5Gエリアすらままならない中、これを全国に拡大するのは設置のための調査費用だけでも莫大になる。



 そうした情報が手に入れば、大きなアドバンテージになるわけだ。



 また、基地局を設置できるビルには一定の条件も必要とされるという。



 5G基地局設置の打診を受けたビルオーナーは「5Gの基地局は大きく、周囲に電波を遮る高い建物がないか、避雷針は設置されているか、深夜でもしっかりしたセキュリティーがあるかなど細かい条件があるので、設置できるビルはかなり限られる」と明かす。



 楽天グループの三木谷浩史会長にとっては、日本興業銀行時代に間近で見ていたかつての“アイドル”であるソフトバンクグループの孫正義会長から、思わぬ形で横やりを入れられた格好だ。



東京スポーツ






ヘッドハンティングした様に聞いてましたが、その条件が、機密の持ち出しであったなら、産業スパイ行為ですからね。


残念な事に、日本には、産業スパイ行為を禁ずる明確な法規制が、無いそうです。


楽天側とすれば、情報は、手に入れてしまっている訳で、社員が、逮捕されたところで痛くも痒くもなく、ソフトバンク側から訴えられた。としても、それも大した問題でも無いでしょう。


三木谷さんらしいやり方ですね。


しかし、企業としては、確実に信頼を失って行きます。