ブログ書かない間に事態がすすんでいるので、なるべく追いつくようにします。

 

前回は私たちが意識するべき「大原則」を書きました。

 

今回はこれだけ国の対応が後手後手に回っているにも関わらず、その会見をしても首相の言葉が一向に響いてこない理由を書きます。

 

 

 

その前に

 

 

 

「安倍辞めろ!!」とヒステリックになるのやめませんか?

 

ていうか、大合唱してる人って前回の選挙行きましたか?

 

選挙行ってないのに発言するな。とまでは言いませんが、投票放棄したってことは安倍政権を信任したと同じ事ですよ。その政権が決めたことだから従うしかないじゃないですか。今の政権は自分たちで選択した政権です。

 

 

僕20歳から選挙行かなかったこと一度もないです、国政選挙も地方選も、全部行ってます。

 

なぜ?

 

国からいただいた大切な「権利」だからです。

 

 

 

政党に拘わらず好きな政治家いっぱいいます、野中広務、鈴木宗男、枝野幸男、大塚耕平・・・嫌いな政治家もいっぱい。

 

 

でも安倍総理になってから国政選挙においては自民党に入れたことは一度もありません。

 

それどころか、史上最低の政権になる危険が大きいってTwitterで何度も警告してきました。

 

 

人として一番醜いのは戦って負けた相手に対しての敬意がないことです。

 

これはラグビーの世界では最も軽蔑されることです。2019ワールドカップのどこを見てたんでしょうね?
リスペクトを学ばずに「ONE TEAM」とか使ってほしくないです。

 

ニヤニヤしながら敗者に対して「悪夢の・・・・」ってためてから、笑いを取るあの下品な手法はリーダーたるもの絶対にやってはいけません。

 

 

 

それでも、僕は今の政府が決めたことに従うしかないのです。それが民主主義の国のオキテだから。

 

 

「辞めろ!」って叫ぶのは簡単ですが、今倒れたり辞められたらもっと混乱しますよ、むしろ迷惑です。

ここは「安倍さんがんばれ!」って応援して心と身体の健康状態を保ってできるだけ正常な判断をしてもらうのが得策です。

 

 

コロナが終息してから、何がダメだったのかって検証が必ず行われますからその時にじっくりやりましょうよ。

それでも頑張ってくれてたのか?歴史的無能政権だったのか?

 

 

 

 

さて、私、色んな仕事をやってきましたが、生業はセールスプロモーションのプロフェッショナルだと今でも思っています。

 

 


 

 

セールスプロモーションで欠かせないがプレゼンテーションです。

商品・企画をいかに正確に、相手方に説明できるか?このプロだと自認しています。

 

 

広告の仕事だけで食えない時は専門学校で「プレゼンテーション」を生徒たちに教えてました。1コマ4,000円だから割のいいバイトでした。

 

「今の子たちは物事を考える力はあるが、スマホ・SNSの弊害なのか、それを人に伝える能力が著しく劣っている。これからの時代必要なのはプレゼンテーション能力だ」

 

 

 

という校長のお言葉を受け6年間受け持っていました。

 

 

 

 

 

今、もし安倍さんが僕の生徒だとしたら・・・残念ながら単位とれません。

 

プレゼンテーションに於いて決定的なことが欠けているからです。

 

全く難しいことではないのです。むしろ誰でもできることをしていません。

 

 

 

 

以下の画像を見てください。

 

 

ドイツ メルケル首相

 

 

 

ブラジル ボルソナロ大統領

 

 

 

イタリア コンテ首相

 

 

 

ニュージーランド アーダーン首相

 

 

(台湾の蔡英文さんの写真がないのが残念です)

 

 

そして日本の安倍総理大臣です。

 

 

 

 

 

わかりますか?

 

 

そうです。

 

 

我が国の首相だけが「国民に目線を向けていない」のです。

 

 

相手の目を見て話す。

 

 

この基本中の基本ができていないから何を言っても人の心に響かない

 

 

なぜそんなことができないのか?

 

 

いや、それは会場の記者の皆さんに広く語りかけているからでしょ?

官僚の作った原稿だとしてもキチンと覚えているのはさすが総理大臣じゃないか?

 

 

 

違います。

「街頭演説」ならば候補者は90度以上、左右の大衆に語り掛けなければなりません。

「目線を合わせる」ことが最も伝わるから。アイドルのLIVEも同じ

 

 

そうです、アイドルに対して「目線くれ!」「レスくれ!」っていってるファンの皆さんの心理を逆から捉えたと考えればわかりやすい。

 

 

記者会見の会場では、一点!カメラだけを見つめて語り掛ければよいのです。その向こうにいる国民に向かって。

 

 

なぜそれができないか?

 

これだけもったいぶらなくても、もはや我々プレゼン屋以外も知ってるひと多いでしょう、それが

 

 

 

プロンプターです

 

 

これ

 

 

 

もっとわかりやすいのがこれ

 

 

 

つまり、この国難に及んでも、誰かが用意した原稿をプロンプターという最新技術のカンニングペーパーを「読んで」いるから。

 

これが左右に2か所あるから、あたかも広く語り掛けているように見えますが、実際は左右の原稿読んでるだけ。

 

 

 

 

 

いらない

 

 

 

 

少々活舌が悪くてもいい、覚えたセリフ飛んでもいい、忘れたらメモ取り出して中断してもいい

 

 

本当に国民のことを案じているのであれば自分の言葉で話しかけるべきじゃないですか?

 

 

カメラの向こうにいる、安倍さんにそれでも期待している国民に。

 

そう思ってるの僕だけでしょうか?

 

 

 

 

二つ目・・・・・・・

 

 

先ほど「読んでいる」と書きました。

 

「語り掛けて」いないのです。

 

なぜ断言できるか?

 

 

先日の自粛期間延長の会見でのことです。

 

持続化給付金のくだり

 

 

「給付金は早くて8月に・・・」

 

 

これ見てた日本の360万社の中小企業と、個人事業主、ほぼ全員が「え!!!」って絶望的な声出したはず。

数分後に訂正しました。「早くて5月8日の間違いでした」

 

 

僕は即座にTwitterで「この数分間に自殺した人がいないことを願う」と呟きました。

 

 

「たかだか一文字の読み間違いをなにを大袈裟な?お前もチンケな揚げ足取りか?」

 

 

 

違う

 

 

 

これは、政治家・プロのDJ・MC・プレゼン屋・・・そうでなくても一度でも人前でなにかを発表したことのある方なら絶対わかる。

 

 

人名・地名・役職、プロのMCなら必ず事前にチェックするし、それでも間違いは起こるんです。

 

 

でもこの1文字違いは人の命を左右する1文字。

 

 

おおげさなんかじゃない。遅れに遅れている政府の対応の中でこの「持続化給付金」については厚労省・中小企業庁の皆さんが迅速にやってくれた。

 

昼の下品なワイドショーで「難しくてわかりにくい、区役所が説明会を開くってこれ『密』じゃないか!」ってインチキコメンテーターが言ってたけどそれもウソ。

 

 

PCどころか、写メOKだからスマホからも申し込みできるし、書類も個人でも4種、法人は3種のみ、それさえ揃えれば15分で完了できる。

 

もちろん不明点もあるけど、実際ウチの所属タレント(個人事業主)は税理士の助言を得たもののすでに数人が完了した。

 

 

 

 

問題はその「命綱」の降りてくる給付開始日だけだった。

 

 

 

「今週払う金がない」「今月末でアウト」「6月末までに200万入ればなんとか延命できる」・・・

 

 

日本中の99.7%の中小企業の社長、バーやクラブ・居酒屋の個人事業主、役者や一人暮らしのアイドル達

 

 

その人たち全員が、安倍さんの口から発せられる自分たちの「余命宣告」に神経をとがらせヒリヒリしながらあの会見を聞いていた。

 

 

そこで飛び出した「8月」だったんだ。

 

 

 

先の国民の窮状を少しでも理解していたら、いや、それを懇々と教えてくれる側近がいたら、いや、さらに引いてみよう。

 

 

カンニングペーパーであってもその内容を理解していたら、「読ま」ないんだよ、人間ならば。

 

 

内容をよくかみしめて「語り掛け」るんだ、思いやりのある人間ならば。そこだけは絶対間違えちゃいけないって。

 

 

 

「8日」と「8月」は「余命宣告」あるいは一部の人にとっては「死刑執行日」だから絶対に間違えるはずがないんだよ。

 

 

しかも、気づいたらすぐに訂正できたんだ。それをせずにそのあとも続けた。んで読み終わった後にサラっと訂正した。これが最悪だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ、ある。

 

 

 

人間、生きてれば間違いを犯すことは必ずある。その謝罪することも人生において何度かある。

 

 

また、ラグビーの話で恐縮ですが、人間が人間に対して誠意をもって謝ったらそれでおしまい!NO SIDE!それ以上は言わない。

 

それでもまだ怒っていいのは当事者のみ。あとは裁判でもなんでもやったらいい。

 

 

いちばん辛いのは謝罪の場を与えられないこと。この仕打ちは本当にキツい。

 

 

 

 

今回の会見で、安倍さん何度かお詫びをしました。たしか国民が自粛期間を守ったのに延長してしまうことについて。だったかと思う。

 

 

 

これも落第点でした。

 

 

本当に申し訳ないと思って人に謝るときは、頭を下げる。問題はそのあと。

 

 

 

申し訳ございませんでした

言い終わってから頭を下げる

頭を上げたあと、再度相手方を見てこちらの意を伝える

 

 

これが子供のころからの「ごめんなさい」の正しいやりかた。

 

安倍さんの場合、ここはカメラを見ていたと思うが、頭を下げたあと、さっさと次の原稿を読み始めた。

 

つまり、悪いなんて思っちゃいないってこと。だってプロンプターに書かれた原稿(とういか『ここで頭下げる』までは書いてあるはずだからもはや『台本』)読んだあと、国民に真意を伝えることなんてできるわけない。

 

 

 

 

 

人から謝罪を受けたとき、ここをよく見たらわかります。

 

その声のトーン・頭の下げ方・頭を上げた後の表情、これ全て見たら心からの謝罪か、誰かから言われてイヤイヤやってるだけなのか、簡単に見破ることができます。

 

 

 

 

 

最後に

 

 

安倍さんが一番哀れなのは

「あのさあ、お前さあ、台本は完璧なの書いてやるけどさあ、今回はここだけは絶対まちがえちゃいかんからな。国民が本当に欲しとるのは、5月8日、ここだからな、赤丸で囲ったから。あとな、読むことよりもな、間違えてもいいから、今回からプロンプター使うのやめよか?一回でいいから、お前の言葉で語り掛けてみろよ、他の国のリーダーはみんなそうしてるぜ、な!俺たちがついてるから頑張ろうぜ!」

 

 

 

って諭してくれる友達がいないことかなあ。

 

 

大事だよ、面と向かって注意してくれる友達や先輩。

 

 

友達日本中にだれもいないなら、せめて名古屋の零細企業の社長でいいなら言ってあげるね。

 

 

 

 

 

頑張れ!安倍さん!

 

 

 

 

 

つづく・・・・・・