キャピタルホテル1000

こんばんは。小泉進次郎です。


今日は岩手県の陸前高田市と大船渡市を訪問しました。


始めに訪れた陸前高田市のキャピタルホテル1000では、支配人の方から復興状況についてご説明いただきました。津波で当時経営していた店も自宅も流されてしまったそうですが、とても前向きな方で、話をしていて私の方が元気をもらいました。ホテルから見える海辺の景色はきれいでしたが、再建されている建物はまだ少なく、陸前高田の復興はこれからが正念場だと再認識しました。


お昼には、長洞地区仮設住宅「長洞元気村」を訪問し、復興庁の「新しい東北」先導モデル事業である「はまらっせんキッチン」に参加しました。これは、陸前高田の食材を使った料理教室と食事会を通して、コミュニティの活性化や健康増進をめざすというものです。他の地域にも広げていきたい取り組みですね。茎わかめと柚子胡椒、美味しかったです。


その後、大船渡市に移動し、こちらでも仮設住宅を訪問。住民の方との意見交換では、東京パラリンピック・オリンピックの影響で復興関係の工事が遅れるのではないかといった声も聞かれました。皆さんの不安を解消できるように、目の前の課題と同時に、中長期的な課題にもしっかり取り組んでいく必要があると感じました。


それから「気仙地域医療・介護・福祉の新しい方向性」をテーマにした講演会に出席し、ご挨拶をさせていただきました。陸前高田市・大船渡市・住田町では、医療・介護・福祉に関するICTを活用したシステムの構築に取り組んでおり、これも復興庁が採択した「新しい東北」モデル事業の一つです。


そして、今回の訪問では、3年前の震災直後の3月27日に岩手を訪問した際にお会いした方々との懐かしい再会がありました。私の地元の方から預かった絵本や折り紙を渡した女の子は、当時小学3年生だったのですが、すっかり大人っぽくなっていて、3年という歳月の重みを感じました。また、大船渡の避難所で、ご家族を亡くされたにも関わらず、震災をきっかけに世界が平和になれば災い転じて福となす、とお話しされていたおじいちゃんにも再会することが出来ました。


震災から3年が経過しましたが、これからが正念場という気持ちで、被災地の皆さんと一緒に復興に取り組んでいきたいと思います。