カナダで、オンタリオ州でお子さんが自閉症と診断された。
焦りますよね。海外で子育てが大変な上、自閉症って??

簡単なガイドラインを紹介したいと思います。
まずお子さんの症例は? 
自閉症、 高機能自閉症、PDD, PDDNOS, アスペルガー??

専門医に診断を決定されたら、まず、すべての書類、レター、領収書等 ファイルや箱を作って保管できるようにしてください。後に学校入学時や、セラピスト、専門家がアセスメント、書類のコピーを必ず請求しています。一カ所にまとめてあると便利ですよ(^^)」
特に領収書は後でタックスリターンできるので、絶対全部とっておいてください。

カナダ、トロントでは自閉症児の早期療育はABA/IBI Therapy (which is evidence based and generally recommended for kids on the spectrum)が主流になりつつあります。
でも、お子さんにあった療法は色々あります。納得いくまでリサーチしてください。
**ちなみにわたしもABA/IBI Therapistですニコニコ
すべてのセラピストがトレーニングをきちんとされた人たちではありませんので、必ず面接の時に、どこでフォーマルのトレーニングを受けたか確認してください。ちなみに高学歴だからといって良いセラピストとも限りません。

さて、療育セラピストさんを何人か面接するにあたって。
1、どのアセスメントツールを使うか。誰がするか、確認してください。
2、資格等(どこで資格を取ったか)の確認もすると良いです。
3、療育プログラムのゴール、課題等だれがつくるか?
4、OT やSPL(言語療法士)等のネットワークがあるか?(精神科医または行動療法士だけの時もあります)**これはあったらかなりラッキーです。この場合は超過料金が発生します。

さて、なぜABA/IBI Therapy が早期療育に良いのでしょう?
ABAは、行動の前後の出来事に着目することで、人の行動を変容させたり、 新しい行動を教えたり、不適切な行動をなくすといった事が可能であり、 その事実はこれまで、多くの研究によって科学的に示されてきました。 発達障害を抱える子供は、定型発達の子供に比べて周囲の環境を理解し、 そこから自然に学ぶという点に困難を抱えるため、環境側の刺激を操作する事で子供の学習を促進する事を目指します。
出来ない行動や不適切な行動を変える事に重点を置くのではなく、 子供が出来る適切な行動を増やしていくことで、相対的に不適切な行動を減らしていくという方法を取ります。 通常の対応では、適切な正しい行動は当たり前のこととして注目を得ず、悪い行動ばかりが注目され、 叱られるなどの働きかけを得がちです。しかし発達障害を抱えるお子さんは、適切な行動のレパートリーが少ないため、 不適切な行動にばかり注目し叱ってもどうしていいか分からず、改善するのが困難です。 そこで、今出来る適切な行動に着目し、そこに働きかけ広げていくことで、相対的に不適切な行動を減らしていきます。

最も基本的な教え方はこの3ステップから成り立ちます。

1. 弁別刺激(先行刺激):簡潔な指示や分かりやすい教材を使って働きかける。
2. 反応:子どもが反応できなかったり課題が難しい場合はプロンプト(お助けヒント)を出し、お子さんの反応の手助けをする。
3. 強化子(後続刺激):子どもが反応できたら、直後にお子さんの好む物や活動、褒め言葉を提示する。

この後、徐々にプロンプトを減らしていくことで、自発的な反応へと導いていきます。 また強化子も、日常の中で自然と使えるものに移行していきます。

発達の過程で子どもが獲得するべき基礎的な能力を、 ABAの理論を用いて、集中的・効率的に教えていきます。 模倣や指示理解、言葉やカードを使ったコミュニケーションの練習などを行います。

嬉しい事に、自閉症療育のセラピー(ABA/IBI Therapy)の資金援助が政府からすこしでます。すぐに申請しましょう。google で検索しますと、Funding Guide があります。
しかし!ウェイティングリストが長いのです!!援助金を待って療育を受けるのに4年待ってる家庭も多いです。
ご家庭のご都合もあるので無理にとは言いたくないですが、
早期療育は子供達の輝く未来の鍵とも言えます
どうか出来るだけ早く療育はスタートさせてください。お願いします。