すごい。

だって今から真面目なことを書こうと意気込んでいるもの。
まあ意気込んだところでそう長くは続かない。
ゴールのないマラソンなど1kmですら苦痛だ。
あ、ゴールがあってもマラソンは僕には苦痛でした。

小学校6年生の時マラソン大会があって、
なんか変な名前の池の外周を2周させられた。
「戻ってきたらおしるこがあるよ!」
とか言われても頑張れない。
おしるこのために頑張る小学生はいない。
チョコレートのために軍人さんにも群がらない。

とにかくこの日は男子64人の参加者がおり僕の順位は正直下から数えたほうがきっと早いだろうということが予想されていた。
とはいえゆるがぬ2大鈍足将軍がいたので最下位はないか、
なんて安心しきってもいた。

ちなみにその鈍足達を紹介する。

喧嘩で相手に息を吐きかけより怒らせてしまうという
【毒ガスのまさる】

卒業式、教室に張り出された生徒の習字の数々。テーマ「希望の明日」に対して人生やめたい旨を書き担任を絶句させた
【元祖ナメック星人のみっちゃん】

この2人がいる限り62位以下はありえなかった。
しかし道中まだ赴任して2年そこらの若い先生が事あるごとに
「大丈夫!お前のペースで走ればいいんだぞ!」
などと片手を振り上げ興奮してはいるが共に走るわけでもなく、
ましてやそのセリフを言うことによる充足感を感じている様子に怖気がした。
そもそも自分のペースって何よ。
自分のペースのことなんか知らんし。あ、あと生徒個人を「お前」なんて呼ぶ名前も覚えてないやつにそれぞれに持つペースのこと言われたくないし。
もしなんたら科学センターで調べてもらったとして、
「あなたの基本ペースは時速40kmです。」
と言われたらどうするんだ。
古いオート三輪顔負けの速度で外周2周てコーナリングでどんだけ傾いたらいいんだ。
いやとにかく無茶苦茶腹が立って結局歩いてるように走ってやった。
それはまるでグリーンバック動画のようだったろう。
それでも最後は2台鈍足将軍の謎のコースアウトもあり最終コーナーに入る際ほぼ横並びに。
僕はここぞとばかりに2人を抜き去りゴールしようかとペースを上げたが自分でも思わぬ早さで燃料切れを起こし結局3人でデッドヒート。
ゴール前では3人以外はとっくにゴールしているため大勢からの謎の大声援。
オリンピックの金メダルをかけて競っているかの如き現場の熱量と感動ムードの中3人もつれる様にゴール。
倒れ込む僕らに「よくやった」だの「速かった」だのもう青春ごっこのアイテムとしてていよく消費されてしまってはいたが場の空気に飲まれ讃えあう鈍足達。
そう、我々はただただ彼等のおしるこを飲むタイミングを遅らせただけの戦犯のはずだった。
しかし類稀なる運動音痴も突出しすぎて人の心に刺さったのだろう。
興奮の坩堝の中手作りの変なメダルをもらって学校へ帰るのだった。
そこに刻まれた数字は64。
偶然にものちにニンテンドーのハードに冠される数字と同じだ。

僕はセガサターンを買った。


あ、もうこれ真面目じゃないか。実話だけど。
いやだから今回映画ディスコーズハイの予告編が公開になったんです。



絶対に見て欲しいしいずれ劇場公開になる本編だって見て欲しい。
もう文字数も随分増えたし真面目なんはまたにする。
真面目なんは真面目な書き出しやないとだめだわ。
というか真面目とか無理だもの。
真面目に考えて真面目とか無理だもの。

とにかくこの記事読んでる人間がいるとして、
ああ、この人のこと嫌いだな。
なんて思ったとするでしょ。
それについてはカジュアル気味に謝るので動画は見てね。
もし見てやっぱり嫌いだったとしたらさ、
あなたの機嫌が悪いだけだよ多分。

宝くじ6億円当てた後なら嫌いとか思わないかもよ。
好きとも思わないかもしれないけども。

まあどっちでもいいけどどっちかと言えば好きになってよ。
その方がいいじゃない。
好きの数なんて多い方が人生たのしそうじゃない。
そういう意味では僕の人生はアレだけども。

今後ともよろしくね。