宇都宮美術館で4/30から池田満寿夫がきていて

 

 

行く前に。。。と

模倣と創造」を手に取りました。

私ごとですが若い頃、絵は描きたいのに何を描

いても真似事に思えてしまいました。何も描け

ない!となったとき「模倣と創造」に悩みを

解決してもらいました

 

観に行く前に読み終わりたかったけど

結局、読み終えられず。それでも

 

池田満寿夫がどういうものと闘って、どうい

う意図で描いたのかをしりつつ観られて

とても有意義な鑑賞となりました。

(ちょっとまだ一言ではいえない)

 

まだ1/3のこっているからしおりにしちゃおう。

 

この時期の宇都宮美術館は緑が格別、美しい。

 

日曜日、山本容子さんの講演があり、

これにあわせていそいそといったわけですが、

バックには蔵書二冊。

 

手前のイラストエッセイ、これを10代の頃

よんで旅にはかならずスケッチブックを

持って行くようになりました。

 

思い出の本にサインをしてもらうことができ、

しかもこのイラスト「ルーカス・クラナッ

ハ」君に違いない!あ〜うれしい。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

最後に、上記「模倣と創造」より。

マティスについて書かれた一文があり、

ちょうどマティス展が人気を博しているので

マティス理解の参考に、ご紹介します

 

 

 

偽作者(贋作者)のことに触れている項です。「」内本文引用

 

偽作者は「人の目をあざむくほどの偽作を描け

る男だから、たいした腕のある奴に違いない

完全に原作と同一の作品を偽作することは

原則的に通用しないので、ちがった構図のいわ

ゆる新発見の偽作を描」いている。「とすると

ますますただごとならない腕の持ち主」であるが

 

 

私はある偽作者が、現代作家の中でマチスの

偽作がもっともむつかしい、と放言したのをな

にかで読んだことがあった。これは私の目に単

純に写っていたマチスの色彩が、実は非常に複

雑なニュアンスをもっていることの偽作者とし

ての結果だったわけで、私にマチスを理解させ

るヒントを与えてくれた。

 

ついでにいうと、そのマチスは「色彩感覚だけ

は画家生来のもので、訓練によっては習得でき

るものではない

 

マティスといえばその色彩が野獣のようだ、と

野獣派(フォービズム)と呼ばれた画家です。

それが一番真似できない。

10代の頃買ったマティスの画集を眺めながら

自分が贋作をかくとしたらどうするだろう。。

と考えていました。

 

逆に、子どもにそんな絵を描かせるのは楽しいかも知れません