舞台クレスト☆シザーズ
無事に全12公演、終えることができました。
ご来場、ご来店頂いた皆様
本当にありがとうございました。
今回の作品は美容師さんの話でした。
僕は松原洋平という役をやらせていただきました。
彼は飄々としていて、ギャンブル好き、遅刻魔
だけど、腕は確か。
小南光司自身、今までにないキャラクターで
ワクワクな気持ちでした。
が、その一方で不安な気持ちもありました。
美容師さんという仕事は
髪を切ることにより、お客様の人生や日々を変えるお仕事だと思います。
作中、実際にハサミを握る事はありませんでしたが
そんなシーンがない中でも
人の人生を変えているような人間性を表せるか。
そして今まではクールな役が多かった中
彼のような飄々とした振る舞いができるのか。
作中でも数少ないキャラの色で
作品の空気を壊さないか。
とても悩みました。
先輩や演出家のこうきさんにたくさん相談もしました。
毎日毎日、何度も何度も、しつこいくらいに。笑
周りが割と落ち着いている役が多く
松原のような適当そうなキャラはあまりいなかったので、作中浮かないか悩んだり。
話し方はふわっとしているけれど
相手にしっかり言葉を刺すにはどうすれば良いのか
動きや立ち方、仕草なども原作には描かれていない部分が多かったので、小南なりに彼を作り上げていきました。
作中では、思い切り前に居るというよりは
影で、周りの人の心の何処かに
大切であろう物を残す事を心がけていました。
そういった役作りですが
最初はとても悩んで不安で怖かったのですが
だんだん彼を作り上げていく中
その悩むことや不安の中で楽しさが増えていくのが
自分の中でわかりました。
決してマイナスな悩みや不安ではなく。
演技をする者として、幸せな悩みや不安を経験することができ、また今回の舞台で新しい芝居の仕方、役作りの方法も学べました。
自分の未熟さを再確認し、また一歩前へ進めたのではないかなと感じます。
自分の演じた役は1番可愛い。ではないですが
とても良い役で僕はとても彼が好きです。
いつもは適当で飄々としている中、
周りをよく見て、いざという時に彼なりの言葉で
苦しんでいる人間に光を与える。
そんな彼は演じるのはとても難しかったですが
とても楽しい人生でした。
もうなにをみなさんにお伝えしたいのか、
語彙力もないし、脈略もぐちゃぐちゃで申し訳ないのです…。
が、どうか伝わっていたらなと思います。
小南、自分から写真撮ろうと言えないタイプなので
1枚も撮れなかった方もいますが
全員が毎日仲良く楽しくクレシザ期間を共にしました。
1人残らず全員と毎日笑っていました。
幸せな日々でした。
今回、映像には残りませんでしたが
見に来てくださった方々の心に
しっかりと残すことができていたら嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
松原洋平役 小南光司