"少しだけの想像力を"
今日はすこし真面目なお話を…
5月末のことです。
いわき市で行われたイベント撮影にお邪魔した際
この鉄の彫刻を
説明してくださいと言われました。



相手は全盲の女性の方です。
私はしばらく考えた後
「木を倒してるように見えます」と答えました。
女性は彫刻を手で触り始め、すぐに
「これは木を倒しているんじゃない、
植えてるんじゃないのかな?
だって、この人の足の角度、
しっかり支えてる感じだよ」と。
私は驚きました。
なんて想像力が、豊かで
触れたものに繊細なんだろうと。
手で足の形まで読み取り、想像する。
なんとなく
「木を倒してる」と答えた自分が、急に
恥ずかしくなりました。
そしてやはり、その彫刻は
震災の瓦礫の上に
復興の木を植えている、そんな作品でした。
女性の方とその後も夕飯をご一緒させて頂き
全盲になってから、フルマラソンやスキーを始めたことや、日常の話を沢山教えて頂きました。
信号を渡るのも点字ブロックがないと
真っ直ぐ歩けないとか
最近はスマホで確認してくださいが多くて
情報が入ってこなくて
社会から取り残されているようだとか。
よく考えたらそうですよね。
ホームページで確認、QRコードで読み取り
そんなことが当たり前になってきていますが
全盲の方には難しい訳です。
その日から、
私は少しだけ想像することにしました。
コンビニに行けば
どれがカツ丼なのか、カレーなのか分からないよな
とか
自販機を見れば
どれがコーヒーで、どれがジュースか分からないよな、、とか。
(今では、文字を読み取り、読み上げてくれるアプリなどもあるそうです!
ですが、まだまだ使いこなすのは一部分の方のように感じます。)
横断歩道も音が鳴らないものは本当に危険です。
自分だったら渡るのが怖いです。
そんな風に想像したらキリがありませんよね。
一人一人がそんな小さな想像力を働かせることが
視覚障害の方にとって
より良い社会を作る第一歩なんじゃないのかな?って思うんです。
相手を思う想像力、大切ですね。
この記事を最後まで読んでくれた方は
ぜひご家族でも話し合ってみてほしいと思います

想像してくれた方、
話し合われた方がいたら
どんな話が出たか、コメントから教えてね💕
イベントに呼んでくださいました
木村眼科クリニックの院長ご夫妻。
ステキなご縁や
このような考える機会を与えていただき
ありがとうございました🙏











県外からも参加された方も多く、
お箸作り、タンデム自転車、スマホ講座、語り部
短歌ワークショップ、バザー、ハンドオイルケアなど、皆さんが楽しむ姿、
また久しぶりの再会を喜ぶ瞬間も拝見でき
あたたかい気持ちになりました♡