翌日、父が仕事を終えた後から
県の蓄犬管理所に母と3人で向かいました。
目の前には牢屋の様な檻に入った何頭もの犬たちが。
中にはまだ生後間もない子犬2匹も居ました。
光太郎と決めて来ていた私達も、やはり犬たちの悲しげな鳴き声と表情を見て心が揺らぎました。
でも、多頭飼いは私達家族の現状難しく全員を引き取る事ができない為光太郎のみを引き取る手続きをしました。
檻から出された光太郎は、管理員の方に嬉しそうに飛び付きしっぽを降ってはクルクル回っていました。
管理員の方曰く、『散歩と思っているのかもね』と。
管理員のおじさんは、光太郎を優しく撫でながら『良かったな、元気でな』と、まだはしゃいでいる光太郎を嬉しそうになだめていました。
書類等の手続きも終わり、父と母が外に出てくると光太郎はまた嬉しそうに飛び付いていました。
そして車の後部座席を片方倒し、ペットシーツを敷いた上に少し嫌がる光太郎を乗せ管理所を後にしました。
最初は震えながらシートの上でふらつきながら立っていた光太郎を抱きしめ移動。
まず向かったのはペットショップ。
父は元々付いていた首輪を替えてあげたいと新しい首輪とリード、そしておやつを購入。
早速付け替え、次に向かったのはホームセンター。
犬小屋と餌、ペットシーツと骨ガムを購入。
その後動物病院にて診察、注射。
全く暴れも吠えもせず、すんなり終了。
そして犬鑑札を取りに行き、ある程度の手続きは終了。
少しづつ車に慣れたのか、グッタリ疲れたのか途中からはシートを降り私の足元に。
ある程度終えた所で家族で外で夕食。
その間に光太郎は車を止めた前でお留守番。
戻ってきたら大きい方を…(笑)
処理を終え、しっぽをフリフリ飛び付こうとするので、車に乗せる前に抱き上げ脚をフキフキ。
嫌がりもせず黙って拭かせている姿は何とも言えず、おりこうさんでした。
家に帰ってからは何やかんや言いながら犬小屋を組み立てる父と母。
光太郎は初めて来たわが家に戸惑いはあったものの、すぐにリビングのカーペットにちょこんとお座り。
水と餌をあげ、犬小屋を設置した中庭にトイレも置きセッティングは完了。
疲れた父がソファに座り
『光太郎、こっち来い』と。
すると、すんなり
こんな状態に(笑)
飼われていたかもしれないとの話ではあったものの、人懐こいというか切ないというか…。
こんな良い子なのに、何でこんな状態だったんだろ。
昔の飼い主は何があって光太郎を手放したんだろう。
私は翌日仕事の為帰ってしまったがこれが光太郎との家族第1日目。
次に続く。