47ARCHツアー・45/47 初・山梨ライブ、大波越えて無事終了しました〜!(その1) | KOTOKOオフィシャルブログ「☆きらきらみっけた晴れ曜日☆」Powered by Ameba

47ARCHツアー・45/47 初・山梨ライブ、大波越えて無事終了しました〜!(その1)

甲府KAZOO HALLに集まってくれたみんな!!
本当に本当にありがとう

初山形、初茨城に続いての、初山梨ライブ。
そしてこのツアーの山場、唯一の三連戦の最終日。
このツアーの日程が組まれた当初から、ここが最後の山になるだろうと言われていました。

なのに、山形の前日、喉に痛みを感じて、病院で薬を処方してもらって来ました。
薬で痛みを押さえ、山形は何とか乗り越えたものの、炎症が悪化し、翌日は声にかすれが出る状態。
でも、満タンに集まってくれた茨城のみんなに応えたくて、気合で歌は歌いきったのですが、終演後の握手会では声が潰れた状態で全く出ず…
きっと、握手会が楽しみで集まってくれた方もいたと思います。なのに、こそこそ話くらいの声しか出せず、ちゃんと声で「ありがとう」って言えなくて、本当に申し訳なさでいっぱいでした。

この10年間、風邪をひいて思うように歌えないことはあったけど、ライブ後に声が潰れて全く出なくなると言うことは一度もありませんでした。
でも出来るのは、ただただ安静にして一晩寝ること。
それで果たして次の日、声が出るようになっているのか?
未体験の状態に、不安しかありませんでした。

そして一夜明けて、山梨ライブ。
リハでは、消耗し過ぎないようセーブをしつつも、本番に望める状態なのかを判断するために歌いました。
結果、本調子ではないものの、思ったよりも声は回復していました。

しかし、10年で初めて経験した前日の状況。
本番中、いつどこで声が出なくなるかもしれない…と言う不安はぬぐいきれず、ライブの中止も含めた相談をスタッフさんにしました。
自分からこんな相談をしなければならないのは、とても悔しかったけど、来てくれるファンの皆さん、一緒に良いライブを作ろうと頑張ってくれているスタッフの皆さんにとって、最善を考えておきたかったから。
一人で抱え込んで、最悪の自体を招くより、みんなとちゃんといろんな事を想定して話し合っておこうと決断しました。
メンバーさんもスタッフさんも本当に真剣に考えて、様々な意見がでました。

万全じゃない状況でステージに立つことの是非。
お客様の思いは?
今後のこと。…体のこと、気持ちのこと。。
勇気ある撤退も必要だと言う意見も出ました。

途中で声が出なくなるかもしれないと言う不安を抱えながらステージに立つのは、ファンのみんなに対しての裏切りになるのでは無いか?
それで不甲斐ない歌を聞かせるくらいなら、歌わない方が良いのではないか?

と言う気持ちと、

せっかく楽しみにして来てくれているみんなをがっかりさせたく無い!
みんなに会えばきっと大丈夫!歌いきれる!!

と言う気持ちが交錯する中、
私は後者、声が続く限りやれるところまでやる!という事を選びました。

でも、いざオープニングSE流れて、みんなの歓声が聞こえて…
不安と緊張はMAXになり。
そんな私をメンバーやスタッフさんは、あえて普段通りにして元気付けてくれて。。
いろんな思いで、パンクしそうになりながらステージに上がりました。

そして、みんなの顔を見た瞬間、張り詰めていたものが弾けてしまい…
涙で声が震えてしまいました。
そしたらね、それをいち早く察知したみんなが一緒に歌ってくれたり、「KOTOKO~!」「がんばれ~!」って声をかけてくれたり。。
そんなのが聞こえちゃったらもう、ダム決壊ですよ!ディナー

その結果…つけまつげは両方見事にとれ、ひどい顔に!(笑)
まつ毛直しにちょっと時間を頂く中、メンバーさんがMCで繋いでくれた!
ので、レアなメンバーさんの肉声が聞けたのは、ちょっとお得だったかな?(てへ)

その後は、不思議とどんどん声の調子が戻って行き、無事最後まで歌いきることができました!
本当に、調子が悪かったのなんて嘘だったかのように声が出て…これは紛れもなく、みんなの声援や笑顔のおかげだと確信しました!!
ファンのみんなの愛は、何よりの勇気とパワーになるんだと、証明された気がしました。
本当に、みんなのおかげ。
ありがとう。


おりしも、つんくさんが声帯を摘出し声を失った…と言うニュースが流れた日。
私は一時的にでも声がでなくなり、その不安に押しつぶされそうになっていました。
だから、つんくさんの気持ちを思うと、胸が潰れるほど苦しくて。
それでも前向きなつんくさんの姿勢に、とても励まされました。

普通でも声を失うと言うのは、死ぬほど苦しいこと。
私たち「声」を仕事にしているものにとっては、本当に魂を手放すほどの苦しみです。
だからこそ、昨日は、声が出ること、歌えること、
そしてこの声を聞きたいと集まってくれる人が居る事の喜びを噛み締めながら、
最後は天国に居るような気持ちになって歌っていました。

今の幸せを改めて感じた日。
これからも、声を、体を大切にし、今あることに感謝をして、
私も、私に出来ること、私にしか出来ないことを、精一杯やって行こうと思います。

(山梨ライブ、写真編はまた後ほど!)