南大東島のサトウキビ運搬専用軌道①ー自転車に乗れないトリが2泊3日で全線を完歩してきた話ーの続き。
南大東島のサトウキビ運搬専用軌道、存在だけは15年以上前から知っていた。
愛読していたトワイライトゾーンマニュアルの10にて、レポートが掲載されていたからだ。
このレポートで「シュガートレイン」という言葉を知った私は、島の歴史も知らぬままその言葉の響きに惚れ、自分とは遠く隔絶された別世界(と当時は感じていた)の南の島へ憧憬を抱いた。
当時の私には南大東島はあまりに遠く、いつか行ってみたいの「いつか」を明確にすることなく今まで過ごしてきてしまった。
この「いつか」が「いま」となって私の前に現れたのは、いいのかわるいのか”GOTOトラベルキャンペーン”が始まったことがきっかけだった。
すべての宿泊を含む旅が35パーセントオフ!このキャンペーンを聞いたときにふと南大東島を思い出したのだ、「離島に行くのも35パーセントオフ!!!」と。
そして、思いついたら行動までが早いのが、わたしの特性である。
早速、自分の長期休暇を利用して、島に行く計画を立てた。
旅程はこうだ。
とある月曜日
羽田空港 JAL0917 13:30→16:20 那覇空港 ソルヴィータホテル泊
火曜日
レンタカーで与那大橋訪問 読谷山村道路元標訪問 ソルヴィータホテル泊
水曜日
那覇空港 RAC0861便 7:45→8:45 南大東島空港
サトウキビ運搬専用軌道 1周線及び北支線と丸山支線の踏破、ふるさと文化センター訪問 月桃ムーンピーチ泊
木曜日
旧南大東島空港と島まるごと館訪問、在所の市街地散歩、南支線・西港支線・亀池支線の踏破 月桃ムーンピーチ泊
金曜日
南大東島空港 RAC0862便 9:15→10:25 那覇空港 JAL0906便 12:10→14:25 羽田空港
せっかくだから沖縄の廃橋も訪ねたいと組み込んだのでよくばりな感じはあるが、JALパックの安い便を駆使し、なかなか美しい行程が組めたと自画自賛している。
1週間で4回も飛行機に乗るなんて!・・・飛行機と船が大の苦手である私としては、かなり頑張った笑)
ちなみに南大東島へは沖縄本島からフェリーという手段もあるが、本数も少ないうえに時化などで多々予定が変わるので、割と運航が安定している飛行機を選択した。
那覇からこのちっさい飛行機で約1時間。
揺れで酔うのでずっと目を閉じていた。
南大東島まであと10分というところで、ようやく目を開ける。
窓から見えた島は、地形図で見た印象と同じく、「平坦」!!!
南大東島空港。
とても小さい空港で売店と喫茶と観光協会がひとつづつあるのみ。
すぐに廃線歩きに出発するつもりなので、昼食用に島名物の大東寿司を売店で購入。
宿泊する月桃ムーンピーチの方が迎えに来てくださっていて、車で宿へ。
送迎の依頼はしていなかったが、ほかの宿の方も多くいらっしゃる様から推測するに、到着便に合わせて迎えにいくのは慣例の様子。嬉しい。
朝9時ながら、チェックインすることができた。身軽になりたかったので、よかった。
部屋はこんな感じ。トイレやシャワーは共同。部屋は清潔でエアコンもテレビもあるので快適だ。
9時の段階ではまだ涼しいが、予報だと23℃は超えそうなので、上着や使わないものは置いていくことにする。
それではいざ、
憧れのシュガートレインこと、サトウキビ運搬軌道跡の完歩へ!
続く