矢沢心さんの「ベビ待ちゴコロの支え方」という本をご存じでしょうか。矢沢心さんの5年間に及ぶ妊活経験を記した著書です。ずいぶん前に書店で見かけたのですが、私は不妊治療をずっと避けていたため何ヵ月も手にすることはありませんでした。
それが、やっと再開してみようかという気になり、先日大学病院の体外受精説明会にも参加し、ようやくこの本も開いてみようという気持ちになり読み始めました。


本当に読んでよかったと思える本でした。私は彼女から自分に足りないものを教えてもらったのです。
それは、「前向きにあきらめず治療に取り組むこと」「赤ちゃんがほしいと心から願うこと」です。


私は不妊という経験、前回の体外受精の失敗により深く傷ついた心を守るため、かなり意図的に治療に対してドライに考えるようにしてきました。

「どうせ無理なんだからあきらめるために治療をしてみよう」
「体外受精してもきっとうまくいかない。ダメもとダメもと」
「まぁ、どうしても子供がほしいってわけでもないし。そもそもそんなに得意じゃないし」
「妊娠のためにいいことって言われてもね~どうせやったってうまくいかないんだからやらなくていいや」
「治療なんて時間とお金のムダ。どうせ医者だってビジネスでやってるんだし」

ね、ひねくれてるでしょ(笑)あせる
これじゃ例の女医さんに「そんなにひねくれないで」って言われるわけです。


でも、こういう自分の姿勢、完全に否定はできないし、ダメなこととも思いません。私だって最初からこんなにひねくれていたわけではなく、度重なる失敗や失望から期待すること、心から願うことが怖くなり、そういう純粋な心にフタをするかのごとくこのような考えになってしまったのです。
傷つき、立ち直れなくなることに対するリスクヘッジ。だって、全身全霊で願ったことがダメだった時、その落胆は恐ろしいものでしょ。しかも自分の努力ではどうにもならない「神の領域」なワケだし。


でも、心ちゃんはそれでも全身全霊で願い、ひたむきに頑張ってたんです。彼女はタイミング法、人工授精を何度も繰り返し、体外受精も6回ほど行い、途中流産も2回ほど経験しているようですが、こんな心が折れそうな日々の中でも彼女は「絶対にあきらめない」「絶対に赤ちゃんを抱っこするんだ」という決意を持ち続け、それをモチベーションとして挑み続けるのです。

彼女が私とほぼ同い年というのも勇気づけられた要因のひとつでした。彼女は若くしてこんなにも妊娠に苦労している。まさに私と同じ。不妊治療の本は総じて年齢高めの筆者が書いていることが多いので、私のリアルな悩みである「まだ若いのになぜ!?」という部分には完全には響かなかった。心ちゃんはむしろ治療を開始した年齢は私より下で、それでも今の私よりも長い年月妊娠までにかかり、その道のりも険しいものだった。それでも自分は絶対に妊娠できると信じ、辛い治療に挑戦し続けた。私にとってこれ以上励みになるケースはありませんでした。


そして、私のひねくれた姿勢もちょっと見直してみようかなと思いましたよ。やっぱりまだ心ちゃんほど純粋にはなれそうもないし、リスクヘッジもしちゃうけど、「前向きに努力」する姿勢がマイナスになるはずありませんもんね。もう少し自分に期待してもいいのかもしれません。

あと、体外受精は一回で成功するはずって思い込むことはやめられそうです。心ちゃんも何度も繰り返してやっと妊娠にこぎつけたんだし、今の大学病院には私と同じように卵子が少ない人がたくさん通っているから、一、二回で成功するのはむしろレアで通常は複数回繰り返すのだそう。前回の体外受精の時は私なぜか一回で成功するものだと思い込んでいて、ダメだった時には体外までしたのに妊娠しなかった私は相当おかしいんだって決めつけていたんです。当時の先生はそこまで説明もしてくれなかったですし、自分も勉強が足りませんでした。

本は本当に力をくれますね。不妊治療を始めてより一層そう感じます。いつでもどこでもアドバイスを得て、勇気がもらえるんですから。
今回得た気づきを大切に、これまでの姿勢を少し改めて、治療に取り組んでいければと思います。

とはいえ、ライフスタイルは変わりません。仕事、家事、タヒチ、治療をバランスよく。これが一番私らしいからキラキラしかも、今日は先週から上に上がったタヒチ、フラのレッスン日です。これについてはまた改めてblogに書きたいと思いますが、とても充実しています。先生も厳しくなったしあせる何とか食らいついていけるよう、こっちもしっかり頑張ります!!






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