【転載】【子育て】つらいのはHSPが原因?あてはまる4タイプと対処法 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

HSP/HSCプロデューサー 皆川公美子です。

今日は ハピママさんの記事からの転載です。

元記事はこちら
http://ure.pia.co.jp/articles/-/610860


~以下転載~

【子育て】つらいのはHSPが原因?あてはまる4タイプと対処法

冬木 丹花冬木 丹花

2019.11.21 10:3

 

もしかして私、HSP? HSPとは、生まれつき他人の不機嫌に影響を受けすぎたり、細かいことまで気づきすぎて疲れてしまう傾向が強い人のこと。『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』を参考に、子育てを少しでも楽にする方法を紹介します。

「鈍感力」という言葉があります。2007年に発行されたベストセラーのタイトルで、人生で起こる失敗や困難を乗り越えるためにある程度は必要と考える人が今でも一定数はいるようです。

その一方、最近では、生まれもった気質として繊細で感受性の高い人たちを指すHSPという言葉が巷をにぎわせています。

HSPとは、Highly Sensitive Personの頭文字を取った呼称で、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念で、病気や障害ではなく、生まれつきの気質です。

世の中には背が高い人もいれば低い人もいるのと同じですから、敏感な人に鈍感力をつけろというのは、背の高い人に低くなれと言うに等しいこと。

そんなことはしなくていい、敏感なままでいい、とHSPの人に向かって説くのが、今回ご紹介する書籍『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』の著者、武田友紀さんです。武田さん自身もHSPである経験を活かし、HSP専門カウンセラーとして活躍しています。

「繊細さん」が出産してママになった場合、非HSP(HSPでない人)ママと比べて気苦労が絶えず、ヘトヘトになるのは、無理もないことですよね。

本書を参考に、あなたらしさを失わずに、少しでもストレスのないママライフを送るにはどうしたらいいか、ということに着目してみました。

あなたはHSP=繊細さん?

自分はHSPではないかと思う人が増えているそうです。エレイン・アーロン博士によると、全人口の5人にひとりはHPS、しかももともと繊細な感性を持つアジア人ではその割合はさらに増えるとも言われています。

身体に影響がでるほど、音や光、匂いなどに敏感に反応したり、暴力的なシーンを直視できない、人の気持ちや場の雰囲気を察しすぎてつらいといったことに身に覚えがある人は、HSPを疑ってみてもいいかもしれません。

HSPの提唱者であるエレイン・アーロン博士の書籍『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』はすでに定番ですが、HSPに関する書籍は近年立て続けに刊行されているようです。ちなみに「繊細さん」な子どもはHSC(Highly Sensitive Child)と呼ばれ、こちらの過去記事でも紹介されています。

まず、自分がHSPであるかどうか、本書にも紹介されているアーロン博士のHSP自己診断テストをしてみて確かめてみましょう。はっきりと自覚することで、次なるアクションを取ることができます。

  • 自分を取り巻く環境の変化によく気がつくほうだ
  • 他人の気分に左右される
  • 痛みにとても敏感である
  • すぐにびっくりする

などの23項目のうち、自分に当てはまるものが12個以上あれば、HSPである可能性はきわめて高いと言えます。

ママがHSPだとどんなことが起きる?

次に、ママがHSPだと実際にどんなことが起こるか、いくつか挙げてみます。

1 ママ友づきあいが苦手すぎる

子育てをしていて避けて通れないのが、ママ友とのおつきあい。無防備にしていたり、必要以上に普通を装おうとしていると、非HSPママになにげなく言われたひと言に心折れることも。

繊細さんは、基本的に他人といると疲れてしまいます。特に、ガツガツ行くタイプの人と一緒にいると、エネルギーを消耗されるような感覚になるのです。

相手の言葉以外にも、表情や声のトーン、声の大きさ、さらには感情まで、あらゆる情報を細かに受け取りすぎる繊細さん。

他のママがそれほど疲れていなさそうにみえると、自分がおかしいのかしら、と自分を責めてしまいがち。その結果、「鈍感力を身につけなくては」「でもできない」とまた自分を責めるループにはまると最悪です。

もしかして私、HSP? HSPとは、生まれつき他人の不機嫌に影響を受けすぎたり、細かいことまで気づきすぎて疲れてしまう傾向が強い人のこと。『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』を参考に、子育てを少しでも楽にする方法を紹介します。

2 子どもの気持ちに共感しすぎてつらい

親がHSPである場合、その子どもがやはりHSPである可能性は大いにあります。その場合、子どもの気分が親に影響されやすい(その反対も)ことがあります。

たとえば、子どもが初めての場所でかたまってしまったら、本来であれば親は子どもの気持ちを受け止め、ケアしてあげる側です。

が、繊細さんママの場合、子どもの気持ちがなまじわかってしまうだけに、どうしたらいいかわからず、親子そろってつらい気持ちから抜けられなくなってしまうことも考えられます。

また、両親のうちひとりが非HSPだった場合、その親が子どもを叱るのが耐えられなくなることもあるかもしれません。自分の気持ちをうまく言葉で言えない子どもの気持ちが、繊細さんにはわかってしまうのです。

3 他人の不機嫌にビクビク

誰かが怒っていると、自分が怒られているわけではないのに声のトーンだけで緊張してしまうのが繊細さん。ただでさえびっくりしやすいのに、他人の怒鳴っている声を聞こうものなら、心拍数は上がり、気分も悪くなってきそう。

家の外なら不機嫌な人から逃げればいいですが、それが家族だった場合、繊細さんは気の休まる場所がありません。そのうち、相手の怒りの原因は自分にあるのではないかとまで思うようになってしまうかもしれません。

4 気がつきすぎて自分の仕事を増やしてしまう

幼稚園行事やPTAなどの仕事を率先してやりたがる人は、あまりいませんよね。

ですが、繊細さんママは、周囲の状況を人より敏感に読み取ってしまい、誰もやりたがらない仕事をやると名乗り出てしまったり、ときには人の仕事にまで手を貸してしまうこともあります。

さらに、そうやって背負いこんでしまった仕事を、人には頼らず自分だけでやろうとするので、仕事が遅いと言われたり、何かミスがあったときなどは非難されたりします。

具体的な対処法がわかればグンと楽に

1 苦手なママ友とはしっかり境界線を引く

ママになったからといって、聖人君子になるわけではありません。あ、この人苦手だな、と思ったママ友とは、まずは物理的に距離を取ることをおすすめします。

どうしても苦手な人と話をしなくてはいけないときは、半歩下がってできるだけ身体を離したり、胸になにかモノを抱えたりすることで、意識的に距離を離し、相手との境界線を明確にするのです。

また、視力が悪い人におすすめなのが、普段より度の弱いメガネにすること、もしくはコンタクトの人はメガネにすること。

視力が悪いと、コンタクトやメガネの力を借りて少しでもよく見えるようにしたいと思いがちですが、他人の表情から必要以上の情報を読み取ってしまってつらいことも多いHSP。

見えすぎることで逆にストレスを招いているのだったら、視力の悪さを利用して、気持ちを楽にすることも可能なのです。

ちなみに視力がいい人が伊達メガネやフチの分厚いメガネをかけることも、同様の効果がありますよ。

もしかして私、HSP? HSPとは、生まれつき他人の不機嫌に影響を受けすぎたり、細かいことまで気づきすぎて疲れてしまう傾向が強い人のこと。『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』を参考に、子育てを少しでも楽にする方法を紹介します。


2 子どもの気持ちに引っ張られない
子どもの気持ちに共感できるのはすばらしいですが、繊細さんの場合、共感を通り越して同感になってしまっていることが問題です。

まずはママの方が、子ども(相手)の気持ちにつられている、ということに気づきましょう。それに気づいて自分を保てれば、次にどんなアクションをとることが、子どもの気持ちを落ち着かせるのに役立つか、わかってきます。

親が落ち着いて子どもの気持ちを受け止めてあげることこそ、子どもにとってはなにより安心することなのです。

3 他人の不機嫌はあなたのせいではない

繊細さんは、つい自分の非が他人の不機嫌を招いていると思い込みがちですが、実際に本当にそうなのか、確かめないまま「きっとそうに違いない」と思っている場合も少なくありません。

確かめてそうでないことがわかればいいのですが、怒っている相手に、「私のせいですか?」と聞くのは、繊細さんでなくても勇気のいることですね。

そこで、自分の勘がどの程度当たるか(もしくははずれるか)について、なんでもない安心な場所で確認してみるのです。たとえば相手とお茶しているとき、相手が飲み物に対してどう思っているかを予想します。

おいしいか、普通か、まずいかなど、頭に描いたら、相手に「そのお茶、おいしい?」と聞いてみます。こういった質問を繰り返すうちに、相手の答えと自分の予想が必ずしも当たっているとは限らないことに、だんだん気づいてくるでしょう。

100%他人の怒りを自分と切り離して考えられるようになるのはすぐには難しいかもしれませんが、自分とは無関係である可能性に目が向いて、気持ちが楽になっていきます。

4 頼ることを覚える

仕事を一人で抱え込まないためには、人に頼ることが必要になってきますが、頼むことがとにかく苦手な繊細さんは、まずは頼るという発想を持つことが第一歩です。

人に頼れるようになるためには、まず確実に応えてくれる人から、そして簡単なことから頼み事をしてみましょう。

また、仕事を始める前に、ちょっと待って。その仕事、誰かがあなたに「手伝って」と頼まれたものですか?

繊細さんがやりがちなのが、半自動的に相手を助けてしまうこと。相手のためによかれと思ってやることが、実は頼んだわけじゃないなどと後で言われたら、報われませんよね。

そうならないためには、人の仕事に手出しをせず、ただ黙って見守りましょう。相手が困っていそうだと感じても、自分から声はかけません。そのうち、相手がはっきりと言葉で手伝ってほしいと言ってきて初めて助けてあげてOKです。

慣れないうちは難しいかもしれませんが、上記のことをしてみて、少しでも心が軽く、また仕事も減るのであれば、試してみる価値はあるというものです。



HSPが生きづらさを解消するには、気になることを気にしなくなる方法ではなく、気になることにどう対処したらいいか、具体的な対処方法です。

本書はに、HSPが傷つきすぎないための予防と、傷ついてしまった後のケア、両方の側面から書いてありますので実用的です。

それに、5人にひとりはHSPであるというのですから、ひとりで悩む必要はないのです。自分が安心と安全を感じられる居場所をみつけることで、自分とよく似た悩みを持つ人と出会えるかもしれませんよ。

ママという重圧に押しつぶされず、まずは繊細な自分を認めてあげて、のびのびとさせてあげてくださいね。繊細さは欠点ではなく、むしろ長所。あなたを構成する性質の大事なひとつなのですから。

HSP専門カウンセラーによる、HSPが楽に生きるための本!

 

 

~転載以上~