日本にはない、人を育てる専門職?ペタゴーって?〜2020 GW デンマーク・プログラム開催 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

HSP/HSCプロデューサー 皆川公美子です。

GWにデンマーク・体験プログラムをCANVASHIPさん共催で開催させていただきます。

今年はなんとデンマークの人気のフォルケ、

ノーフンスフォルケホイスコーレに滞在させていただだくかたちで

開催します。



昨年のデンマーク・教育視察プログラム ダイジェスト版(3分)
https://youtu.be/DUVIvdUpLzE

 

 

 

デンマークでは、『個』を大切にするかたちで

教育が設計されていて、

多様な人がいるのはあたりまえ。

自分と違う人がいるのは当たり前、

そのうえで「あなたはどうなのか?」ということを考える国家と

言っていいかと思います。

 

少数国家で(人口は日本の2分の1)、

全員が「よき納税者」にならないと国家運営できません。

そういうなかで、19世紀に偏差値教育から移行して

現在のような「個人個人の居心地のいいところを探し、

ひとりひとりの幸せを保証することによって、

全員で健康に働いて国家としてやっていく」そのことに

コミットしているのかもしれない、

そんな印象をうけます。

 

 

昨年いろんな学校で先生とお話させていただくなかで

この「ペタゴー」という職業名が何度もでてきました。

 

「この子にとって

どんな形での学びが一番いいのだろう?

座っているのがいいのか

立ちながらできる形がいいのか」

「この人は、なにをどう整えれば幸せに

生きていけるのだろう」
 
個を見る、

人間を捉える、

そういう訓練を受けてきて、

それぞれの現場で

人々がここちよく暮らしていく、生活していく

を支えている人たちがいる。

 

個を大切にするシステムを国家として

きちんと支えている、

わたしたちにはそのように見えました。

 

 

その視点を見て

体験して
自分が実践者になる。

その視点でクライアントさんに接する、

その視点で学校変革の夢を持つ、

わたしたちはその視点を日本に持ち帰れたらいいなと

思っています。

 

 

ペタゴーという職業の方は

森のようちえんとか

小中学校とか

福祉の現場

 

などさまざまなところで

人間の育ちに対するプロフェッショナルとして機能しています。

 

 

 

 

でもペタゴーって、日本にはない職業なので、

先生とは違うの?という疑問が

沸き起こりますよね。

 

フィンランドな他のど高福祉国家には存在している

この、ペタゴーっていったいなんなのでしょう。

 

 

ペタゴーって??


というところの疑問にお答えできるかどうかわかりませんが

いろいろな方が記している

ペタゴー観?を転載させていただきます。

 

 

~以下転載~

デンマークの子供たちのパーソナリティを育む仕事「ペタゴー」とは?箕田祐子さんに聞くーデンマーク留学記
https://plus-handicap.com/2018/05/9344/


ペタゴーとはなんぞや…と思っていると、北欧で主流になっている職業で、
コミュニケーションを通して、子供たちの生活教育や支援をしていく人のことだそう。
各学校に必ず常駐していますが、学校以外にも保育園・幼稚園、障がい者施設や高齢者施設、病院、学童保育などでも活躍しているようです。
 

子どもたちの「個を育てる」「コミュニケーションを教える」ともいわれるペタゴー。
 
(中略)

横並びの教育はよしとせず(それゆえに学力テストもなく)学校でペタゴーや先生たちによって個をしっかりと育まれてきたデンマーク人は「人と比較をしない」マインドを持ち、相手と自分は違うことを心得ているがゆえに「相手の話を真摯に聴く」スペシャリストです。瞳の中にロウソクを灯したような、彼らの眼差しのあたたかさに何度も救われました。
 

学校の視察から戻ったあと、ペタゴーのことをもっと知りたい!と思い、後日あるひとりの女性を尋ねました。
 

デンマークに住んで10年、現在ペタゴーとして保育園に勤務している箕田祐子(みのだゆうこ)さんです。デンマーク人の「ひとづくり」の根幹を支えるペタゴーという仕事の特徴についてお話を伺いました。

ー10年前にデンマークのエグモントホイスコーレン校に留学し、その後デンマークでの結婚、出産、離婚を経ながら、ペタゴーになった祐子さん。ペタゴーとはどういう職業ですか?

学校にいるペタゴーを例にあげると、学校で先生は教科などの知識面を主に教えますが、
それに対してペタゴーは、子供たちのパーソナリティや、子供たちが人として成長していくのをどう後押ししていくかを考える仕事です。
 
例えば授業中、先生は「子供たちにどうしたら(授業内容や知識が)よく伝わるかな」ということを考えて教科を教えます。
でもペタゴーの視点からすると、この子はどの学びのスタイルが適しているのかな、座って聞いて学ぶのが適しているのか、外で身体を使って学ぶことが適しているのかなって考えて、その子の学びを促進してあげられるように授業を見るのがペタゴーの役割です。

 ー学校、とりわけ保育園や幼稚園生の段階では、ペタゴーはどのように教育・支援を行うのでしょうか。
 
例えば、私には5才の息子がいるんだけど、自己主張の強い息子に求められる、今の段階の社会性は、幼稚園で友達とちゃんと遊べるかということ。
 
遊んでるときに、友達を支配したり見下したりせずに「僕はこれしたい、僕はこう思う」って言葉にすることができて、
その上で相手の子の意見を聞くことができて、「OK。じゃあ、そうしよう」とか「うーん、こうしたら両立できるんじゃない?」というふうに
(相手を尊重しながら)遊べるかということ。ケンカになっても叩いたりしないこと。言葉でのやりとりをすることです。
 

幼稚園での最終的な目標は、自分たちで話して、認め合って、解決できることだけどね。
ただ自分たちでどうしようもなかったら、大人を呼びに行くこと、とかそういったことです。
 

ーペタゴーとして仕事をする上でびっくりしたことや、ペタゴーならではだと感じたエピソードはありますか?
 
子供たちに自立を求めているので、もちろん大人も自立した一個人であることが求められます。ペタゴーの仕事の中では自分から率先して、あなたはどう思うの?どうアプローチしたいの?それに対する専門的根拠は何?っていうことを自問自答することや、チームに自分の意見を伝えて、どんどん目の前にあることに自発的に動いていくことが大事です。
 
デンマークのペタゴーの世界では、自分たちの理論や実践していることを、プロフェッショナルとしてもっともっと言語化していこうということを、とても意識しています。常に専門職として、この状況を専門的にどう見て判断し対応するか。そしてその根拠は何かということを、現場のペタゴーが専門的に話せることを目指しています。

(中略)

お話を伺いながら、デンマークのペタゴーは、国にとっても子供たちにとっても、詰め込み教育のストッパーのような役割を果たしているのだと感じました。
 

担任の先生とは違う視点で学生一人一人に目を配り、この子はどんな子なんだろう。何がしたいんだろう。
今の勉強はこの子の目標に合ってるんだろうか?そんなことを学校や親、子供自身に向き合わせてくれるような存在です。
 

ペタゴーとしては駆け出しだと語り、丁寧に言葉を選びながらお話をしてくれた祐子さん。その繊細さと、どのような問いにも大きく笑って答えてくれる気風の良さ。子ども一人一人と向きあう、デンマークの教育の懐の広さを、祐子さんの瞳からも感じました。

 教育の正解は一つではない。子供の数だけ答えがある。
 
「障害児でもそうじゃなくても、スペシャルなニーズがある子にはスペシャルなサポートをする用意を整えている」そう語っていたデンマーク人の先生たち。小中一貫校を見学したときに、難民の生徒のクラスや、発達障害の生徒たちが集中して勉強できるように防音仕様になっているクラスなど、工夫をこらした教室が並んでいたのが印象的でした。
 
教育先進国の教育風土は、子供たち皆を同じ方向を向かせるのではなく、その子らしい人生を歩めるようにサポートをする先生たちのマインドが根幹となっていたような気がします。
<転載以上>  
<出典:https://plus-handicap.com/2018/05/9344/

 






 


デンマークの生活支援員(ペタゴー)育成システムに学んで
益本裕美さんの記事より
以下転載
https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n433/n433020.html

デンマークには、保育士、放課後活動や学校での授業の支援、青年教育や介護などの仕事をする
「ペタゴー(生活支援員)」という職種があり、さまざまな現場で重要な役割を担っている。
その「ペタゴー(生活支援員)」は、大学で資格を取ると聞き、詳しく話を聞きたいと思っていた。

(中略)

デンマークでは、1906年に貧しい子どもたちの保育園が開設され、
1920年代~1930年代に「セミナー」という形で研修が始まり、
その後ペタゴーという職種が生まれ、
2007年にペタゴーの養成を大学で行うことになったそうだ。


ペタゴー養成のための「ユニバーシティー・カレッジ」は全国に8校ある。

(中略)

学習環境は、教師と学生、学生間の議論によってそれぞれの考えを明確にしていく。
教師は「コーチ」として学生に向き合う。議論や本を読む中で、さらに現場実習で よりベターな解決策を探して、仲間と議論する。

ペタゴーの養成は3年半。大学入学後2か月は学内授業、
その後、オリエンテーリング的な9週間の実習がある。
6か月の学内授業を終えると6か月の実習がある。
その後1年間の学内授業、そして6か月の実習だ。
以上が卒業までのスケジュールだ。

一般教科は、教育理論/国語・文化・コミュニケーション/個人と社会(集団との関係重視)/健康・身体・運動(自分自身を好きになること、身体に自信を持つこと)/表現・音楽・ドラマ(感情を表現できる技術)/手工芸・自然・技術/トレーニングである。とりわけ「他者との関係」「友達づくり」はとても重要と話された。

表現活動や音楽、ドラマなどの感情を表現する技術やコミュニケーションの授業では、
自分を表現するだけでなく、直接処遇する相手の方の表現も読み取れることが目的となる。
その話のなかで「民主主義的市民」という言葉が何度も出てきた。
また、「自然、技術」では、土壌からテーブルに乗るまでをトータルに考えるという。
これらは人と接するための技術、活動の幅を広げられる技能、社会の一員としての自分と相手という理念を学ぶと考えればいいのだろう。


ペタゴーには3つの特別専門コースがある。
1.児童・青年(保育、18歳未満のさまざまな施設、学童保育、青年余暇クラス)、
2.社会的問題を抱えた人(アルコール依存症、精神障害、親がアルコール依存の子ども)、
3.身体的精神的な機能が低下した人たち(自閉症、ダウン症、発達遅滞の子ども)という理論を学び、
グループディスカッションやグループワークに積極的に参加し学んでいく。


6か月の実習は実際に現場で働き、給料が支給される。学生に責任を与え、自らの手で体験し、テーマのあるアクティビティーを自ら企画し、それを実行した後に教授らの前でプレゼンテーションを行い、不合格なら再度6か月の実習が行われる。理論と実践の絶え間ない学びの交流。教師に支えられ、自ら学び、テーマを決めて実践し、自ら答えを考える。そんな大学での学びを経験したから、青年余暇活動支援センターで出会ったペタゴーは、自信に満ち溢れ輝いていたのだと得心した。

現場主義
ペタゴーの労働組合からは、この大学に理事を派遣していると説明された。各労働組合代表が現場の声を大学での学びにどう反映させるか、「何を学んでほしいのか」を議論していることに驚いた。実習に重きを置き、卒業後すぐに十分な戦力として活躍できる。

スウェーデンやフィンランドの他の北欧諸国も同様だが、小学生から民主主義教育がなされ、大学でも「民主主義的市民」を学ぶ。自分の意見をしっかり持ち、相手と話し合いながら答えを出す。
障害区分認定という発想は無い。その人に必要なことを本人と関係者で相談し支援内容を決める。

支援するという仕事は、内面を含めてその人を理解し、集団を大切にし、自らが力を発揮することで自信を持ち、よりよい暮らしをつくっていくことではないか。それは決して、「儲け」を中心的な目的とした「仕事」ではないはずだ。デンマークのペタゴー養成の大学を視察して、考えた。
 

~転載以上~

<出典>https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n433/n433020.html

 

 

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2020年GWのデンマーク・プログラム説明会開催しました
動画をご覧になりたいかたはこちらからどうぞ。
https://ws.formzu.net/fgen/S69036868/

学生さん、先生、女性、男性、いろいろな方がお申し込みくださっています。

多彩なメンバーで、対話とトラストの旅に行きましょう。



昨年のデンマーク・プログラム ダイジェスト版(3分)
https://youtu.be/DUVIvdUpLzE

 

 

 

対人専門職の方
子どもたちを教える現場にいる先生、

これから広い世界を見てから就職を考えたい学生さんたち、

人生のダウンタイムを大切にする、デンマークに学びに行きませんか?

 

「体験」が伝えるものの大きさを

シェアできたらうれしいです。


日程 2020年4月27日〜5月1日

参加費 一般・教員・学生 コースがあります。

    そして2月いっぱいのお申し込みが早割期間となります。

    どうぞ説明動画をご覧くださいませ。

 

 

 

北海道canvashipさん
(株)クミシュラン共催

 

 

 



QRコードでcanvaship さんのページに飛びます。

こちらへお気軽にお問い合わせいただいても結構です。
事務局よりご返信をさしあげます。
Info@kumichelin.com


繊細な感性を持つ方、
一度は安心の国デンマークの空気を

体験していただけたらと思います。