【転載】あなたがクヨクヨしたり疲れやすかったりする原因は? /敏感すぎる自分を好きになれる本② | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

HSP/HSCプロデューサー 国家資格キャリアコンサルタント
皆川公美子です。

ダヴィンチニュースさんの記事

あなたがクヨクヨしたり疲れやすかったりする原因は? /敏感すぎる自分を好きになれる本②
 

先日の転載の2つめの記事を転載させていだきます。

下の長沼先生の言葉は長年の臨床の実感がこもっていますね。


~以下転載~

 

あなたがクヨクヨしたり疲れやすかったりする原因は? /敏感すぎる自分を好きになれる本②

 

 

ちょっとしたことで過敏に反応してしまう…それは性格ではなく、性質のせいかもしれません。何事にも敏感に反応しすぎてしまうのが「HSP(Highly Sensitive Person)」の性質。
神経質、傷つきやすい、引っ込み思案…そういったことで生きづらさを感じている方向けに、気持ちがラクになれるヒントを医師が紹介します。『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』(長沼睦雄/青春出版社)からの全6回連載です。

『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』(長沼睦雄/青春出版社)

 

第1章 5人に1人いる“敏感すぎる人”たち

気にしすぎてしまうのは、「とても敏感な気質」のせいかもしれない

クヨクヨしてしまうのは「弱いから」ではない

 
 人の言葉に過剰に反応したり、大きな音や強い光が苦手だったり……。周囲の環境や出来事に、自分でも「やりすぎだな」と思うぐらい過敏に反応してしまうことはありませんか。
 

 そしてそれを、内向的な性格や、些細なことを気にしすぎてしまう考え方のせいだと思って、自分を責めたり、あるいは、自分の性格を社交的で明るいものに無理やり変えようとしてはいないでしょうか。
 

 実は、世の中には「周囲の出来事や、まわりで起きていることに対して過敏に反応してしまう性質」を持った人たちが一定数いることが、アメリカで行われた研究でわかっています。
背が高い、肌が白い……という生得的な特徴と同じように、あなたの持つ「敏感さ」も、生まれ持った気質かもしれないのです。

 環境や周囲の出来事に対して、敏感に反応してしまう気質を持つ人々は、「HSP」と呼ばれています。

 
HSPとはHighly Sensitive Person の略で、日本語に訳すと「とても敏感な人」となります。


 HSPはアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が1996年に自著の『The Highly Sensitive Person』(邦題『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』講談社)で提唱した概念です。この本は世界的な大ベストセラーとなり、HSPという考え方は人々に衝撃を持って迎えられました。


 なぜ、HSPという概念がそれほど衝撃的だったのでしょう。 アーロン博士はその著書の中で、どの社会にも男女問わず、人口の15〜20%の割合で、HSPというとても敏感な人たちがいることを明らかにしました。さらに、HSPの敏感さは後天的なものではなく、生まれ持った気質だと断定しています。そして、HSPが現代社会で不当なほど低く評価されている現実をさまざまな角度から分析し、HSPが決して「大らかな人たち」に比べて、劣った人間ではないこと、それどころか、その多くが豊かな感情と感受性にめぐまれ、創造性に富み、高い能力を持った繊細で、深みのある人々だと主張したのです。


 アーロン博士の主張は非常に画期的で、それゆえ世界中にいた「自分の中の過剰な敏感さに悩む人々」を救うことができました。HSPという名前がついたことで、敏感すぎる人たちが自分自身のことを知り、自分の抱えてきた苦しみのわけを知ることができたのです。HSPという概念が、敏感な人たちの「心の居場所」になったともいえるでしょう。


 私が診察をしたある女性は、自分がHSPだと知って、「どうしてこんなにも生きづらいのかと長いこと苦しんできたけれど、それは私が人よりもずっと敏感だったからなのですね」 と、つぶやき、大粒の涙を流しました。


 HSPという概念を知るまでは、周囲からの刺激に対して、敏感に反応してしまう自分を責めることが多かったけれど、HSPという概念に出合うことで、敏感さは生まれ持ったものだと知ることができ、これまで自分のことを責めてきた気持ちが一気に消え、安心感が生まれたのでしょう。


 この事例からもわかるように、「HSPは生まれながらの気質だ」というアーロン博士の主張も、敏感すぎる人たちの気持ちを大きく変えました。


 のちほど詳しく説明しますが、HSPは敏感すぎるために、小さなことにも過剰に反応してクヨクヨと思い悩むことが多く、また、神経が高ぶりやすいために非常に疲れやすいのです。そのため、おそらく親や友人などから「意気地なし」「根性がない」「臆病すぎる」などと批判されたり、自分でも自分自身を「弱い、ダメな人間だ」とか「怠け者だ」と責めてしまったりするのです。


 でも、クヨクヨしてしまうことや疲れやすいことは、努力が足りないわけでも、怠けていたわけでもなくて、HSPという生まれ持った気質のためだと知ることができれば、もう自分を責める必要はありません。


 さらに、アーロン博士は、HSPの現状を伝えるだけでなく、HSPならではの利点やHSPの能力を生かす考え方、生き方を自著の中で多く示しました。アーロン博士の言葉によって、これまで短所だと思っていたことが、見方によっては長所になるということにはじめて気づいたHSPの方も多いはずです。


 HSPという概念は、敏感すぎて困っていた人たちを定義するだけでなく、そのような人々が自らを知って自信を取り戻し、胸を張って堂々と生きるためのきっかけをつくり、後押しをしてくれたのです。


 ちなみに、アーロン博士によると、ネズミやイヌ、ネコ、ウマ、サルなどの動物たちの中にも、15〜20%の割合でとても敏感な動物がいるのだそうです。なぜ「過剰な敏感さ」という特徴が、人間を含む多くの動物にそなわっているのか、そもそもHSPとはどのような概念なのか……。


 本書ではHSPの臨床医としての経験をもとに、HSPとはなにか、HSP気質とどうつき合って生きていけばよいのかを、お話ししていきます。

性格や思考のゆがみでは説明できない「過剰な敏感さ」

 
 日本では、HSPという概念はまだまだ浸透していません。一般の人ばかりでなく、精神科や神経科、心療内科などの専門医でも、HSPという言葉さえ知らないことがありますし、たとえ言葉を知っていても、HSPについての正しい知識を持っていないことがほとんどです。


 なぜなのでしょう。それはHSPが敏感になる対象が、音、光、食べ物、人間関係、霊的な現象などと非常に幅広く、非科学的な要素も含んでいるため、HSPという概念を医学の現場で使うことがむずかしいからです。そのため、HSPは医学的な概念として認められておらず、その考え方や対処法に関して研究している医師は、少ないのが現状です。


 かくいう私も、アーロン博士の著書を知ったのは、本が翻訳出版された2000年のことでした。 アーロン博士が著書の中で「五感を超えた感覚の過敏性」という感覚の新たな側面に目を向けていることを知り、小躍りするような驚きと喜びを感じたことを、いまだに覚えています。また、HSPという概念を知ったときには、ずっと探していたものにやっと出合えたという感激の気持ちで、胸がいっぱいになりました。


 私はこれまで約25年間、精神科医として、自閉症や多動症、学習症などの神経発達症の子どもたちや、うつ病などの気分障害、不安障害、解離性障害などの精神障害に悩まされている方々を診てきました。診療を続ける中で、患者さんの中には、まわりの出来事や人の気持ちに対して非常に敏感で、さらに直観力にすぐれた方が、病気や障害や年齢を問わず、一定数いることに気づきました。


 なぜ、ちょっとしたことに、ここまで敏感になってしまうのだろう……。性格や思考のゆがみでは説明がつかない「過剰な敏感さ」を抱える方々を診察するたび、ずっと不思議でならなかったのですが、アーロン博士の本と出合い、その答えが見つかったのです。


 つまり、彼らに共通している「神経系の過剰なほどの鋭敏さ」は、HSPという生まれ持った気質が原因であるということで、すべて合点がいったのです。


 その後20年間にわたる独自調査の結果、年齢にもよりますが、診療に訪れる人の10~20%程度が、HSP気質を抱えていることもわかりました。


 もちろん、HSPを神経発達症や精神的な症状と単純に結びつけているわけではありません。

 ただ、これまで診療をする中で説明できなかった「過剰な敏感さ」をHSPという言葉が説明してくれ、HSPの概念を使うことで診療がスムーズにいくようになったということはたしかです。

~転載以上~

 

この本には境界線のことにふれている箇所があるのですが、長沼先生は

過度にひとの気持ちが入りすぎてしまうことを

「過剰同調性」という言葉で説明しておられます。

 

自分のなかに相手が入り込んでしまう感覚、

ひとの気持ちが流れ込んできて圧倒されてしまうような感覚を持っている方には

おすすめできる箇所だと思います。(皆川)
 

 

 

表紙が刷新されてかわったようですが、読んでみようかなという方は

上記からどうぞ。

 

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