今日は、ギュウさんが企画する
東北物語 STAGE Ⅱ
「東北物語、ここからはじまる」
〜震災と表現 石川裕人氏の足跡を道しるべに〜
を、見てきた。
構成・演出 高橋菜穂子
出演
絵永けい
松崎太郎
上島奈津子
熊谷由海
横山真
渡部ギュウ
題名にもあるように、
十月劇場、そしてTheatre Group "OCT/PASS"
の座長だった、故石川裕人氏のブログや戯曲、
他にも、原田勇男氏、寺山修司、宮沢賢治はじめ、いろいろな方の言葉で綴られる、
朗読。
構成・演出の高橋菜穂子さんは、ギュウさんの奥様で、女優さん。
最近のギュウさんのひとり芝居は、全て菜穂子さんが演出している。
この、菜穂子さんの構成演出が、秀逸なのだ。
今日の「東北物語、ここからはじまる」
もそうだが、
この1時間半に集められた言葉を作品にするために、
菜穂子さんはいったいどれだけの文献を読むのだろう。
まだ小さなお子さんもいるし、働いてもいるのに、
ちゃんと寝てるのだろうか。
なんて、オババのようないらぬ心配をしてしまうくらい、
緻密で、一つ一つ吟味され、選び抜かれた言葉たち。
そして、女性らしい柔らかでしなやかな感性。
今回は、そこに、
決意
のようなものを強く感じた。
芝居を続けていくんだ
表現することをやめないんだ
そして私は芝居を愛している
そんな、菜穂子さんの気持ちを。
出演者は、仙台を代表する役者たち。
そして、石川裕人を愛してやまない人たち。
満席のお客様は、懐かしい人たちがたくさん。
そしてやっぱり、石川裕人を愛してやまない人たち。
東京からかけつけた元劇団員もいて、
会えて本当に嬉しかった。
石川裕人の、プライベートでも芸術面でもパートナーだった、絵永けいを中心に、
朗読は進む。
みんな、声がめちゃくちゃ良い。
そして、腑に落ちているんだろう、
とても深い声。
内容も良かったし、朗読もとても良かった。
最後の、「方丈の海」の襤褸の台詞は、
やっぱり涙を抑えられない。
絵永けいの声で読まれる石川さんのブログの言葉を聞いていると、
石川さんが演出していた時の言葉が、
いろいろ思い出される。
「私は、自分で思っていたよりも、この東北の地を愛していたのだと、この震災を経て、わかったんだよ。」
〜Play KENJI 人や銀河や修羅や海胆は〜
「家族は、この世界で一番小さな社会。家庭が幸せにならなければ、世界の幸せはないと思っている」
〜時の葦舟三部作 絆の都〜
「人間が、好きなんだ。笑いが、好きなんだ。
なんで大事なところを演出しないのかって？
役者は、一番大事なことは、演出に言われなくても、自分で考えている。」
〜震災後の、山元町りんごラジオに出演した時の言葉〜
私も最近、久美子一座で、演出を経験している。
いつも思うのは、
石川さんに、恥ずかしくないように。
石川さんの足元にも及ばないけれど、
石川さんに見られても恥ずかしくないように、
人を、役者を信じよう。
と、いうこと。
ただそれだけ、と言ってもいいくらいだ。
最後の、ギュウさんの挨拶で、
ギュウさんが泣いちゃった。
師匠であり、名付け親でもあり、共に仙台の演劇シーンを引っ張った同志でもあり、
どんだけ好きなんだろう。
石川さんを。
ギュウさんだけじゃなく、
石川さんを愛する人たちが、日本中にどんだけいるんだろう。
そして、石川さんの芝居を愛する気持ちは、
熱く、確かに、受け継がれている。
たくさんの人の心に。
帰り道の、木蓮。
春は、きているのだね。
震災後7年。
いろんなところで、
いろんな人が、
想いを新たに決意している。
本当の自分を生きるために。
ギュウさんの東北物語、これから2〜3ヶ月に1回のペースで、続いていくそうです。
5月は、「接吻」 江戸川乱歩
8月は、 「演劇と子育て〜座談会〜」
10月は、「ご臨終」 モーリス=二パッチ
12月は、「土神ときつね」 宮沢賢治
3月 「りんご」 谷川俊太郎
楽しみだ
何を隠そう、(全然隠してないけど)
くみちゃんと、一緒に行こうよ❤️
ギュウさん、めっちゃかっこいいから！！
どれ、今日も、くみちゃんの良いところ、素晴らしいところ3つ。
けっこう、料理が上手。家族に美味しいとほめられる。
偉ぶらないで、その人の心の深いところに寄り添って、共感することができる。
犬に好かれる。なぜ良いところを3つ書き続けているかは、こちら。
稽古快調！！
再演決定、久美子一座。
詳細はこちら！
真理のパフォーマー 女優 セラピスト ヒーラー 佐々木久美子のセッションメニューはこちら！