1日目 米子駅に集合し、大山アドベンチャーがスタートしました。

 

 駅の開校式では緊張も見られた子供たちでしたが、移動の車の中では話し声が止まることはなく賑やかでした。 

キャンプ場に到着すると、大山アドベンチャーで大事にすること 「チャレンジする」 「自分(達)のことは自分(達)でやる」 「自分の言葉で話す」 を確認してキャンプがスタートしました。 

 

 

キャンプ最初のチャレンジはトラストフォール。 一人が台の上から倒れ、他のメンバーで支えるというもの。 恐いと言っているメンバーもいましたが全員成功。 思い切ってトライをしてみること、お互いを支えることを体感した活動でした。

 

 

 

2日目、ロッククライミング。

 20m以上の切り立った岩壁に挑みます。 本格的にチャレンジが始まりました。 岩壁を見たときはこれを登るのかと圧倒されるメンバーもいました。 しかもあいにくの雨模様、厳しい条件でした。 

 

 

30分を目安にトライしていましたが、1時間近く登り続けたメンバーもいました。 簡単には登れず全員がどこかでスタックしていましたが、しじりっじりっと登り続けました。メンバーからも「がんばれー」「すごーい!!」と声援がかかりました。 結果は登り切れたり、途中で降りてきたりと様々ですが果敢にトライしたクライミングでした。

 

 

 簡単に登れると思ったけどむちゃくちゃ大変だったこと 無理と思ったけどあきらめずに登り切ったこと 登り切れなくてもトライし続けたことに納得していること 諦めてしまったことを悔やんでいること 仲間の声援がうれしかったこと などがクライミングの感想ではなされていました。 

 

 

3日目、沢登り 沢は連日の雨で増水中、冒険と呼ぶにふさわしい沢登りになりました。 

沢へのエントリーは約15mの橋の上からの懸垂下降。

 

 ロープを伝って沢まで降下しました。

 初めは怖そうな、不安そうな表情もしていましたが一通始めると表情は一変し「楽しい―!」と声が上がりました。 

 

沢登りはあえて流れの強い本流を登ります。 一人では登ることは出来ません。

 初めは水圧に圧倒されていた子供たちも、後ろから押さえ前からは手を引っ張り、互いに支え合いながら段差を越え、深い淵も泳いで進んでいきました。 泳いでは進むことが出来ずロープを使って突破した淵もありました。 水量が多く目的の滝までは到達できませんでした。 ここで終了しますと伝えたときは「もっと進みたい」と残念そうにしていました。 沢登りの感想の一言目は「楽しかった」でした。 その楽しさの中身は何かと聞いてみると、 普段ではできないようなことができたこと。 水流に逆らって挑んでいくこと。 お互いに支え合い乗り越えてきたこと。 特に、お互いに助け合いながら進んだことを楽しいと感じていました。 普段にはない冒険にみんなで挑んだ、そんな沢登りでした。

 

 

 

 

4日目、5日目は1泊2日の大山登山。 

登山の条件は、「4日目の15時までに頂上につき、5日目の9時までに下山をすること」 日帰りで登られることが多い大山ですが今回は、頂上避難小屋に泊まります。 頂上に泊まるために寝袋や、食糧、水を運こびあげます。

 前日の夜に、「登山はみんなに任せたらからね」とインストラクターからげられました。 大山登山ではインストラクターが先導せずに子供たち主導で行いました。 その為に、朝起きてから頂上に着くまでの予定を子供たちが立て登山本番に備えました。 朝起きたところから登山はスタート。 荷物をまとめ、テントを撤収し、食事を済ませて登山の荷物をパキング。 

 

 

途中、自分の荷物を片づけテントの撤収や食事の準備は進んでいないのに手持ち豚差にしているメンバーもいてインストラクターから指摘されることもありましたが、なんとかすべての準備を終えて登山に出発。 大山では麓から山頂まで石を運び上げる一木一石運動が行われています。 

 

登山口で各々選んだ石をザックに入れ出発しました。 何度も時間を確認し、今のペースなら登頂が遅くなるよとか、いいペースだよとか時間を気にしながら進んでいきます。 途中「足が痛い」と言ってペースの遅くなるメンバーもいて、「もっとペース上げて」とか「なんで休んでいるの?」と早く行きたいメンバーから声がかかり、お互いにイライラしているような場面もありました。

 

 いっぽうでは、脚の痛いメンバーを気遣い、ストレッチを教えたり励ましている場面も。 だんだんと時間がギリギリになってきて、「休憩も少なくしよう。」「ペースを上げていこう」と声が上がり懸命に登っていきました。 ハイペースにしんどくなって「ちょっと休憩させて」、「水飲ませて」と声も上がります。遠慮なく自分の要求をグループに伝えあえるようになってきました。 

 

後半のペースアップもあって予定していた15時より10分早く頂上避難小屋に到着しました。 ついたときには疲れの中にほっとしている様子が見られました。 振り返りでは無事についたことへのうれしさを多くのメンバーが語っていました。また、「足の痛い人のことを考えずにペース上げろと言っていたのがよくなかった」とか、「足が痛いと言って甘えてしまった。もっとがんばれた」という話もでました。明日は「お互いのことを考えて行動したい」とか「いい思い出になるよういい気分で過ごしたい」と話していました。 段々とキャンプが終わりに近づき寂しさも感じ始めていました。 

 

 

夕食を済ませ、日が沈むころにみんながずっとやりたいと言っていたナイトハイクを兼ねて頂上に行きました。 キャンプ前半は雨の日が多く大変な思いもしましたが、ここにきてようやく天気に恵まれました。大山頂上からの夕焼けと、暗くなるにつれくっきり浮かび上がた夜景は子供たちの印象に強く残っていると思います。

 

 

 最終日は、4時30分に起きました。期待していたご来光はあいにくの霧で拝めませんでした。5時30分、下山開始。 いいペースで下り予定より30分早い8時30分に登山口に到着しました。 最後の振り返りでは、この5日間を思い返しながら何があったのか各々話し始めていました。

 

最後にこれからの目標をきめました。「環境を大切にする」「人生を楽しむ」「いろいろなことに感謝する」「これからもチャレンジする」「仲間を大切にする」・・・ それぞれの胸の内に刻まれたことは様々ですが、この5日がみんなの糧になることを願っています。

 

 

もんど

 

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8月13-17日

 

http://30d.jp/kunibikins/128