今週に入ってようやく、
収束の兆しが見えてきた今回の豪雪

昨日やっと、
県内の全線が再開したと、
お昼のニュースでやっていました


ここ最近は、
とてもいいお天気

雪も次第に溶けてきて、
ひん曲がったガードレールや標識が露わに



色々あったこと、
記録に残しておきたいので、
長くなるやも…



〜命からがら、危険な橋渡り〜

2月6日の火曜日から、
公共交通機関は全滅。

義父に送迎してもらうなど
なんとかやり過ごして、
ようやく金曜日。


この日の夕方に、いつも乗る電車が、
一部区間だけ運転を再開したとの朗報

電車が動いている所まで行き、
そこまで隣のじいちゃん(義父)に
迎えに来てもらうことに。



金曜日はどうしたことか、
道路は大渋滞

少し気温が緩んだことによって、
道路がガタガタになり、
更なる渋滞を引き起こしたのでしょうか?


家から大通りに出たじいちゃん、
車がまーったく進まないとの連絡が


ならば、
こんな寒いところでボーっと待ってはいられない、
合流するまで歩きましょってことで、
ガタガタの雪道を歩き出した私。


歩道はほぼ、
山のように積み上げられた雪に覆われてありません。

大渋滞の車道の端っこを歩きました。


そして、
大きな川にかかる橋まで到達。

ちらっと覗くと、
歩道がかろうじてついているような。

行けるかも、
と安易に考えた私がバカだった


登りはまだ、
人が歩くスペースがあったものの、
肝心の川越え区間は、

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積もりに積もった雪で、
欄干までの高さがこれだけー

元々歩くつもりなんてさらさらなかったから、
あたりは真っ暗。

歩くと分かっていたら、
仕事も早く切り上げてきたのに。


ツルっといったら、
真っ暗な川へドボン。

県民歌にも歌われる、
福井県が誇る一級河川です

落ちたらひとたまりもない…


ほふく前進で行ったろかとも思ったけれど、
これだけの渋滞の前で、
ちょっとまだその恥はかけない、
微妙なお年頃


滑っても欄干を掴めるように、
手袋を外し、
一歩一歩、慎重に進んでいきました。

あの時、行けるかも、
と思ってしまった自分をずっと後悔しながら。


真ん中付近まで進むと、
次の難関。


歩道に1mおきぐらいでしょうか。

おっきな穴が出現。

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これは、数日前に同じ橋を渡った友達が撮影したもの。
(Iちゃん、勝手に拝借


この穴の正体は、融雪装置でして。

水が出るところだけが溶けて、
でも、まったく追いつかずに周りの雪は残ったままの状態。

穴の深さは6〜70センチといったところ。


ここを、大股かっぴらいて、
よいしょ、よいしょと越えていたら、


ピキーン!!
太ももがつるー


でも、まだ地面が見えている分、
さっきの危険区間よりは全然マシだったのですが。


ちなみに、さっきの友達は、
この橋を渡っている時に、
買ってきた大根を川に落としたらしい

今だから笑えるけどね、
この時は必死だったろうね。


まだ見えぬゴールに
不安がピークに達した頃、
反対側の歩道に、
それまで全く見かけなかった第一歩行者発見!!


あー、仲間がいたー

あなたもきっとこんな不安な気持ちで、
この橋を渡っているのね

お互いがんばりましょうね


勝手に親近感



…を抱いたのも束の間、
えらくスタスタ歩いてないか?


仲間だと思ったその人は、
歩道ではなく車道を堂々と歩いていらっしゃいました


そうか、
こんな渋滞だもの。

遠慮なく車道を歩けばよかったのか。

ますます気分は落ち込むばかり
でも、もう引き返せない。


命からがら、
なんとか橋を渡りきり、
結局じいちゃんとは行き違いになり、
駅から1時間強の徒歩の末、
わが家まで到達したのでした。


家に着いた時には、
思わず空に向かって手を合わせた私。

神様、仏様、
じいちゃん、ばあちゃん守ってくれてありがとう、、、と


ちなみに私を迎えに出たじいちゃんは、
普段なら家からわずか3分ほどの交差点で折り返して、
1時間半かかって帰ってきました



〜スタック車続出、ご近所愛〜

3連休初日の土曜日。

雪は降りやみ、
家の前の道路もなんだか落ち着いた様子。

週末の習い事は、
ことごとく中止の連絡が来たけれど、
お習字だけはやると言う。


全然歩いていける距離だけど、
火曜日からの休校で、
だるっだるの子供たち。


えー、歩いて行くんなら、
習字行かないー、と。

この、甘ちゃんがっ


ま、そろそろ車も動かしてみたかったのもあって送ることに。

ところが、
家のガレージを出てわずか1mのところでスタックしました

前にも後ろにも全く動かない…


タイミングが悪いことに、
夫は雪がらみの対応で、
急きょお泊まりになり不在


ギュイーンっていう、
タイヤが空回る音に、
スコップを持ってどんどん集まってくるご近所さん。


ご近所さんと言っても、
中には話したこともなけりゃ、
正直、顔もまともに知らない方もいたけれど、
みなさん、一致団結して、
私の車をなんとか動かそうとして下さる。


自分が汚れる事など気にもせず、
雪道に這いつくばって車体の様子を見てくれたり、
四駆の車を持ってる人を呼び出してくれたり。


約1時間の奮闘の末、
車が動いた時には、
涙が出そうになりました

こんな時に不謹慎ながら、
ご近所愛を感じ、
ご近所さんとの距離が縮まった一件



翌、日曜日は、さらに気温が緩み、
わが家の前の道路は最悪な状態に。

通る車という車が、
みんなスタック。

あっちでもギュイーン
こっちでもギュイーン


朝っぱらから聞こえる、
何やら聞き覚えのある音に、
またまたご近所さん集合。

みんな、なんていい人ー


私も微力ながら、
夫の助手的な役割で、
何台の車を救い出したことか。

中には、
車高を下げた車のやんちゃな若夫婦も。

こんな道でなんたるチャレンジャーか。

中では赤ちゃんがギャン泣き


やっとこさ、
車が動いたところで、
「ありがとうございました」と頭を下げに来る若いパパ。

…にすかさず、
「もう、車いじったらあかんよー。」と、おばちゃんからの余計な忠告

「はい。」とえらく素直なお兄ちゃん。

こんな状況では、
心の底から車をいじった事を後悔したに違いない。


大人が何人集まって頑張っても、
意地でも動かなかった車もありました。

すると、
ちょうど通りかかった除雪車のおんちゃんが、
「引っ張ってあげるよー。」って。

除雪車で牽引したら一発


この状況で、
除雪車のオペレーターさんの疲労はピークに達しているはず。


おんちゃんも言ってました。

「5人しかえんのに3班体制ってなー。
寝るとすぐに呼び出される。」って。


実際、除雪車の中で、
亡くなっていたオペレーターさんの
悲しいニュースもありました。



ささやかながら、
栄養ドリンク、差し入れました。


ほんとに、毎日お疲れ様です。

除雪車のたくましい音が聞こえると、
嬉しくなります。



はたまた仕事帰り、
駅前でスタック車発見。

たまたま通りかかった人達が、
自然の流れで声を掛け合い車を押し出す。

しかも、私を含めて女性3人で軽々と


みなさん、手慣れたもんです。


車が動いた時の清々しさ、
クセになります


どこもかしこも、
雪国の団結力



〜明けても暮れても雪かき〜

『不要不急の外出は控えてください』

テレビのテロップに幾度となく流れる文字。


ほんとに3連休だというのに、
どっこにも行きませんでした。

スタック経験したので、
怖くて出かけようなんて思わなかったけど


外の様子を伺っては、
雪かきに励む3連休。

家族総出で家周りの雪かき。

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埋もれた車を6日ぶりに救出

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ご近所総出で、
生活道路の雪かき。

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さらに、
保護者総出、、ではないや、
学校からの協力依頼メールに集まった、
保護者による雪かきボランティア。

夫は中学校、
私は小学校へ。


偉そうに口だけ動かし、
自分は一度たりともスコップを持たない教頭に振り回され、
みっちり2時間。


体が、腕がバキバキーー。

なのに、
なぜ太る!?

家ではおこたに篭って動かず、
雪かきがんばったご褒美と、
甘いものばかり。

そりゃ、太るわな



お宝を探せ、サバイバルゲーム〜

生活物資が届かず、
スーパー、コンビニの棚は見事にスッカラカン。

野菜コーナーには、
価格高騰でえらく高いくせに、
たいして腹の足しにもならないレタスだけがポツリ。

パン、ヨーグルト、牛乳に納豆、
カップラーメンも冷凍食品も、
みーんな売り切れ


こうなったら、
パントリーや冷凍庫の奥に眠る、
お宝食材を発掘するしか手はない。


物資の供給が復活するまで、
何日間か食いつないでいかないと。


ある日の夕食。

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多分、こうでもなきゃ使い切れなかった青じそとか、
冷凍のさやいんげんも天ぷらに。

サラダには乾燥わかめと、
わが家の強い味方、ツナ缶。


はたまたある日のお昼。

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使い切れなかった肉団子で、
ロコモコ丼。


無いなら無いなりに、
なんとかなるもの。

これはこれで、
私はとても楽しかったなー


あるものだけで何ができるか、
サバイバルゲーム。

で、パントリーや冷蔵庫が整理されていくおまけ付き。



〜尽きぬ雪ネタ〜

連休明け。

ちょっと雪も落ち着いた頃に、
ご近所ママ友とお茶しました

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なんだろ、
みんな、めちゃくちゃ近所なのに、
雪の山が邪魔して、
こんなに近いのに、こんなに遠い。

久しぶり〜〜って感じで


こんな大雪経験すると、
何かしらのエピソードが生まれていて。

やれ、セルシオのおばちゃんに邪魔だと怒られただの、
橋越えに3時間かかっただの、
スコップの盗難があるらしいだの、
雪が落ちて車の屋根が凹んだだの、
親戚が転んで骨折しただの…

雪ネタが尽きない、尽きない

本当にみんな苦労したよね〜




だけど、
みんなとも話してたんです。

これで停電にでもなったら最悪やよねって。


こんな不便な生活を強いられながらも、
スイッチを押せば暖房が入る、
暗くなったら電気がつく、
蛇口をひねれば水が出る、
お風呂にも入れるし、
温かいお布団で眠れる。


これが、震災だったら
こうはいかないんだなと。

使えて当然、
だけどきっと、そうじゃないんだな。

ありがたい話。




今日は土曜日ですが、
子どもたち、
休校4日分の勉強の遅れを取り戻すため、
通常通りの登校です。


まだまだ、
大雪の影響が続きそう。


さ、お天気もいいことだし、
雪の塊を崩しに行こうかな。