ラジオ・松並木通信 放送後記 【認知症者が暮らしやすい社会の在り方①】 | 「よつば」での出来事の数々をレポート

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平成28年10月12日(水)17:00~17:58 放送

 

【笛田ちひろの天気予想】

ウェザーニュースの編集に参加している ハイパーマルチタレント・笛田ちひろ が、放送2日前 に天気予報と照らし合わせて 放送日の天気を予想 するコーナー。

 

≪筆者附則≫

「台風がやってくる!」という、

数多くの人々の生活に大きな影響を与えるだろう局面―ある意味、予想屋の腕の見せ所で外してしまった!!

その罪悪感は1週しても消えることはなく、その責任から逃げることない姿は、いかにも来季大河ドラマ主人公「井伊直虎」を彷彿とさせる潔さ。

しかしながら、何ともこのコーナーの人気は沸騰中、それに比例して「笛田ちひろ」の人気も沸騰中、そんな最中、筆者は「サディスト」として名を馳せる羽目に(笑)

それにしても「アメダス」の機能と評価基準について説明してくださったのはわかりやすく、興味深いものがありました。

 

「アメダス」とは

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/amedas/kaisetsu.html (気象庁)

「アメダス・八幡観測所」(北九州市西部地区のアメダス)

http://amedas.log-life.net/index.php?%E5%85%AB%E5%B9%A1

 

 

【松並木通信ピックアップ】

世界のニュースの中からピックアップして筆者が解説するコーナー。

 

≪テーマ≫

認知症者が暮らしやすい社会の在り方

 

≪放送内容≫

G8認知症サミット後に日本の国家五か年政策として制定された「オレンジプラン」を基に、認知症の基礎知識、日本のおかれた社会的現状、そして北九州市で10年来続く「もりフォーラム」の取り組みについて、様々なデータを用いて深めた。

 

≪筆者追記≫

放送でも述べたが、もはや日本社会は「認知症を日常社会に内包して対応していかねば難しい」局面に至っている。その理由は「少子高齢化の進行」と「長寿化の進行」、そして「経済低成長」と「国家財政の困窮」である。

認知症は、人間ならば誰しも陥る症状であり、これそのものは病気ではない。しかしながら、「直前の経験を記憶できない症状」を日常的に発症するとき、その人は現状の社会において「日常生活」が困難になってしまう。こういう方々を特に「認知症者」と定義している。

「オレンジプラン」によると、日本があらゆる意味で逃れられぬ困難に直面する元年「2025年(平成37年)」に、いわゆる「認知症者」は高齢者の5人に1人になると言われ、高齢者は3人に1人になると言われている。この数字から割り出される現実は、2025年には日本人の15人に1人以上が「認知症者」である、という深刻な事態であり、これはもはや「認知症者の存在が日常」になることを示している。

もちろんこの事態を現行の社会保障制度で賄う余裕などない。しかし現実は確実にやってくる。だとするならば、社会そのものをこれに対応できる仕組みに変えていくほかない。

ここに筆者が積極的に関わる仕事とする“価値”があるものと考えている。

しかしながら、これを成し遂げるには、現行の日本社会を、権益・価値観・在り様・教育などの根っこの部分から、ごっそり覆すくらいの覚悟が必要である。そのための取っ掛かりが「もりフォーラム」である。

もともと「もりフォーラム」は、「NPO里山を考える会」が中心となって、北九州市小倉北区の山田緑地を活動拠点に行ってきた(第1回~第8回)。この取組みの秀逸さは以下にある。

 

・「G8認知症サミット」以前から活動

・重度「認知症者」が施設の外に出る機会を提供

・「認知症」への学びの機会の提供

 

これらは「認知症者」に対する偏見を覆し、一部市民レベルで価値観の変化を促すのに大いに貢献したように思う。そしてこの手法そのままに、これを北九州市黒崎の商店街区で行ったのが第9回と第10回だった。

これらの取り組みの成果は実際に数字となって表れており、北九州市の「認知症サポーター」の数は全国平均を上回っている。それだけ意識が高いという証拠ではあるだろう。

 

しかし・・・。

「オレンジプラン」実践中にも関わらず、より踏み込んだ内容である「新オレンジプラン」が策定されたように、我々に残された時間は少ない。であるならば、アプローチとしては、拠点を設けてこれまでの「もりフォーラム」の在り方を日常化し、その上で具体的な施策をボトムアップで提案していける仕組みをつくる必要がある。地域という単位で、実際に社会のあらゆる部分を変えていくのだ。

今年の「もりフォーラム」では、そんな提案ができる関係性・場(フォーラム)を築き、そこから具体的な実践・研究・議論・提案・検証を日常的に行っていける体制をつくりたい、と考えている。そのために名称も少し変えてみた(笑)

 

第11回もりフォーラム(第1回認知症まちなかフォーラム)

平成28年10月15日(土)9:00~16:00

場所:もやいステーション・96カフェを拠点に、北九州市黒崎全域

問合せ先:093-662-3100 (NPO里山を考える会 担当:森)

 

次回放送では、上記が終わった段階での「報告・検証」について、皆様にお話しできれば、と考えている。

お楽しみに!

 

≪参考資料≫

http://dspc2007.com/2025.html (一般社団法人ディベロップメントシニアPCコミュニティ)

 

 

【次週 平成28年10月19日(水) の予告】

テーマ:認知症者が暮らしやすい社会の在り方②

放送時間:17:00~17:58

松並木通信GP:https://www.facebook.com/groups/533062996833682/

放送制作:AIR STATION HIBIKI

周波数:FM88.2MHz

インターネット:http://listenradio.jp/

(「全国のラジオ局」→「九州・沖縄」→「AIR STATION HIBIKI」)

企画制作:よつば (https://www.facebook.com/yotsuba.kurosaki/