桜が満開で、歩いてるだけでとても楽しいです。

しあわせだなぁ~。

春は街にたくさん花が咲くので、
色が鮮やかになってとっても好きです。
 
でも、春は出会いと別れの季節でもあるから
ちょっぴり切なかったり。

出会いと別れということでいうと、
ひとつ大きな別れがありました。
 
昨日で名古屋にある中日劇場が閉場されました。
 
2003年に舞台『真・晴明伝説』で子役として出演以来、
わたしにとって愛知公演といえば中日劇場でした。

その後も、
『新・美空ひばり物語』
『モーツァルト!』
『グレイ・ガーデンズ』
とたくさん板の上に立たせていただきました。
 
劇場の中に好きな場所がたくさんありました。
 
舞台上は言わずもがな、
ひとつはロビー、ビルの上にある劇場だから
ロビーからの見晴らしもとても良く、
ロビーが大好きでした。

朝のストレッチもロビーでしたし、
『新・美空ひばり物語』の頃は
大杉に祈るシーンの長台詞が全然モノにならなくて、
演出さんや先輩方に怒られて
泣きながらお母さんと練習したのもロビーだったなぁ。
 
それから楽屋にあるとっても急な階段や、
とってもとっても深い奈落。

くらーくて、ふかーくて。

小さい私にとって、とても不思議な場所でした。
役とお話して、役にストンと入るのにとっても都合が良い場所。
 
それから、
「舞台という場所は、とても危険でとても神聖でとても素敵な場所だ」
と教えてくれた中日劇場付きの大道具さんたち。

どんなに久しぶりに出演しても
わたしを「お嬢、お嬢」と呼んでくれて、
たくさんお話してくれました。

 
「また会いにきます!」と別れたけど会いに行けなかったなぁ。
 
つい最近まで自分が出演しているタイミングでしか
訪れたことがなかった中日劇場に、
半年ほど前、初めてお客さんとして訪れました。

マネージャーさんと二人で訪れ、
大好きだった中日劇場とお別れをしてきました。

そしてそんな大切でステキな中日劇場で、
マネージャーさんと二人で新しい夢を見る約束もしたのでした。
 
たくさんの思い出と、新しい夢をありがとう。
たくさんの物語を届けてくれて、
思いを受け止めてくれてありがとう。

ゆっくり休んでね。
 
わたしも、がんばります。