ぴーかんに暑いのだけれど
ではないこの感じ。

突き刺すような日差しだけど生き物の生態系は着々と秋に向かって歩いているから真夏のそれとはわけが違う。




今日は舞台の稽古はお休みだったから、音声収録の現場だった。
役者としてもだけれど、それよりも女の人、女の人としての居住まいを尊敬している先輩に久しぶりに会えて、休憩時間にフィードバックを。
うんうんと話を聞いたあと優しく息を吸って、
「わたしもね、」と話してくれる姿が今日も素敵で、ため息が出た。
やわらかく白い肌に優しい皺が細くはしっていて、わたしもこんな皺ができる女性になりたいと柔らかく思った。







今年の春夏は下着と靴下以外一着も服を買わなかった。


舞台が立て続いていたから稽古着で移動してばかりだったというのもあるけど、自分の中の注意がどんどん内面に向いて行っていることも感じる。
新しい服を1着買うよりも、姿勢を1つ正したい。
今のわたしにはどちらかだけが精一杯だったから、ならばやっぱり内面に。



筋肉や骨、声帯と向き合うのはもちろんのことだけれど、
作品の内容も相まって思考とか塩梅とかそういうことについて思いを馳せることが多かったように思う。
あと、とんだおバカな事件を何件かおこしてしまいお世話になってる人にたくさん「ごめんなさい」をしたこともとても大きかった。
やっぱりひとりではなんにもできないのですから。




けれどけれど、たまにパリッとしたお洋服を着て街に出ると、どんなに慌ただしい時でもしゃんと背筋が伸びるような心地がして。
自分の周りの空気がふわっと軽くなるような心地がして。
たまにはちゃんと綺麗にいる日も大切なんだと実感。



わたしが尊敬してる優しい優しい先輩も、いつも身なりは綺麗にしてる。
ただの収録だろうと絶対ぴしっと綺麗にしてる。
わたしもいつか、そんな人になりたいな。


明日は明日の風が吹く。
明日もお稽古がんばります。