「音楽ってすごい。」

そんなことをとにかく感じ続けた数日だった。
今月1日に閉幕したばかりの『一尺四方の聖域』では「どうして人は歌うんですか」という平井の問いを浴び続けていたから、わたし自身としてもずっと考えていたし
少し前に友達の畠中祐が言っていた「劇中で"突然歌う"って奇跡が起きてるから歌うんだから」という言葉を思い出しては思いを巡らせていたけれど

そんな気持ちを抱きしめたまま参加した今回の『バンドやろうぜ』のクリスマスライブは「音を楽しむ」「音と楽しむ」という点で、学びと発見ばかりが溢れた時間だった。


今までわたしにとって歌は「歌詞が先にくるもの」だったし、"メロディを際立たせる歌詞"と向き合うのが下手くそだった。
それは歌詞ではなくて音だと感じてしまっていたから。
でも今回バンドのみんながその場で弾いてくれた音に、その時叩いてくれた音にのって、あっちに行ったりこっちに行ったり押したり引いたり自由に楽しんでいる先輩たちの姿を見て、羨ましくなって、生意気にも悔しいきもちにもなって、挑戦したら楽しくなった。


歌も芝居も人生もたぶん大切なことはほんとうに一つのところに通じてておんなじなんだと感じてきた。


ここしばらく、「この作品のために」「このレコーディングのために」「このオーディションのために」ベストを探す形で歌を歌ってきたけれど、その全てから解き放たれてわたしのボイスティーチャーのピアノで歌った課題曲は心の底から楽しかった。音が楽しんでたし、音を楽しんでた。


わたしは去年鋼太郎さんと再会して、一緒に舞台に立たせていただいてからまたさらに芝居が好きになって、好きでたまらなくなって、楽しみ方と苦しみ方を教えてもらって。
それを踏まえてこの1年を過ごしてきたけれど、この1年は大きかった。
1年たったいま、更に思うところはあるけれど、1年前の自分の中のショックはとてもおおきくて、それと同じことが今年は音楽にも起こった気がしてる。
これもまた、鋼太郎さんとの演劇がなかったら、鋼太郎さんの背中をみていなかったら気づかなかったことで、さらに今回はバンやろライブやアレやコレやが重なりに重なってパーンと弾けるように感じだことだった。
景色が一気に色づいた。


芝居に関して言うと、鋼太郎さんと再会できていなかったらと思うと正直背筋がヒヤリと凍る。
今回も終わってから感じたこと、思ったことたくさんあって、それを抱えてまたわたしは歩くことになった。
歩けば歩くほどどんどん楽しくどんどん苦しくなっていくと思う。
たぶんそれは歌も芝居も人生も全部同じで。
しょーもなく最高な人生なのだから
しょーもないなぁと笑いながら楽しみたい。



苦しくって愛おしい。
最高だなぁ


何が言いたかったのか、、、とりとめなくなってきてしまったけれど。
兎にも角にも今日は12月12日。
あと20日もせずに、新年がくる。