NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で
生花店店主 東信さんが出ていた
私が華の仕事を始めた時
東さんの存在は知らなかったんだけど
東さんの仕事って
私がやってることと被っていたり
これからやりたいと思ってること
だったりする
番組の最後に
蜷川幸雄さんの一周忌に
シャクヤクを使うために300本仕入れたけど
開花調整が難しく
前日でも半分くらいしか
開いてなかったくだりがあって
これが、もー、なんつーか
過去の自分の経験と重なって
観てて胃が痛かった
まだ華の仕事を始めて間も無い頃
私が創ったウェディングブーケを見て
ブーケを依頼してくださった方がいた
すごく私の華を気に入ってくれて
自身も花屋さんで働いてたことがあるから
とりわけ、花に思い入れのある人だった
だから
その人の期待に応えたかった
私は、インスピレーションで
シャクヤクを使ったブーケを提案した
それが
その人には一番よいと思ったから
ベッドパーツと
ティアドロップブーケ
を創るのに
20本仕入れて
7本しか咲かなかった
仕入れた時点で
蕾だったんだったから
ちょうどいいと思ってたんだけど
ところがどっこい
シャクヤクって、蕾のまま終わることも
あるんですよ
蜜が出るから、蕾が固まって
咲くことができなかったり
するのね
前々日くらいになって
怪しいと感じた私は
色々調べて
蕾の蜜を拭いたり
あらゆる手を尽くしたけど
結果、7本しか咲かせることが
できなかった
いつもなら
多めに仕入れた花の中から
一番ベストなものを選び出して
ブーケを創るのに
限られた中でしか創れなかった
その状況下のベストは尽くしたけど
私の中でのベストじゃなかった
結婚パーティ当日
笑ってくれなかった花嫁さんがいた
ベッドパーツも
メイクさんが慣れてないのか
変な位置に付けられていて
がっかりだった
招待客は素敵なブーケって
言ってくれたから
傍目には分からなかったと思う
私の華を気に入ってくれたのに
私は期待に応えられなかった
一生に一度の結婚式を
台無しにしてしまった
そのショックで
約1年くらいブーケを創れなかった
後日
事のいきさつを話して
お詫びに行ったけど
失敗したのが私達の時でよかった
お華を止めないでね
と言ってくれた
うー、書いてても
泣きそうだ
あの時に戻れたらどうする?
って私に問うても
やっぱり
シャクヤクを提案する
リスクを取って
バラにしたら、それなりに出来るのかも
しれないけど
私はよかったって思えない
苦い思い出だけど
自分がいいと思うものを
曲げなくてよかったと思うんだ
でも、今でも
ブーケを創る時は怖いし
祈るような気持ちで創るのは
変わらない
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