中国の南通市から〜、こんにちわ。

今日は暑かった〜。最高気温35度。

バドミントンの体育館は蒸し風呂のようで、子供が熱中症で倒れてた。・・・。

 

そして、外ではセミが鳴いている。

日本のセミとは、種類が違う。姿を見なくても分かる。鳴き声が違うからだ。

意外に軽い鳴き声だ。でも、一度にたくさんで鳴かれると、やっぱりうるさい。

 

けれど、

今年は、中国でセミの鳴き声が少ないというのだ・・・。

 

理由は、セミを食べるのが流行しているから。

鳴く前の幼虫の段階で、捕られて、売られちゃっているからなのだ!!←

 

 

新聞の『揚子晩報』2016年7月19日の一面から、

一晩中林の中でセミ捕りしている人たちの図 ↓↓↓

なんだか、珊瑚をとりに押し掛けてきていた漁船を思いだす密度の高さ。笑。

 

虫食といえば雲南省が真っ先に思い浮かぶかもしれないが、セミを食べるのは、もともと浙江省や山東省でのグルメだったそうだ。

タンパク質が75%ほどと高く、栄養があるというので好まれていた。

これが、じわじわと広がって、今全国的にブームだというのだ。

 

『ファーブル昆虫記』の中で、ファーブルも食べている。

子供時代の愛読書だったので、よ〜く覚えてる。笑。

ファーブルは、見た目が悪いので盲人を連れてきて、見た目にとらわれないで、本当の味を評価するようにしていた。

 

写真は、小さめに。笑。

私は食べたことがないが、食べたことのある主人に聞いたら、味は・・・

「虫の味がした」ということだった。笑。 虫の味・・・。笑。

でも、笑えない。レストランでは、高級料理だからだ。

 

 

それで現在、セミの幼虫を捕って売ったら、えらく儲かる状況になっている。

相場は、500gで20〜30元。

これを、一家総出で一晩中捕ると、なんと! 1500元も稼ぐというのだ。

(『南昌新闻网 2016-07-14:蝉变美食创造巨大财富 捕蝉人月入数万元 

(グルメになったセミが創り出す巨大財産 セミを捕って月収数万元)』)より。

http://www.ncnews.com.cn/xwzx/ncxw/bwyc/2016-07/13/content_1614211.htm 2016年7月20日検索)

 

南通あたりでは、市内の平均的な稼ぎが3000〜4000元と聞く。

セミを捕ったら、ほぼ半月分を一晩で稼げるということになる。

そりゃあ、捕りに行くわね。

 

こんな技も編み出されている。

 

 

木にテープを貼って、登ってくる幼虫を止めるのだ。

そうしたら、木のどこにいるのかなあ?と探す手間がはぶけて、一度にたくさん捕れるのだ。

 

かわいそう・・・。

何年もの地下生活を過ごして、これから羽化(というのか、セミの場合??)しようという時に、こんなふうに終わっちゃうなんて・・・。

 

セミというのは、地上よりも地下に過ごす時間が長いことは、よく知られている。

その時間は、種類によって異なっているのだが、未来が心配。

 

今年取り尽くしても、来年、再来年、数年間はまだまだ地下にいる分が出てくるが、数年経つと、ぱたっといなくなってしまうよね。

絶滅することはないだろうけど、自然のバランスが崩れて、他にも影響が出たりするのかなあ? 

 

しかし、地球も人口が増えて食料不足になった時には昆虫を食べよう、という計画もあるが、今回しみじみ思った。

昆虫でお腹いっぱいに食べるのはたいへんそう・・・。

 

今は珍しいからと、ちょっとつまんでるだけだけれど、本当に食糧難になって昆虫を食べるといっても、お腹いっぱいにならなさそう。笑。

セミ、イナゴ、蜂の子やカミキリムシの子、蟻、・・・。

そんなんで腹一杯食べるって、消化も悪そうだし・・・。

 

・・・いけない、話しが横道にそれてしまったが・・・、

そんなことで、今日は、”中国のセミが将来いなくなるかもしれない危機” の話題でした。

この国では本当に起こりそうなので、こわいのです。